俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

三好達治の俳句/9月25日

2009-09-26 23:22:54 | Weblog
俳句

晴れ
○三好達治は、萩原朔太郎が、「そんな隠居趣味なことは、やめたまえ」といったにも拘らず、俳句を作り続けた。「路上百句」として、三好達治詩集(岩波文庫)にある。目に付いた句を挙げる。

 街角の風を売るなり風車
 柿うるる夜は夜もすがら水車
 雲代謝(たいしゃ)みなうつくしき枯木立
 ゆく春の店きららかに扇売る
 柿落葉家鴨よごれて眠るなり
 水門をいくたびくぐる初燕
 堤より低き家並の鯉幟
 土佐よりは伊予が美し麦は穂に
 つばくらめどこまで揚る土用波
 ひなげしのちる日のほどを歌の選
 水に入るごとくに蚊帳をくぐりけり
 ひるがえるのみとはいへど青はちす
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 防災訓練/9月26日(土) | トップ | 9月27日(日) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事