俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月7(木)

2009-05-07 17:41:29 | Weblog
俳句
ハルジオン狐に真直ぐ見られけり
草若葉狸を埋むほど茂り
こうのとりの眼厳しく青葉雨
大き巣は枝で組まれて青葉雨
真鶴に夏来し水辺用意され
青葦の水辺離るる鶴の声
しなやかに鶴歩ませて走り梅雨

アカシヤの甘き匂いも雨に濡る
アカシアの花を雨の通り降る
アカシアの花の陰影なお白し
石楠花に深山の風の吹き起こる
石楠花に雨の雫の残りたり
石楠花に雨が乾けばやや寒し
ハコネウツギの花色変る山の雨
むらさきの空に触るるは桐の花
みな雨に桐の花のみ明るかり
ユリノキの若葉の森となり始む
ユーカリの葉ずれ激しき走り梅雨


○kakan2.jp を廃止し、kakan.info とする。
花冠ウェブサイトhttp://kakan.info/
インターネット俳句センターhttp://kakan.info/haiku/

○午前中、中山の横浜動物園ズーラシアへ。昼までに、帰宅。出かけるとき雨は止んでいたが、やがて小雨が降り続いた。
アカシア、ハコネウツギ、石楠花、芍薬の花。
日本の里山の部を主に訪ねるつもりであった。もっと広いかと思いきや、それほどでもない園内。生態展示では日本でトップを目指して作られたそうだが、見るほうにとっては、見せすぎ、あるいは啓蒙しすぎの感。楽しく、自然に、おのずからがよろしいのでは。
狐、狸、鶴、こうのとり、猿などに出会う。ツキノワグマは就寝中か。お伽噺の動物たちである。
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