俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月24日(月)

2011-10-24 09:23:57 | Weblog
★霧に育ち大根くゆりと葉を反らす  正子
秋まきの大根が育っています。その上を霧が流れていきます。しだいに朝夕が冷えはじめ、やがて冬を迎えるころ収穫です。ゆっくりおだやかな時間が大根を包んでいるようです。(多田有花)

○今日の俳句
さわやかに心を決めていることも/多田有花
この句は、心にきめていることがあって、それはさわやかなものだ、というのみである。体内をさわやかに風が吹く感じだ。

○山茶花
山茶花が咲き始めると、もう、冬が近いんだぞと思う。冬物の服を早めに出したり、炬燵は、ストーブは、と冬支度が始まる。焚火の煙がうすうすと上って匂ってきたりすると、暖かいところが恋しくなる。椿と山茶花の違いはとよく効かれるが、山茶花は花弁が一枚一枚分かれて、咲き終わると散る。赤や白だけでなく、ほんのりピンクがかったものから、また八重のものまでいろんな花があるようだ。椿ほど改まってなくて、親しみやすい花だ。山茶花の垣根からいい匂いがこぼれると、そこを通るのがうれしい。

○第1回フェイスブック日曜句会入賞作品
http://blog.goo.ne.jp/kakan106/

◇生活する花たち「山茶花・菊・ピラカンサ」(横浜日吉本町)
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