俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

10月6日(日)

2019-10-06 12:49:52 | 日記

曇り。小雨。
昨日と打って変わり、今朝は涼しい。

●信之全句集の選句をあらかた終える。水煙から139句、花冠から178句、月例ネット句会などから32句、総計、349句。300句にするので、ほぼこれでよい。

●昨日、上島祥子さんが、花冠に2万円を振り込んでくれて、びっくり。普段はほとんど花冠の句会に参加されないが、普通の主婦のかたで、もう長いおつきあいだ。こういう方の一方、これまで有名大学、大企業出身のかたも多くこられたが、まことにシビア。経済論理を文化にあてはめちゃだめですよ、と言いたいが、長年の職業で身についた思考なのかもしれないと思いなおすと、気の毒とも思える。

●欧米では、秋の入学シーズン。この夏のアメリカの卒業式での出来事。アメリカの黒人系のカレッジ、モアハウスカレッジの卒業式で、アフリカ系アメリカ人の大富豪、ロバート・スミスさんが、今年の卒業生全員の学生ローンを払うと演説。なぜ今年の卒業生にということだが、自身も今年このカレッジから名誉学士の称号を贈られたということで、同期生全員の、となったという。ローンは、4000万ドルと見込まれている。このニュースは日本のテレビでも流れたのをちょっと見た。ガッツポーズの、学生ら400人のスタンディング・オーベイションの映像がながれた。にわかに信じがたいことだが、事実。ロバートスミスが言うのに、家族も賛成した。そして学生たちに「pay it forward」と言ったとのこと。「ローンを先へ向けて払え」と。「恩送り」と邦訳されている。
学生ローンは日本でも問題になっている。アメリカでも、個人破産を申告しても、学生ローンは残るというから驚きだ。学生たちに奨学金という体の良い名前のローンを組ませているが、金利もそれなりである。わが家の子供たちも例外ではない。卒業後の負担はかなりなものだ。教育や研究へ投資して日本は損はしないと思う。今の日本、なんでもかんでも、表面的評価をしすぎる。心ゆたかな教育投資が現れることを願う。
コメント
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