俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月12日(月)

2012-11-12 06:05:28 | Weblog
 松山持田
★入学せし門は閉じられ冬紅葉  正子
小学校でしょうか。昔入学した小学校も今はひと気も無く門も閉じられ、冬になって雨や霜で傷んだ冬もみじは哀れをさそいます。閉じられた学校の門と冬紅葉の対比が素晴らしいと思います。(小口泰與)

○今日の俳句
木枯しや対岸の灯の明らかに/小口泰與
木枯しが吹くと、空気中の塵が吹き払われて空気が澄んでくる。対岸の灯が「明らかに」なる。この灯の美しさに、人は魂のふるさとを思いみるだろう。(高橋正子)

○ネット短信

■ネット短信No.167/2012年11月11日発信
□発信者:高橋正子(花冠代表)
□電話:045-534-3290

■□花冠1月号校正!
各自ご自分の俳句や原稿をご確認ください。訂正がありましたら、下記ブログの
<コメント>にお書き込みください。
http://blog.goo.ne.jp/kakan12/

■□花冠月間賞(10月賞)/高橋正子選
小西宏・上島祥子・川名ますみ
http://blog.goo.ne.jp/kakan111

■□第19回(忘年)フェイスブック句会案内
http://blog.goo.ne.jp/kakan02d/
今回の第19回句会の投句は、12月8日(土)で、句会場(投句場所)は、
Facebookページ「インターネット俳句センター」です。
http://www.facebook.com/kakan02/

■□来年度(平成25年度)の会費。同人費納入について
花冠会費・同人費は、12月号をもって、前金切れとなりました。来年度(平成25年度)の
納入(前納)を下記の要領でお願いします。
①納入期日:花冠12月号受領日~花冠1月号受領日(猶予期間は12月末日まで)
②同人費3万円(花冠誌代、ネット使用料、諸雑費を含む)
③会員など同人以外の方、ネット使用をなさらない方は、郵便為替を送付いたしますので、
その納入金額をご送金ください。
※納入済の方は、下記アドレスの花冠発行所ブログでご確認ください。
http://blog.goo.ne.jp/kakan100/

▼送金先:
○ゆうちょ銀行
[店名]〇二八(読み ゼロニハチ)
[店番]028
[預金種目]普通預金
[口座番号]6257389
[名義]花冠発行所(カカンハッコウショ)
○郵便振替
口座番号 00290-1-116469
口座名称 花冠発行所(カカンハッコウショ)

●花冠創刊30周年事業案内句集出版など
http://blog.goo.ne.jp/suien60/
●高橋正子の俳句日記(ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/kakan02/
●インターネット俳句センター
http://kakan.info/

○万両

[万両/横浜日吉本町]

★万両の赤を要に活けらるる/稲畑汀子
★万両に日向移りて午後の景/岡本眸
★千両も万両も生ふ旧き家/村越化石
★退院の待たるる日々や実万両/水原春郎
★実生なる万両として日をはじく/豊田都峰
★碑のもと万両のまだ青し/阿部ひろし

 横浜日吉本町に住んでいるが、百両を見かけたのは、ご近所では一軒だけで、万両は千両と並んで町内の庭先でよく見かける。数年前、町田市の里山に出かけたが、その山に自生の万両を見た。そして、東海道53次の戸塚を過ぎて、藤沢の遊行寺の近くの遊行坂の山にやはり、自生と思われる万両を見た。生家にもあったが、これを父は実のついた万年青とともに大事にしていた。あまり育たず、増えずの感じだったが、横浜では、いたるところで見かける。四国の砥部の家にも万両があったが、いつの間にか、塀沿いに万両が増えて育っていた。実がこぼれたのであろう。

★万両の赤い実も鉢もつやつやと/高橋正子
★万両の鉢泥洗うも冬支度/高橋正子
★万両の根もとを猫が通り抜け/高橋正子

 マンリョウ(万両、Ardisia crenata Sims)はヤブコウジ科の常緑小低木。林内に生育し、冬に熟す果実が美しいので栽培され、特に名前がめでたいのでセンリョウ(千両)などとともに正月の縁起物とされる。東アジア~インドの温暖な場所に広く分布する。日本では、関東地方以西~四国・九州・沖縄に自生するほか、庭木などとしても植えられている。なお、アメリカのフロリダ州では外来有害植物として問題になっている。高さは1mほど。同属のヤブコウジと似ているが、ヤブコウジは高さ10cmほどなので区別ができる。根元から新しい幹を出して株立ちとなる。葉は縁が波打ち互生する。葉の波状に膨れた部分には共生細菌が詰まった部屋が内部に形成されている。また、葉は光に透かすと黒点が見える。花は白色で7月頃に咲き、小枝の先に散形花序をなす。果実は液果で10月頃に赤く熟し、翌年2月頃まで枝に見られる。栽培品種には白や黄色の果実もある。いわゆる古典園芸植物のひとつで、江戸時代には葉が縮れたりした変異個体が選抜されて、多様な品種群が栽培された。


◇生活する花たち「山茶花・石蕗・南天」(横浜日吉本町)

コメント (1)
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