俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

11月19日(月)

2012-11-19 06:01:50 | Weblog
★水鳥を見ていて一つが潜りけり  正子
都会の公園にも水鳥が現れるようになりました。静かに群を見ていると、その内の「一つ」が潜る瞬間に出遇います。その時を捉えられた喜び、それを景色のまま詩になさった洗練が、うかがわれる一句です。水鳥の前に坐し、一羽が潜った折の発見に、ご一緒させて頂いたような温かい気分になります。 (川名ますみ)

○今日の俳句
一棟をきらきらと越す落葉風/川名ますみ
落葉を連れて風がマンションの一棟を越えていった。きらきら光るのは、落葉も、風も。明るく、高みのある句だ。(高橋正子)

○満天星紅葉(どうだんもみじ)

[ドウダン紅葉/横浜日吉本町]

★ここ西湖満天星紅葉朱を尽くし/林翔
★満天星の紅葉明りに茶室あり/熊岡俊子
★紅葉して満天星小さし女坂 永見博子
★亀の池囲む満天星紅葉かな 清子
★ささやかな満天星紅葉まなかひに 後凋庵

★満天星紅葉垣根となせる日吉村/高橋正子

 11月14日、兵庫県豊岡市但東町相田の安国寺のドウダンツツジの紅葉が見ごろを迎え、多くの観光客が訪れ、にぎわいました。ドウダンツツジは、明治37年に本堂が再建されたときに裏庭に植えられたもので、樹齢約150年といわれ、高さ・幅共に約10メートルあります。本堂から裏庭を眺めると、ドウダンツツジが見事に深紅に染まり、絵画を見るようで、観光客らは、秋を感じながら、写真を撮っていました。住職の真田義永さんは、「今年も鮮やかに色づきました。生命あるものは尊いので、自然を大切に守っていこうと思います。皆さんにもそういう観点で見ていただきたい」と話していました。日没から午後8時まではライトアップされ、見ごろは20日ごろまでということです。(豊岡市のホームページより)


◇生活する花たち「白椿・茶の花・千両」(横浜下田町・松の川緑道)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする