●イギリス俳句の旅第7日~8日/2011年9月26日~27日●
◇帰国 成田国際空港へ◇
[ロンドン・ヒースロー空港] [成田国際空港]
2011年9月25日(日)午後1時45分(日本時間午後9時45分)発のヴァージン・アトランティック航空0900便に搭乗し、ロンドン・ヒースロー空港を離陸、帰国の途へ。
日本時間26日(月)午前9時30分、成田国際空港着。所要時間11時間45分。
予定より少し早く成田に着き、午後1時前に自宅に帰りました。今年のイングランドの秋は、温かく、傘、レインコートを使うことなく、晴れた日に恵まれました。チェスターではアン王女に、大英博物館ではキャメロン首相の一家の姿も見ましたので、ラッキーな旅でした。俳句と写真はこれから追々整理してゆくつもりです。ともかくも、無事帰国したことをご報告します。
○イギリスの旅をして1年経った。昨夜は、ベランダで採取したハーブが乾燥し、句美子がポプリ袋を作るというので、小切れを探した。探している最中に漱石の本が2冊崩れ落ちた。開けてみると、ちょうど「倫敦塔」と「倫敦消息」などが入っている。イギリス旅行で、倫敦塔はバスの窓から眺めただけで、以前「倫敦塔」を読んだときも、勉強不足で霧の中のものを見るような感じだった。しかし、今読み返して納得するところが多かった。烏や、暗殺される二人の王子、衛兵が鎧を見たかと聞く話など、見てもいない倫敦塔の内部が想像できた。
書き残したことも多くある。ポントカサルテ水道橋の架かるディー川のこと、シェークスピアの生家のあるエイヴォン川のこと、教会の庭のことなど。私は、俳句を作っていることもあって、初めての土地ながら、そこが嫌いでなければ、比較的自然体でその土地に馴染むことができる。多分外国であっても。その風景を体に刷りこもうとする意志が無意識に働く。こういうことでよりよく旅を楽しむことが出来ていると、俳句の効能を思う。イギリスのバイブリーで出会った犬を連れて散歩する人たちからも親切を受けた。旅行者には決して開放されてない庭も見せてもらったり、素敵な近道も教えてもらった。ただ、勉強不足のままイギリスを訪ねたのが、悔やまれる。
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イギリス・コッツウォルズ
★栃の実のかがやき拾いポケットへ 正子
「イギリス・俳句の旅」を楽しく拝見させて頂いております。コッツウォルズもとても静かで、美しいところですね。栃の実は栗によく似ていますけれど、毬に棘がありません。リスなどが容易く齧って、外皮だけを落としてきます。濃い茶色の殻は丸く艶やかで、とても親しみを感じます。「ポケットへ」の表現はにそんな優しさから生まれたのではないでしょうか。 (小西 宏)
○今日の俳句
静かなる海の遠さや稲光/小西 宏
海ははるかに遠くに静かに横たわる。全く平らかに。ところが、その海をいらだたせるかのように、稲光が走る。平らな海と稲妻が好対照。(高橋正子)
◇生活する花たち「秋海棠・金木犀・小紫」(横浜日吉本町)