★新米の飯のかおりにからし漬け 正子
ご飯の好きな方は、新米が焚かれればそれだけでおかずなど要らない、とまで言われます。しかしご飯の香りに(秋茄子の?)からし漬けが添えられてあれば、その味は更に甘みを増すものとなるでしょう。味覚を通して、豊穣の秋の喜びを伝えてくれている嬉しい句です。(小西 宏)
○今日の俳句①
桐一葉日当りながら落ちにけり 高濱虚子
桐の葉は大きい。大きく軽いものが落ちるとき、落下の速度は、浮力も働いて遅い。桐の葉が落ちていくまでに、桐の葉は、秋の日を葉の全面に受けながら落ちたのだ。秋の日にあたる大きな桐の葉の色もじみじみとしており、ゆっくりと落ちる時間もこの世の時をゆるやかにしている。(高橋正子)
○今日の俳句②
濃く厚き葉にどっさりと青どんぐり/小西 宏
樫か楢か、葉がよく茂り、枝にはそれに負けないほどのどんぐりがどっさり付いている。「厚き葉」が葉の質感をよく捉えているので、どんぐりの生り具合がありありと目に浮かぶ。青どんぐりはさっぱりとして、楽しいものである。(高橋正子)
ご飯の好きな方は、新米が焚かれればそれだけでおかずなど要らない、とまで言われます。しかしご飯の香りに(秋茄子の?)からし漬けが添えられてあれば、その味は更に甘みを増すものとなるでしょう。味覚を通して、豊穣の秋の喜びを伝えてくれている嬉しい句です。(小西 宏)
○今日の俳句①
桐一葉日当りながら落ちにけり 高濱虚子
桐の葉は大きい。大きく軽いものが落ちるとき、落下の速度は、浮力も働いて遅い。桐の葉が落ちていくまでに、桐の葉は、秋の日を葉の全面に受けながら落ちたのだ。秋の日にあたる大きな桐の葉の色もじみじみとしており、ゆっくりと落ちる時間もこの世の時をゆるやかにしている。(高橋正子)
○今日の俳句②
濃く厚き葉にどっさりと青どんぐり/小西 宏
樫か楢か、葉がよく茂り、枝にはそれに負けないほどのどんぐりがどっさり付いている。「厚き葉」が葉の質感をよく捉えているので、どんぐりの生り具合がありありと目に浮かぶ。青どんぐりはさっぱりとして、楽しいものである。(高橋正子)