俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

桜上用/2月7日(土)

2009-02-08 03:26:26 | Weblog
俳句
青という空に浮びて春の月
ふっくらと満ちて春月ひんがしに

晴れ
○寒さからもようやく逃れられそうである。

○今週の入賞発表。土曜日の午後6時以降の投句分は、翌週分にまわす。これで夜中の作業がなくなる。

○句会用のお菓子を準備。練りきりと桜上用まんじゅう。桜上用は、皮に桜餅に使う大島桜の葉の塩漬けした粉を混ぜている。食べると、桜餅のかおりがする。桜餅と上用両方が一度に味わえる。

○山田まんじゅうを買う。これは、コーヒーを飲むときのため。諸国のお菓子コーナーに、毎週土曜日に入荷する。山口の外郎も入荷していた。

○「きちんと日本料理」というNHKの別冊きょうの料理(村田吉弘監修)を見ると、日本料理はだしが決め手のようだ。一番だしをはじめ、だしのとり方が丁寧にかいてある。伝統の味を受け継いでこそいい料理ができる。この伝統の味は財産であると。日本料理に伝統的に使われる言葉の解説もあって、役に立つ。

村田吉弘さんは、京都の老舗料亭菊乃井のご主人。盛り付けの写真があるが、これまでの私が見てきた料理の写真と違って、きちんと(行儀よくという感じ)丁寧に揃えて盛り付けられている。色もさほど鮮やかではない。煮て出来上がった自然な色である。日本料理は色を大切にすると言われて、絹さやなどよく煮えてないものが供されることがしばしばだが、これは、きちんと料理されていないのではないかと、疑いを持った。色を大切に、素材を大切に、と言っても、そこには伝統料理の奥深さがあって、目にしみじみと、体にじんわりと伝わるようなものが料理されたものと言えるのだろう。

久しぶりによい料理の本を手に入れた。本は見たときに買っていないと買いそびれる。テレビのアイディア料理を家で試しても、不評を買うことが多い。テレビは見栄えや奇抜さを要求するせいかと思うが。テレビ料理の所為で、料理がだめになったという話を聞くが、やはりそうだと思わざるをえない。テレビ料理のおかげで、いろいろ勉強させてもらったが、簡便すぎたのだろう。俳句もNHKが採り上げるようになって、ダメになったと思うが、それと似たいきさつとなっているのだろうと、一人納得する。伝統俳句の良さは、老舗の料亭のよさに通じて、自負してよさそうだ。
コメント
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