先日、ピーチ航空機内でのマスク拒否の記事を書いたけど、他ブログでの同じような書き込みに対して、こんな意見を頂いた。
善し悪しはともかく、日本では「~して頂くようお願いします」という場合は、純粋な「これは当店の勝手なお願い」という意味ではなくて、事実上「~という方針です」「~としなさい」と言うのと同じことを意味している。
善し悪しはともかく、日本では「~して頂くようお願いします」という場合は、純粋な「これは当店の勝手なお願い」という意味ではなくて、事実上「~という方針です」「~としなさい」と言うのと同じことを意味している。
「お願いなんだからどちらにするのもあなたの自由である」という意味ではない。
これは日本においては、歴史的に出来上がっている、円滑な人間関係のための生活上の知恵のようなものである、と。
私の経験上、それは円滑な人間関係というより、それもあるにしても「強制するより実は効果がある知恵」ではないかと思う。
厳しく強制されると逆に反発するというか、反発しやすい。
「やれよ、テメエ」と言われると「うっせーな」と言いやすいけど、「申し訳ないんだけどお願いできるかしら。すまないわね」と言われると「そこまで言うなら」と従ってしまうもんね。
実際「お願いされたら、素直にそのお願いに従えば良いだけなのに。私も個人的にはマスクは付けたくないですが、お願いされたら付けますよ」
という書き込みもあった。
マスク警察には逆らっても、「お願い」されるとたいていの人はすんなり従ってしまうのである。
日本政府もそこは心得て「どうか自粛をお願いします」と言いながら、事実上の「そういう方針なんだからやりなさい」を実に上手くやったと思う。
S時代、多くの人が「断れたら苦労しないんだよ!!」と断るに断れなかったあれもこれもは、「お願いします」を優しく言われたからだろうか?
これはある意味、巧みなテクニックの一つになるのではないかと思う。
強制的に何かをやらせたい時、この技を使ってくる場合が結構多いのでは?
気の進まない話を断りにくい時、これを知っているといいかもしれないと思った。