Sアンチはたいてい「今まで信じてきたけどもうそんなファンタジーは信じられなくなった。現実を見ることを覚えた」という。
それだけでは足りず「皆さんも是非とも勇気をもって現実を見てください」と呼びかける。
が、一方で、人はいろいろで、自分には思いもつかない考えの人もいるという現実はなかなか認めない気がする。
優しく諭そうが言葉巧みに説得しようが、相手の気持ちなど簡単には変わらないという現実もね。
統合性のある公正で明瞭な理屈を言えば、印籠のように皆が「なるほど」というなら世の中なんて簡単でしょうがない。
でもだいたいが「なんでこんなことがまかり通るの?」という理不尽や矛盾の方がピクリとも動かず、大手を振って歩いている。
何故かはわからないけどそういうもので、それが現実と思う。
意見が真っ向から違う人と何を夢見てか言い合いをしてみても、最後はヘナヘナと
「絶句しました。話す気力がなくなりました…」
「そんな相手がおかしいんです。わかってないんです」
一体何度繰り返せば、現実を受け入れる気になるんだろうか。
結局…そんな現実の中を、笑ってたくましく歩いていくしか道はないのである。