山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

勝ち星で光る雄星新天地

2024-08-12 11:05:56 | 時事川柳

トロント・ブルージェイズからヒューストン・アストロズに移籍した菊池雄星投手が、久々の勝ち投手となりました。

最少失点に抑えながら味方の援護がなかったり、勝ち投手の権利を得ながら救援投手が打ち込まれる不運により、勝ち星から遠ざかっていたものです。大リーグでは勝ち星はあまり重要視されないらしいですが、テレビのニュースを観ると、やはり投手の勲章ですから嬉しそうでした。

5回くらいまでは完璧に抑えていて、突然四死球を連発したり、一発食らうことが気がかりです。それらを減らして、奪三振と勝ち星を増やして欲しいです。

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地方には別の危機感あるポスター

2024-08-07 06:13:52 | 時事川柳

先月の東京都知事選で、政治団体「NHKから国民を守る党」が候補者を大量擁立し、寄付者に掲示板を提供したことで、掲示板にはさまざまな女性の写真が同じピンク色の背景に収まるポスターがずらりと並びました。

この問題を巡り、共同通信社が全都道府県知事に対し、公職選挙法改正が必要かどうか尋ねたところ、「民主主義の危機」と捉え約7割の知事が法改正の必要性を訴えました。

「必要だと考える」と「現行法で対応できる」の2択で理由も質問した調査に、13人は選択肢にない「どちらとも言えない」「差し控える」などと回答したそうです。

約7割の「危機感」については、「選挙ポスターが広告の道具に成り下がることは許されない」「(ポスター問題が)選挙そのものへの忌避感につながる」「ビジネスに利用されることがないよう一定の基準を設けることが必要」など、詳しく紹介されていました。

一方で、13人の「どちらと言えない」「差し控える」理由は示されませんでしたが、立候補のハードルを高めかねない法改正には、担い手不足に悩む地方議会から警戒の声が上がる。として、次のような声が紹介されています。

「多様な人が議員になれるような環境整備を進めている中で、立候補のハードルが上がらないか不安だ」「都市部と地方では状況が大きく違う。地方の意見も聞いた上で議論を進めて欲しい」

昨年の統一地方選挙告示日に候補者が定員を下回った市町村議会は21に上っており、法改正が実現し、当選を度外視した候補者を排除する目的で例えば供託金が増額されれば、こうした事態に拍車がかかることになる。ともありましたので、地方には担い手不足に拍車がかかるという別の「危機感」があると詠みました。

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秋サケ漁冬の時代を回遊し

2024-08-05 10:51:32 | 時事川柳

岩手県水産技術センターがまとめた、2024年度の秋サケの回帰予報よると、前年度並みの数量4万4千匹、重量136㌧となり、県内で人工ふ化放流事業が本格化した1984年度以降で、最低の水準が2年続く見込みです。

震災前(2008~10年度)の平均値と比べた数量が0.6%にとどまるのは、春先の海水温上昇や餌となるプランクトンの減少などが要因とされ、当面は低水準の回帰状況が続くとみられています。

漁獲量のピークは1996年度の、数量2447万匹、重量7万㌧で、その後減少が続き2023年度の実績は4万4299匹、134㌧と過去最低でした。

ふ化場では、過酷な海洋環境に耐えられるよう、体が大きく泳力のある「強い稚魚」の育成を22年度から本格させており、25年度ころには強い稚魚が帰る見込みで効果が見えてくるそうです。

サケは回遊魚だろうと見切り発車でしたが、今確認出来ました。広辞苑によれば、「季節的あるいは生活環の一時期に一定の経路に沿って移動する魚。ブリ・カツオ・ニシンなど。大群をなすものが多い」とあり、サケは違うのかと心配し検索したところサンマ・マグロ・などと共に含まれていました。

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早池峰山(ナガバキタアザミとミヤマアケボノソウを観るために) 

2024-08-04 17:16:33 | 旅行

8月2日(金)に早池峰山(はやちねさん 1917m)に登りました。7月12日(金)には開花していなかったため、梅雨明けを待って出かけました。

前回と同様に自宅を4時に出発し河原の坊(かわらのぼう)駐車場に着いたのが5時でした。

ここからの登山道は崩落のため通行できません。

小田越(おだごえ)登山口まで舗装道路を2キロほど歩き、山頂が映える青空に暑くなることへの不安も感じながら一合目に向けて歩き始めたのは5時54分でした。

樹林帯には見たことのない小さな花が咲いていましたが、明るくなるであろう下山時に写すことにし、少し大きめのコイチョウランだけ写しました。

一合目まではこれまでと同じペースで歩くことが出来たのですが、この先五合目までは日差しが強くて風がないため厳しかったです。

一休みした一合目からはトンボが舞う中、南西方面には奥羽山脈がはっきりと見えていました。

一番南に須川岳(栗駒山)

その北には焼石連峰

歩き始めて間もなく早速お目当てのナガバキタアザミが現れました。分布は北海道と本山だけという希少種です。

この山では初めて観た花が続きます。

クルマユリ

検索してシロヨメナと思いましたが、葉の鋸歯が粗くないのでゴマナのようです。

標高を上げると固有種のナンブトラノオが現れ、この先八合目ぐらいまで観ることが出来ました。

そして南から須川岳、焼石岳と続く奥羽山脈に和賀岳が加わりました。

その奥羽山脈の向こうには鳥海山もはっきりと確認出来ました。

ここまでにもウメバチソウは咲いていましたが、日差しが強すぎるため日陰のこの場所で写しました。

私も日差しを避けるために大きな岩の陰で立ち止まり、冷たい岩に手を触れることが多くなりました。花の撮影時のスクワットも苦痛に感じ始めましたが、綺麗な花を観るとしゃがんでしまいます。

ナガバキタアザミ

タカネナデシコ

ナンブトラノオ

立ちはだかる岩

苦手なセリ科ですが、今回は葉の特徴からの判断に間違いなかったと思います。

ハクサンボウフウ

ミヤマウイキョウ

シラネニンジン

ミヤマシャジン

固有種の1つであるナンブトウウチソウ。

立ちはだかる岩。疲労のためか何時もより覆い被さってくる感じが強いです。

ナンブトラノオ

ナンブトウウチソウ

ハクサンシャジン

ナンブトウウチソウ

少し緩くなりましたが「五合目はまだか?五合目から引き返そうか」と弱気になりました。

休むために写すのか、写すために休むのか分からなくなり、写した後立ち上がると立ち眩みが。

ナンブトラノオ

ナンブトウウチソウ

一休みして目を凝らすとまだ鳥海山が見えており、残雪も確認できました。

ようやく見つけたミヤマアケボノソウの本山以外の分布は、北・中央・南アルプス、八ヶ岳です。

目立たない色なので気を付けて探しますが、そうすると足元が覚束ないことになります。

ナンブトウウチソウの数が増えてきました。

少し元気になり五合目に向かいましたが、またしても岩が。

小田越から2時間35分かけて、ようやくたどり着いた五合目です。

前回は1時間50分で、それ以前の記録を見て一番遅かったかと思いきや2時間38分がありました。その時は7月初めの花盛りで撮影に時間をかけたためで、暑さが厳しくなかったと思いますので苦しかった記憶はありません。

ここで一休みしてこの場所特有の花に癒されると、元気が回復してきました。

チシマフウロ

イワウメ

そしてこの先を眺めながら、六合目、七合目までは距離が短く、鉄梯子を登れば八合目で急登が終わる、と考えて引き返すことは止めました。ガスが広がって強い日差しが鳴りを潜めたことも幸いでした。

秋の花が増えてきたことを感じながら歩き始めました。

ミヤマアキノキリンソウ

イブキジャコウソウ

ウメバチソウ

ドライフラワー化したハヤチネウスユキソウに囲まれています。

タカネナデシコ

九合目の標柱が見えました。

九合目の剣ヶ峰分岐に立つと、山頂にガスが押し寄せていましたので、急ぐことなくお花見を続けました。

イワオトギリ

ミヤマアキノキリンソウ

タカネアオヤギソウ

上の方だけ花が残っているキタヨツバシオガマです。

ミヤマトウキ

ガンジュアザミは岩手山の古名「岩鷲山(ガンジュサン)」に因むもので、岩手山の他には本山という分布に従いました。

ミヤマコウゾリナ

10時15分に到着した山頂まで五合目からの所要時間は、前回とほぼ同じ1時間46分でした。

疲れはそれほどでもないため直ぐに座り込まずに、ミヤマアケボノソウの情報を得ていた場所まで足を延ばしました。

ミヤマアケボノソウ

ミヤマダイモンジソウは岩の隙間にひっそりと咲いていました。

山頂にいたのは12分ほどです。避難小屋で昼寝しようかとも考えましたが、下山に時間がかかると思い下山を急ぐことにしました。

12時27分に下山開始し、綺麗な花を見つけるとカメラを向けゆっくりと、時には振り返りながら歩き始めました。

同じ花を写している場合もあります。全く同じ構図のものがあったのには我ながら呆れました。

ガンジュアザミ

ミヤマセンキュウ

イワオトギリ

シロバナトウウチソウ

ミヤマホツツジ

ミヤマアキノキリンソウ

キタヨツバシオガマ

タカネナデシコ

ナガバキタアザミ

ナンブトラノオ

ナンブトウウチソウ

ハクサンシャジン

花の付き方が輪生ではないので悩みましたが、萼片が線形であることからの判断です。

ミヤマシャジン

キンロバイ

ナガバキタアザミ

ゴマナ

登る時は薄暗いため下山時に取っておいたのですが、暗くなる前に何とか写すことが出来ました。

ツルアリドオシ

アリドオシラン

駐車場のある河原の坊には、15時16分にたどり着きました。

登りに5時間4分、下りに4時間49分かかりました。下りでは滑って転び肘に擦り傷を負いながらも、大事に至らず無事下山できました。

暑いこの時期は睡眠時間も十分ではないため、山歩きは控えるべきだと肝に命じました。

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