山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

独禁法緩めて奪う自主自由

2018-11-09 09:44:30 | 時事川柳

政府は6日の未来投資会議で、地方銀行や地域のバス事業者の経営統合を柔軟に認める方針を打ち出した。で始まるこの第一面の記事、何か匂うとじっくり読み始めたものの『独占禁止法』についても何となく知っている程度だし、身近な問題でもないのでピンとこないまま読んでみたのですが、詠めるほど匂いは強くなりませんでした。

第三面に目を移すと『政府が地方銀行やバス事業者の再編に乗り出した。経営悪化に手をこまねくうちに地域経済が丸ごと崩壊しかねないとの危機感が背景にある。ただ、企業が二の足を踏む理由は独禁法にとどまらず、押し付けの経営統合に抵抗感も根強い。国主導の再編が思惑通り進むかは不透明だ。』とありました。

これで句になりそうな匂いが強くなり更に読み続けると、独禁法の説明として『企業の公正で自由な競争を促し、各企業が自主的な判断で活動できる環境を整えること』が目的とした法律とあります。

また、政府は独禁法の例外的なルールを整備し地銀やバス会社の再編を後押しする方針としていますが、『独禁法の見直しは、政府主導で再編を進めようという印象がある。地域ごとに競争環境などの事情は異なり、再編は簡単ではない』との指摘もあるのです。

経営統合の足かせとなる場合もある独禁法、これを緩めるように改正して再編を支援しようとする国に対して抵抗感を感じている事業者、この構図が見えてきたので何とか句に纏まりました。

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救われぬ沖縄県民こそ私人

2018-11-07 09:43:46 | 時事川柳

これもまた辺野古問題、一昨日指摘していたように沖縄防衛局を私人と同様に扱う運用に異論が出ていることを詠んだもので、国が拠り所としている『行政不服審査法』は国民の権利救済を目的としているにも関わらず、『法治国家として、必要な法的手続きが行われた』と形振り構わず宣う安倍首相ですが、先の知事選で示された本来救済されるべき沖縄県民の民意を放置しているように思えます。

『私人』で思い出すのは森友問題で、安倍首相の令夫人が公人か私人かの議論があったこと、靖国神社の例大祭では出席したくても出来ない安倍首相が、私人と見せかけるため真榊料をポケットマネーで出しておき、真榊には『内閣総理大臣 安倍晋三』と黒黒と書いた札が添えられているニュース映像です。

私人と公人を使い分けて上手く世渡りする人が偉くなるこの世界、汗を拭き拭き答弁にもならない答弁をしている五輪相、人間味を感じますが再来年まで持つのでしょうか。

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対話より土砂では溝が埋まらない

2018-11-05 14:10:24 | 時事川柳

米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、政府は1日、辺野古沿岸部で埋め立てに向けた関連工事を再開、年内に土砂投入し埋め立てを本格化させる方針です。

防衛省が沖縄県による埋め立て承認撤回の効力停止を申し立て、それを国土交通省が認めたという、まさに国がグルになって沖縄をいじめている構図です。(下線部分は私見)

玉城知事は『安倍首相との対話を求めていたにもかかわらず、工事を再開されたことは極めて残念だ』と述べ、政府の強硬姿勢に反発。『政府に、強行することなく、対話で解決策を導く民主主義の姿勢を粘り強く求めたい』として安倍首相に対して早期の面会を求めたのですが、菅官房長官は『双方の日程が合えばお会いしたい』と語りながら、首相は既に会っているので自分が対応するつもりとつれないです。

この件については今日の紙面で、沖縄防衛局を私人とする『行政不服審査法』の運用に異論噴出と載っており、国と沖縄の溝は埋まりそうもありません。

余談ですが沖縄県は和歌山、山口、鹿児島とともに行ったことのない県の一つですが、飛行機が苦手で汽車に乗るのが好きなので最後まで残りそうです。

退職してから未踏だった新潟、愛知、岐阜、高知、三重、千葉を訪ねましたが、近いうちに飛行機は使わずに、汽車は走らなくなったので新幹線を乗り継いで鹿児島に行く予定です。

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