山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

想定に沿岸首長てんでんこ

2022-09-23 16:08:34 | 時事川柳

 県が公表した本県に最大クラスの津波が到達した場合の被害想定によれば、死者を最大7100人と推計しており2011年に発生した東日本大震災津波による6254人を上回っている一方で、早期避難を徹底すれば犠牲者は8割以上減らせるとも指摘しました。

 想定は東北地方太平洋沖でマグニチュード9クラスの地震が発生し、地盤沈下や防潮堤が全て破壊される「最悪」を前提とし、発災は火災発生の恐れがある冬の夕方としたものです。

 この公表に対し沿岸部の首長は、避難を軸とした減災対策を進める決意を示した、とありましたが、各々の発言には微妙な温度差を感じました。

 「避難意識を高めるしかない」「住民の不安をあおるだけ」「非常に厳しいショッキングな数字だ」「想定をきっかけに皆が意識を高めるしかない」「改めて早期避難の大切さが示された」「役場を中心としたコンパクトな復興まちづくりの努力を全否定するようなもので、町民への説明が難しい」「数字が独り歩きし(事態を過小評価する)正常バイアスが働くことが心配だ」「逃げなさいという一つの指針として受け止めるほかない」

 一部だけ紹介しましたが、まさに「てんでんばらばら」と感じたまま詠みました。

 津波被害が多い三陸地方では「津波が起きたら家族が一緒にいなくても気にせず、てんでんばらばらに高所に逃げ、先ずは自分を守れ」という意味の「津波てんでんこ」が言い伝えられており、2011年に発生した東日本大震災津波の後この教訓を耳にする機会が増えました。


コメント    この記事についてブログを書く
« 比較されサクラが欲しい国葬に | トップ | 三ツ石山(紅葉見物) »

コメントを投稿