山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

岩木山(久しぶりの山)

2020-08-29 15:58:58 | 旅行

 青森県の最高峰岩木山(1625m)は津軽富士とも呼ばれ、津軽平野に悠然と裾を広げる独立峰で、津軽平野のどこからでもその秀麗な姿を見ることが出来ます。

 東北自動車道の大鰐弘前インターから一般道に入り、リンゴの栽培が盛んな場所から写しました。

これは八甲田大岳から見た岩木山です。

2019年10月10日撮影

 「岩木」という山名は石の城を意味する「岩城」から転じたという説、アイヌ語の「イワーケ」(岩の多い所)や「カムイイワキ」(神の住む所)という説もあるそうです。

 頂上付近は岩木山のほか、外輪山の一部である鳥海山(ちょうかいさん)、岩鬼山(がんきさん)の3つの峰からなり、三峰三位一体の山と知られているそうです。

向こう側にある八合目登山口を目指します。

自宅から3時間ほどで八合目(1238m)の広い駐車場に着きました。

左側が山頂(1625m)で、右側の登山リフト終点付近の突起が鳥海山(1502m)

リフトには乗らずに歩きはじめると、急登が石段から始まります。

花もちらほら咲いていますが、後でまとめて紹介することにして登ります。

歩き始めたのが8時40分で既に気温が24℃、直ぐに汗が噴き出ましたが木々が日差しを遮ってくれます。

日本海の海岸線と水平線がぼんやり見えます。条件が良ければ北海道も見えますが、今日は無理です。

樹林帯を抜けると山頂(左)が見えました。

山頂まで25分とありますが、健脚者を基準にしているのでしょう、私は35分~45分かかります。

登山リフトの終点までは5分の位置です。

急な岩場を時には両手も使って登ります。

歩きにくい岩場が続きますが、見える景色が変化するので飽きません。

避難小屋の赤い屋根、その上には登山リフトの終点、その左上には鳥海山が見えます。

その鳥海山に大きな岩(小銭が載っていることが後で分かります)が見えます。

帰りに立ち寄ることにしていざ山頂へ。

標高上げると中央に八合目の駐車場、左には登山リフトの終点鳥海山が見えました。

両手両足で最後の急登に挑みます。

雲が出てきて嫌だなと思ったら10時10分山頂に到着。

8時40分から急登が続いた1時間30分、ガイドブックのコースタイムが1時間20分なので、早池峰山に登った後1月以上サボっていたわりには健闘したと思います。

白いプレートには奥宮社務所再建予定地と書いてありました。

三峰の一つ岩鬼山はこの方向にあると思います。

岩の多い所 山頂には45分滞在しましたが視界は悪くなる一方なので、鳥海山に急ぐことにして10時55分下山開始し振り返ります。

目指す登山リフト終点は赤い屋根の右上で、鳥海山はその左上、少しかすんできました。

登山リフトの終点付近からの岩木山(1625m)

近くにはこんな看板があり岩木山山頂へ40分と現実的な表示です。

所要10分の鳥海山へ向かいながら眺める岩木山、岩場の登り下りは大変でした。

手前の窪地が「鳥ノ海噴火口」だと思います。

別の場所からはこのように見えます。

手前の白い岩は鳥海山で、沢山の小銭が載っていました。

小銭の岩から100mほど進みましたが雲が増えてきたので引き返しました。

八合目に向かって樹林帯に入る前に山頂の見納めです。

三角形のモニュメントが写っていました。

12時30分、樹林帯へ入ります。気温が上がっているので助かります。

転ばないよう慎重にゆっくり歩きます。

13時10分転ぶことも無く下山して振り返ると、山頂は見えていますが雲が増えました。

 7月後半からは山は勿論平地も歩くことが少なかったのですが、200km弱離れた自宅にたどり着きホッとしました。

 今回は秋田駒ケ岳と早池峰山が候補でしたが、鈍った足腰と天気予報を勘案し岩木山にしたものです。

 8合目からのお手軽コースでさえ山頂まで急登が続きますので、私のような初級~中級者には侮れない岩木山、麓から4時間以上のコースを日帰りすることは無理だと思い知りました。

最期にこの日出会った花を紹介します。

タテヤマウツボグサ

分布が中部地方以北の日本海側であり、葉柄は5mm以下で上部の葉は無柄であることから判断しました。

よく似ているミヤマウツボグサは、東北地方の分布が秋田県で、葉柄が1~3㎝あるとのこと。

初めて見た花で調査中です。

ノコギリソウ(教えてくださったshuさん、ありがとうございました)

これらは登山口の石段だけで見かけました。

 

ミヤマアキノキリンソウは登山口から樹林帯を抜けるまで見られました。

ヤマハハコは登山口から山頂付近の広範囲に咲いていました。

 

セリ科の花も登山口から山頂付近まで見られましたが、帰宅してから確認した結果です。

シラネニンジン

ハクサンボウフウの葉に似たミヤマキンバイの葉が邪魔をしていますが、シラネニンジンの葉を確認しました。

葉の特徴からイブキゼリと思われます。

葉の特徴からハクサンボウフウと思われます。

イワオトギリは岩場に点在していました。

アザミはよく分かりませんがヤハズトウヒレンと思われます。

アオモリアザミとう花があるそうです。

ミヤマキンバイの葉は沢山見かけましたが咲いていたのはこの一輪だけでした。

山頂だけに咲いていた5mmくらいの小さな花、初めて見ましたがミヤマアカバナと思われます。

これでお終いです、ありがとうございました。

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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お疲れさまでした (shu)
2020-08-30 10:20:38
山歩きさん おはようございます。
岩木山への登拝、お疲れさまでした。

私が登ったのは4月だったので、ずいぶん景色が違います。
登山ルート(私は百沢スキー場から直登)も違い、咲いている花も当然違います。
思っていたより、お花の種類は少ないようですね。
登山口付近で観られた花は、ノコギリソウだと思います。葉に特徴があります。

この季節、山は涼しくて良いのですが、下りてからの暑さに閉口します。
できれば、ずっと山にいたいのですが、そうもいきませんね。
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ノコギリソウ覚えました (山歩き)
2020-08-30 12:47:22
 Shuさんこんにちは。早速のコメントでノコギリソウを教えていただき有り難うございます、特徴のある葉は鋸みたいだなと思いましたが、その通りだったのですね。
 
 Shuさんが残雪の岩木山に登った時のブログを改めて拝見しその健脚を見せつけられました、共有できたのは九合目から上だけでした。
 
 固有種のミチノクコザクラ(イワキコザクラ)の花期も過ぎており、ひと月も早ければミヤマキンバイなどもにぎやかに咲いていたと思われますが、初めて見たミヤマアカバナとノコギリソウは収穫でした。
 
 東北地方では白いヒナザクラが主流ですが、ミチノクコザクラはピンク色のエゾコザクラに似ており、エゾノツガザクラも見られるそうですから、地理的には勿論植生も北海道に近いようです。
 
 山頂では爽やかな風に癒されましたが、下山するころ風が強くなり肌寒さを覚えました。避難小屋に泊まれば快適な一夜を過ごして、爽やかな朝を迎えれば雲海のかなたに遠くの山を見ることが出来るかもしれません。
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