山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

ジレンマは見きり発車の無人駅

2023-08-30 10:42:16 | 時事川柳

JR各社の無人駅が増えており、全6社の計4368駅のうち58%を占めているそうです。利用客減少や駅員不足を背景に採算を確保したい思惑と、利便性や安全性へのニーズがぶつかり合い、ジレンマを抱えているとのことで次の事例に着目しました。

7月1日に無人駅となった大分市の日豊線大在(おおざい)駅の利用者は、台風の影響による減便ダイヤについて、遠隔放送での運行案内が少なくて心細さを感じたとのことですが、JR九州は朝夕には特急列車も止まり利用者の数は同社中上位のこの駅について、「利用状況を考慮した」と説明するのみ。

同じ日豊線の津久見駅では昨年12月、駅員が不在の時間帯に視覚障害者が線路上で列車にはねられる事故が起き、JR九州は駅員を置かない場合はカメラやインターホンを導入するほか、補助が必要な際は担当者を派遣するとしているが、事前連絡が必要。

両方とも無人駅の割合が59%のJR九州の事例ですが、JR四国は81%、JR北海道は71%となっており、似たような事例があるかもしれません。

このような状況を「見きり発車」と捉えたものの、「どうなのかなあ?」と不安を抱えながら見きり発車の投句でしたが、振り落とされなくて良かったです。

なお、無人化回避の取り組みも紹介されており、内房線江見駅(千葉県鴨川市)の駅舎を建て替え、近くの郵便局が移転し、局員が乗車券販売など窓口業務を兼務しているそうです。

 


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2 コメント

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写真はジオラマかと (shu)
2023-09-01 08:26:58
鉄道の路線でワンマンカーが増えてきています。
乗客の数がそれほど多くなければ、車掌を置く必要もないということでしょう。
一方駅の業務については、以前より無人券売機や無人改札機が導入され、無人化が進んできています。
同じ公共交通機関のバスのことを思うと、鉄道が同じ道を進むのはやむを得ないように思います。
そこで問題となっているのが、視力障害者などの弱者に対して、十分な対応や配慮ができているかということです。
残念ながら現状はそれらが後回しとなっていて、命を落とす事故も実際に起きています。
鉄道各社は安全第一を唱えていますが、どこまで踏み込めるかがカギだと思います。
おっしゃる通りジレンマかと思います。

さて、入選句は「ジレンマ」で始まっています。カタカナを上五に置く句は、読者に強いインパクトを与えます。
「見切り発車」ということで、鉄道へ視点が移ります。そして「無人駅」。
完璧な流れだと思いました。
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夢のような鉄道 (山歩き)
2023-09-01 10:29:05
shuさんこんにちは。コメントありがとうございます。完璧な流れとは嬉しいお言葉です。上五に置くカタカナが与えるインパクト、考えたこともありませんでしたので参考になります。

鉄道の無人化、弱者への配慮について論評していただきました。私は記事を読んで詠むだけで自分の考えはどうなっているのやら、です。
身近なところでは、一部の県内の駅でようやくSuicaを使うことが出来るようになりました。まだ一度しか使っていませんがスマホをかざすだけで改札を通過、これでいいのかとキョロキョロしてしまいました。JRの最寄り駅「紫波中央駅」ではホームからこ線橋の最上部へのエレベーターを設置する工事を行っています。みどりの窓口もあるため駅員さんがおりますが、不在となる時間帯もあります。切符は自動販売機、指定券はスマホで購入できますので、いずれは無人駅になるかもしれません。
階段の幅員の半分にエスカレーターを設置済みの駅も多々あります。

遠くでは関西に行ったとき、JR三ノ宮駅だったと思いますが、ホームに電車が入る前に、鉛筆ほどの太さのビニールで覆われた三段のケーブル(中身は丈夫な鋼線かな)が降りてきました。ホームドアに比べて設置が簡単でそれなりの効果も期待できそうだと思いました。

初めて汽車に乗ってから70くらい経ちました。当たり前ですが夢のようなことが起こっています。
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