山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

早池峰山(ヒメコザクラを観るために) その①

2024-05-26 20:28:43 | 旅行

下山してから撮影したものです。

5月25日(日)に早池峰山(はやちねさん 1917m)に登りました。ヒメコザクラは県内の他の山でも確認された経緯もありますが、今は早池峰山の固有種の1つとされているようです。

日本のサクラソウの仲間では最も小さいこの花、花期が早いので見逃さないようにと春が早い今年は例年より早く出かけました。

晴れ間が広がるものの午前中は風が強いという天気予報なので、8時頃登り始めれば丁度いいだろうと思いましたが駐車場が満車にならないうちにと、4時前に自宅を出て5時頃河原の坊(かわらのぼう)登山口駐車場に到着しました。

ここから登るコースは2016年に崩落したため、2km先の小田越(おだごえ)登山口まで車道を歩かなければなりません。

風が強いのは覚悟していましたが、青空のかけらも見えないので、2時間30分ほど車の中で待ちました。寒いのですがエンジンをかけるのはガソリンの無駄、自分の温暖化のために地球温暖化に手を貸すことはないだろうと、使い捨てカイロを背中に張り出来るだけ厚着をしました。

風が弱くなったようなので歩き始めたのは7時43分でした。青空も広がってきたので足取りが軽くなり、背中の熱いカイロを早く剥がしたいと一層速くなりました。

8時14分に小田越登山口に到着し、カイロを剥がして重ね着していた上着を一枚脱ぎました。

8時24分に歩き始めました。一合目まではオオシラビソの森の中を木道や、整備された登山道を歩きます。

間もなく一合目です。

一合目に着いたのは9時3分でした。ここで腰を下ろして大休止し、バナナ一本と柿の種などを食べました。上の方はまだ雲の中ですが振り返れば青空が広がっていました。

この先の1.9kmが胸突き八丁の正念場です。

歩き始める前に、ここまでに咲いていた花を下山時撮影も含めて紹介します。

ミツバオウレンが沢山咲いていましたが、それが分かるように写すことは難しいです。

濃い色の大きなスミレが沢山咲いており壮観でした。こんなに沢山見たのは初めてです。ミヤマスミレだと思います。

次は見落としそうな小さなウスバスミレですが、何とか見つけることが出来ました。

これも小さなヒメイチゲですが、葉が大きいので探しやすかったです。

これもヒメイチゲかと思いますが、このような葉は初めて見ました。木道の間で日当たりが悪いので葉が進化したのかなとは素人の推理です。

葉があまりにも広いので「山渓ハンデイ図鑑 高山に咲く花」で調べたところ、エゾイチゲ(ヒロハヒメイチゲ、ソウヤイチゲ)ではないかと思いましたが、北海道以外の分布は山形県と宮城県でした。

薄暗い場所で咲いていたオサバグサでしたが、思いがけず上手く撮れました。

朝は閉じていたコミヤカタバミは下山中に写しました。

花柄、顎筒に毛があるのでチシマザクラです。

大休止といっても6分間でしたが小腹も満たされ元気回復し、9時9分に五合目を目指して歩き始めました。

急登を忘れるほど花の撮影に夢中になり、いつの間にか五合目に到着しました。

特徴のある直方体が見えるので間もなく五合目です。

五合目の御金蔵とは金庫のような直方体です。ここは風を避けるのに適しており、腰を下ろして休み寒くないように重ね着しました。この先が強風地帯で、昨年6月は装備が不十分でここで撤退しました。

お目当てのヒメコザクラも咲いていましたので、一合目から五合目までの花を紹介します。

チングルマは雪田に咲くというイメージが強いため、乾燥しがちな岩礫地に生育するのは意外に思われます。

ミヤマキンバイは、他の花に夢中になったため忘れており、下山時に写しました。

鮮やかな黄色のナンブイヌナズナは、北海道の一部とここだけに咲きます。

 

これら黄色の花の陰でひっそり咲いていたのがキバナノコマノツメで、見逃さなくて良かったです。

風に揺れるチシマアマナは何枚も失敗しました。

咲き始めたミヤマシオガマは数が少なかったですがこの色は目立ちます。

ミヤマアズマギクも同様です。

 

ようやくヒメコザクラの登場ですが、上の方ではもっと咲いていました。

五合目から頂上までと下山についてはその②で報告します。

 


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2 コメント

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沢山咲いていますね (shu)
2024-05-27 06:36:49
早池峰山への登山、お疲れさまでした。
下山してもう翌日にブログアップされていますね。それも大作です。すごい体力だと感心しました。

スタートが強風で遅れたとのこと。無理をせず待つのが得策ですね。
それにしてもまだカイロが要るとは驚きました。
歩かれたコースは一合目までが長いですね。初めて歩くと、きっとテンションが下がるでしょうね。
柿の種は行動食に相応しいと思います。私も利用しています。白山では室堂の売店にも売っていますよ。

沢山の種類の花が咲いていました。
ミツバオウレン、ヒメイチゲは分かりました。
オサバグサは観たことがありません。華奢な感じの花ですね。
スミレの仲間は依然自信がありません。

もうチングルマが咲いていましたね。今年はまだ観ていません。
ミヤマキンバイも同様です。
ナンブイヌアズナ、チシマアマナは観たことがありません。きれいに撮られていますね。
ミヤマシオガマも観ていないように思います。
ヒメコザクラは標高の高い所に咲くのですね。続編でまた拝見できるのを楽しみにしています。
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Unknown (Unknown)
2024-05-27 08:09:56
shuさんおはようございます。コメントありがとうございます。大作と持ち上げていただきましたが、写真が多いだけで文字数は少ないです。帰宅後も柿の種をボリボリ、ビールくいくいでした(笑)

昨夜、その②をまとめていたら写真が100枚を越え、アップロード出来なくなり中断しました。
写真は454枚写しましたが、大量のボツが出ました。昨日は膝も、股関節も大丈夫なのに背中が痛かったのは、写真撮影の影響かなと思います。

厳寒期のスキーでも使わないカイロですが、車内で使うことになるとは思いませんでした。
北海道以外は早池峰山だけとか、北方系の珍しいお花がありますので、ご覧ください。
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