生物多様性に関する国際的な科学者組織が、生息域外から持ち込まれるなどした「侵略的外来種」による経済的損失が、世界で少なくとも年4230億ドル(61兆8千億円)に上るとの報告書を発表し、侵入予防や早期防除の強化が必要と訴えています。
侵略的外来種は、外来種のうち地域の自然環境に特に大きな影響を与える恐れがある種を指すそうで、在来の小魚や昆虫を捕食するブラックバスと小笠原諸島固有の昆虫を激減させたとされるイグアナ科のトカゲ「グリーンアノール」が紹介されていました。
食料の供給をはじめ人が享受する自然の恵みを大きく損なっているほか、生態系に被害を与えているとして、はじき出した損出額が年61兆8千億円です。
ヒトの都合で持ち込まれたのに、ヒトの都合で捕まえて殺処分される、そのような外来種の気持ちを想像して詠んだもので、ボツとなった2句も紹介します。
・外来種望まぬ来日望まれず ・たまたま来て攻撃される外来種