山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

水面下派閥力学透けて見え

2024-08-22 14:37:50 | 時事川柳

20日付の記事に、9月の自民党総裁選には11人の出馬が取り沙汰され、水面下では立候補に必要な推薦人20人の争奪戦が繰り広げられている。とありました。

また、従来の総裁選は主流派になることを求めて「派閥の力学」が働き、勝負を決してきた。裏金事件で派閥解消の流れができたものの、ここにきて再結集の動きが目立つ。ともありました。このことは、確保した推薦人のかたまりがやがて派閥に変わる。そのように受けとめました。

そして、ある候補者を推すメンバーは予定していた会合を「派閥色が強く出過ぎるのはマイナスと判断した」と急遽取りやめたこと、影響力を維持しようとうごめく派閥や長老についても触れておりました。

このようなことから、下五には「水面下」に相応しい「透けて見え」を持ってきましたが、透けて見えるどころか丸見えのようです。

 

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本人も勤務実態あったやら

2024-08-20 10:16:58 | 時事川柳


広瀬めぐみ参院議員は15日、議員辞職願を尾辻参院議長宛に提出し、許可されました。
広瀬氏は、週刊誌が第2秘書には勤務実態がないと報道したのに対し、勤務実態はあったと主張していましたが、東京地検特捜部による任意の事情聴取に対しては、勤務実態がなかったと認め、「秘書給与から資金提供を受けたことは事実。軽率な行動で反省している」とコメントを出しました。

2022年参院選岩手選挙区に自民党公認で初当選した広瀬氏は、初めての女性参院議員として県民の期待を集めましたが、フランス研修が「観光旅行」と批判を浴び、さらに不倫関係が報じられていました。

国会議員の職務以外で世間を騒がせ、これに詐欺容疑が加わったことに対し、次の通り県民に怒りや失望が広がりました。

「詐欺事件を起こしたので辞めて当然」「潔く認めて欲しかった。議員として岩手のことをもっと考えて行動して欲しかった」(強制捜査前は秘書に勤務実態があったと主張)

「有権者に説明がなく信用できない。県民のためになることは特に成し得なかった」

「スキャンダルが多く、政治家として実際何をやったのか分からない。岩手のイメージを下げているのが悲しい」

また、本紙の論説は「観念しての辞職だろうが、『軽率』と表する受け止めに反省の情は乏しい。公の場で自ら直接説明し、謝罪すべきだ」と断じていました。私も同感ですし、軽率なコメントだと思います。

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怪物に令和のマウンド遠かった

2024-08-13 09:18:43 | 時事川柳

第106回全国高校野球選手権大会の開幕試合の始球式でマウンドに立ったのは、昭和の怪物と恐れられた江川卓さんでした。大きく振りかぶって投げたボールは、ワンバウンドしてキャッチャーミットに収まりました。

江川さんは「ちょっと残念ながら届かなかった。自分の行ける範囲に届くのと、実際の体の動きがやっぱ違うんですね。これがやっぱり50年間という時間だと思いますけど」。山なりのボールだったが「あれが今のストレートです。カープに見えるでしょ? あれが今の全力のストレートです」と自虐を挟んで笑ったそうです。

遠かったのはマウンドではなく、ホームベースなのですが、字余りを避けるための措置でした。怪物と、昭和に対する令和は外せませんので、苦肉の句でしたが今なら次の2句です。

怪物に遠い令和のホームベース

怪物に令和のキャッチャー遠く見え

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勝ち星で光る雄星新天地

2024-08-12 11:05:56 | 時事川柳

トロント・ブルージェイズからヒューストン・アストロズに移籍した菊池雄星投手が、久々の勝ち投手となりました。

最少失点に抑えながら味方の援護がなかったり、勝ち投手の権利を得ながら救援投手が打ち込まれる不運により、勝ち星から遠ざかっていたものです。大リーグでは勝ち星はあまり重要視されないらしいですが、テレビのニュースを観ると、やはり投手の勲章ですから嬉しそうでした。

5回くらいまでは完璧に抑えていて、突然四死球を連発したり、一発食らうことが気がかりです。それらを減らして、奪三振と勝ち星を増やして欲しいです。

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地方には別の危機感あるポスター

2024-08-07 06:13:52 | 時事川柳

先月の東京都知事選で、政治団体「NHKから国民を守る党」が候補者を大量擁立し、寄付者に掲示板を提供したことで、掲示板にはさまざまな女性の写真が同じピンク色の背景に収まるポスターがずらりと並びました。

この問題を巡り、共同通信社が全都道府県知事に対し、公職選挙法改正が必要かどうか尋ねたところ、「民主主義の危機」と捉え約7割の知事が法改正の必要性を訴えました。

「必要だと考える」と「現行法で対応できる」の2択で理由も質問した調査に、13人は選択肢にない「どちらとも言えない」「差し控える」などと回答したそうです。

約7割の「危機感」については、「選挙ポスターが広告の道具に成り下がることは許されない」「(ポスター問題が)選挙そのものへの忌避感につながる」「ビジネスに利用されることがないよう一定の基準を設けることが必要」など、詳しく紹介されていました。

一方で、13人の「どちらと言えない」「差し控える」理由は示されませんでしたが、立候補のハードルを高めかねない法改正には、担い手不足に悩む地方議会から警戒の声が上がる。として、次のような声が紹介されています。

「多様な人が議員になれるような環境整備を進めている中で、立候補のハードルが上がらないか不安だ」「都市部と地方では状況が大きく違う。地方の意見も聞いた上で議論を進めて欲しい」

昨年の統一地方選挙告示日に候補者が定員を下回った市町村議会は21に上っており、法改正が実現し、当選を度外視した候補者を排除する目的で例えば供託金が増額されれば、こうした事態に拍車がかかることになる。ともありましたので、地方には担い手不足に拍車がかかるという別の「危機感」があると詠みました。

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