はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

うま酒のお話

2016-02-01 20:23:00 | 美酒と美食
万葉集の額田王の有名な歌に、「うま酒 三輪の山 あをによし …」 反歌「三輪山を しかも隠すか 雲だにも 心あらなも 隠そうべしや」という歌があります。
 (山の辺の道 三輪山と額田王の歌碑 2015.7.10)

この「うま酒」というのは三輪の枕詞なのです。「うま酒」が枕詞ということは、お酒と三輪との関係の深さを表していると言うことですね。

奈良方面に行ったら、ちょっと足を伸ばして三輪の「今西酒造」のお酒を買ってくるのが習慣になっています。(昨日の日曜日も、奈良の二月堂に行った帰りに寄ってきました。ちょっと距離はありますが…)
 (今西酒造本店)

その「今西酒造」のホームページには、三輪とお酒の関係が詳しくかかれています。
「酒造りは三輪の地からはじまったといわれています。三輪は古来から「三諸山(みむろやま)」と呼ばれ、「みむろ」は酒のもとという意味があるともいわれています。日本書紀によれば、第10代崇神天皇の時に疫病が流行り困っているときに、大物主大神が夢枕にあらわれ、その言葉通りに酒を造って奉納すると、疫病が治まったということです。」
なるほど、三輪と酒造りにはこんな歴史があったのですね。

ところで、「杉玉」はご存知ですか?造り酒屋の軒先に吊してあるものです。
 (杉玉です)

「今西酒造」のホームページには、この杉玉も三輪が発祥の地と書かれていました。HPによると、
「杉玉は大神神社から全国の酒蔵に届けられいます。その証に杉玉の下に吊されている札を見ると、全国どこの酒蔵でも「三輪明神・しるしの杉玉」と書かれています。」
と、ありました。今度どこかで確かめてみたいですね。ちなみに、新玉は「新酒が出来ましたの合図」だそうです。

さて、今回いただいたのは、「三諸杉 吟醸初しぼり 無濾過生原酒」というお酒です。


もちろん、うまい!です。
ビールもワインもウイスキーも好きですが、日本酒も美味しいですね。(結局、酒ならなんでもOKということ?)

※今西酒造には、JR桜井線の三輪駅から、車なら大神神社の駐車場から歩きましょう。私は、伊勢街道を歩いている時に見つけました。(神のお告げがあったかも)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿