どもっ! k-5610っす。

旧ブログ(釣って釣られて)

釣り好きオヤジが言いたい放題、独断と偏見で綴るひとり言でごぜーます。

釣れないのには理由がある

2011-12-21 05:12:00 | 釣りのこと
先日のタチウオ釣りでの話…、


「なあ、お兄ちゃん、今日は釣れへんな~、アタリもないわ」


「そう?、さっきちょっとやってみたけどアタリはあるで、底から10m~15m位であたって、20mでドン!やろ」


「そうか~、誘いは?どうやってんの?」


「あんまり誘ってへんで、巻き上げもゆっくりした方がええわ」


「ほんならやってみるわ」


しばらくして、


「なあ、兄ちゃん! ひとつもアタらんわ~、他の人は釣ってんのか?」


「釣ってる人は釣ってるで、ええ人は10本超えてるで」


「へ~、何が違うんやろな~、やっぱり後ろの席の方が良かったんかな?」


「竿頭はおっちゃんの左舷側の人やで、だからテンヤの位置は水中で3mほど隣にあるだけやわ」


「・・・・」


「あのな、おっちゃんが座ってるのは舳から5番目やんか、ここはおっちゃんもわかるように船が上下するやろ、
目に見えるだけで2m位は上下してるわ、そんな場所でロッドホルダーに竿を固定してたら、船と一緒にテンヤ

も上下するやんか、

おっちゃんがごはん食べる時、茶碗があっち行ったりこっち行ったりしたら食べにくいやろ、それと一緒や。

ようさん釣ってる人あの人見てみぃ、竿を手で持って船の動きを竿で調整してはるやろ、後のあの人は長い竿

で出来るだけ揺れない様にしてるやろ、船の揺れは誘いにもなるけど、誘いっ放しやったら食べる暇が無いね

ん、誘ってタチウオの興味をひいたら、そこで食べる「間」を作ったらなアカンねん、

そんな感じでやってみてな~」


「そうか…、解った、頑張ってみるわ」


「ゴメンナ~、悪いけど、この流しで終わるわな~」と船長のアナウンス。


ああ無情…、釣りとはこういうものなのである





でもおっちゃん、来年まで覚えとかなあかんで、


どんな釣りでも一緒やで、船は動いてますねん、


潮の流れや船の流れ、波の上下、いろんな事をインプットして、


自分の仕掛けが水中でどうなっているのかを想像する…、


自分のテンヤがどのタナでどんな動きをしているのか?


コマセ釣りなら、餌をつけた針が撒いたコマセの中に入るように、潮の速さやハリスの長さを計算してやる。


もちろん、コマセは魚が居る的確な深さで撒かないといけないし、タイミングもある、魚だってじっとしてはいないのだ。


「そんな水中の潮の速さなんて…」という人もいるかもしれないけど、


同じ竿で、同じ仕掛けで釣っていると、


「あれ?、さっきより何か重く感じるな?」とか「軽く感じるな?」とか、


「糸がさっきと違う方向に入りだしたな~」とか、


隣の船との距離が急に変わったり、急にオマツリし出したりとか、


とにかくいろんな「情報」で感じることが出来る。


ちょっと注意深く考えるだけで誰にでも出来る事なのだけどね。


とにかく、釣れている人が居るのに釣れないのには理由があるわけで、


それが「釣り座」のせいだと決めつける前にやるべきことは一杯あるのだ。


ただ、コマセ釣りの乗合船の場合、潮の流れで他人のコマセも流れてくる「潮下」は絶対有利だが、


風も潮も自由きままに向きを変えるので、一日中ずっと潮下で釣り続けることはほとんど無理だと思うし、


自分だけがずっと条件のいい釣り座に座りたいなら「仕立て船」に乗らなきゃいけないのだが、


一人で仕立て船に乗ると、コマセの量が少なくて、近くの乗合船でドバドバやられたら勝ち目はないだろう。


ま、言いたいのは、釣り座を重視し過ぎるよりも、自分の仕掛けが水中でどうなっているのか、


これをイメージして、色々やってみる方がまちがいないだろうって事。




どんな釣りでも同じだと思う、


釣りの最中、なんでやろ?と思う事が一番大事な事やろね、


たいていの場合、船長になんでやろ?て聞いたら原因を教えてくれると思う、


たぶん、皆が釣っている時に釣れない人が居ると、いちばんイライラしてるのは船長だから…。

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