太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

車の点検

2022-03-29 09:00:39 | 日記
 映画ドライブマイカーがアカデミー賞を受賞した。おめでたことである。何の関係もないが今日は車の12ヵ月点検に行く。罰則規定はないが法定点検である。点検を受けなかって後悔するより万全を尽くしておく方が何かの時に後悔することはない。車検、点検、保険と何かと車は費用がかかる。目に見えないところでは毎年残存価格が目減り(償却)してこれの費用の一部である。田舎では1家で3台も珍しくない。よく維持できるものだと感心する。
 車ではやはりソーラーカーがブームだった頃を思い出す。1000万を超える費用を負担しながら海外のレースにも参加していた。こちらはその頃途上国の僻地を駆け回りODAのプロジェクトファインディングをやっていた。社内の雰囲気もマスコミもソーラーカーに明るい未来があるかのように囃し立てた。仕掛け人は社内に居たが大ぼら吹きで大嫌いな男だった。ある時見かねて知り合いの重役に、ソーラーカーに随分お金を使っていますが一部でも途上国援助に回して貰えますか。第一太陽電池で車を走らせることには無理があります。車など完全に隠れてしまうほど太陽電池を搭載しても動力には足りません。計算すれば分かることです。精々蓄電池の補充電(自己放電によるバッテリーあがりの防止)くらいでしょうと言ったら一喝された。何を言っとるか、これはオーナーの肝いりのプロジェクトだ。君も彼(仕掛け人)を見習ったらどうだ。目の色からして真剣さの度合いが違う、と。忸怩たる思いだったがオーナーの肝いりとは知らなかった。それから各社が参入してきて華やかなソーラーカー時代となった。ところが1年も経たないうちにオーナーがソーラーカーはアフター5にやることで仕事ではないと言い出した。途端に熱は冷めて行った。他のメーカーでは飛行機(グライダー)までソーラーで飛ばして如何にも飛行機も実現するかのように自慢した。車と同じようにソーラーを大きくすると重くなりさらにソーラーを大きくする必要がある。飛行機の次は地下鉄ですかと皮肉を言ったらその会社の知り合いは宣伝ですよと冷たかった。車も飛行機もソーラーで動力をと聞いたら特殊な設計で実用機ではありませんと講演会などで説明するようにした。精一杯の抵抗も遅かった。


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