太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

傀儡を生む

2020-11-16 09:38:02 | 社会観察
昨日の市民講座は「ブレグジットの総括と展望」であった。予定通りであれば本年12月末で移行期間が終了しイギリスがEUから正式に離脱する。今が離脱交渉の胸突き八丁にさしかかっている。特に解決せねばならない諸問題の説明講義であったが課題の数が凄まじい。その一つ一つが簡単に結論が出せる問題ではない。特に自由貿易協定についてはどれもEU側と対立することばかりである。加えて北アイルランドの問題もあり恐らく国民投票で離脱に賛成を投じた人達はこんなことを予想していなかっただろう。EUへの拠出金の割にはメリットが少ないとか各国に割り当てられる移民に仕事を奪われているとか多分単純な理由に煽られて投票したのではないだろうか。時の政権もポピュリズムに振り回されて来た感がある。何故貴方は離婚するのですかと問われて、そりゃあ結婚したからに決まっているという笑い話があるがまさか何故離脱するのですかと聞かれて加盟したからさとは答えられないだろう。一見公平に見える国民投票も実はフェイクニュースやデマゴギーに大きな影響を受けることは今の社会では十分あり得る。一部の事実しか伝えないというのもデマゴギーの一つになるだろう。情報の拡散と速さと広さはネット社会では今まで経験したことがないだろう。本当の情報とか知りたい情報にアクセスできていると思うのは幻想である。本当のところを知らないままに自らの決断だと思ってしまう。アメリカ大統領選も直接投票に近いが投票の決断は操作された情報に基づいているものが相当含まれているのではないだろうか。これは将来あるかも知れない憲法改正(改定?)の国民投票にもあてはまる。相当厳しい政党による情報提供のルールを作っても言論の自由に簡単に跳ね返される。有名な学者や著名人を使って彼らの意見として流せる。その意味では今日本学術会議を純粋民間機関にするのは冒険である。株主の地位を確保しておかなければ本当に傀儡が現れる。
 ネット記事で驚いたがGoToトラベルで会社宛ての領収書が対象外になったようだ。ネットではまたHモン氏がイチャモンをつけている。出張と旅行に線引きがあることに対して違和感を示したとのこと。「出張目的の人も旅先で結構なお金を落とすと思うんだが…」と疑問を呈したようだ。GoToは観光需要の喚起が目的でそのため税金を投入して補助をしている。大事なのは源資は国民の税金(借金)から拠出されること、何処かで要件の線引きは必要である。出張であっても公共交通機関は使う、宿泊もする、夜は街で飲み食いもする、確かに線引きは難しいように思うが、さは出張目的であってもキャンペーンの対象とするとしたら無制限の税投入が必要である。HモンとかHモト氏は世間と違うことを言う事に価値を見出しているがそれは個人の自由である。しかし何処かの傀儡になる危険もある。何故彼らはマスコミに人気があるのだろう。不思議でしょうがない。私のような読者が居ればある意味目的は果たしているのかも知れない。


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