五味康祐(ごみやすすけ)氏著 昭和に亡くなった作家 ひところ引っ張りだこだった人で 私はタレントとしてしか憶えはありませんが 調べてみると芥川賞作家でした。
作品は剣豪小説で まさしく侍とは死ぬことと見つけたりを地でいくような作品群です。
しかも家来の生き方で殿様や上司はその範囲に含まれず 上が間違っていても 従うのです。
自分の意見を通すなら 死んで諫めます。
日本人の精神的源流がここに有りました。
侍でなければ 理解を超えています。
でもお話は暗いものではなく、分かり易く面白い面も有り楽しめます。
歴史の裏側を確かな筆致で鮮やかに描き出していてかなり面白いです。