全体にどれも小型サイズで小さく
値段のわりにすこし割高かなと思いましたが
とりあえず食べてみます
まずは目的のハンバーグから・・・
スパイスの効いたストレートなもの
小さめなので肉汁がたっぷりとはいきませんが
荒っぽい粗挽き肉でしっかりした噛み応えと食感
久しぶりにソースで誤魔化さない男らしいハンバーグ
私の探しているものとは違いますが かなり美味しいハンバーグです
ハンバーグは味見程度で置いといて 有頭海老フライをいただきます
余熱で堅くなる前に 頭と胴を手で持って 二つに割ってみます
あまりに美味しそうなので 思わず頭にかぶりつき噛んでみると
生々しくなく堅くもなく 絶妙にクリーミーな中身 殻もかりっと揚がって
食べやすく気がつくと 口の中でなくなっていました
胴の方も食べてみると プリッとする直前の適度な堅さと柔らかさ
揚げすぎず でも火はぎりぎり通って 甘くさわやか
尻尾まで美味しくいただきました
とんかつも全体に柔らかく しかも中身はジューシー
あらかじめ食べやすいようにカットして有るのですが
上手にスパッと切ってあるのか 肉汁が損なわれていません
クリームコロッケも美味しかったです
付け合せのキャベツは どんっと盛ってあり 昔の洋食って感じ
肉を食べたら沢山野菜を食べてください・・・って 作り手の声が聞こえるようです
切り方もカドがなく 柔らかく食べやすく キャベツを上手に活かしてある
たぶん小ぶりなのは ジャストの揚げ加減と全体のバランスを
揃える為に計算された大きさなのでしょう
味噌汁（これも美味しい 久しぶりに美味しいのを食べました）
どれもレベルが高いのに 全体のバランスもいいし 神経が行き届いている
予算内で出来るだけのものを丁寧に冷静に出してる そんな感じ
テレビで放映して客が押しかけ キッチンは大慌てかと思いきや
初老のシェフは落ち着いていて慌てるでなく
ちょと浮き足出しそうなスタッフを落ち着かせホールに目を配りながら
流れをちゃんと掴んでおられる様子
食べる前1時間くらい並びましたが 席について料理を頼むと かなり早く
料理が出てきます
行列が出来ているのは 料理が出てくるのが遅いのではなく
お客さんがゆっくりして食べるのが遅く 回転がわるいからのようです
ごちそうさまでした・・・・
帰り際精算してそういうと シェフはニコニコしておられました
仕事が楽しそう
お店の雰囲気も値段も 入りやすい街の定食やさん
だけど味は一流 腕も一流
タイムスリップしてお父さんの時代の昭和の洋食屋さんに
食べに行きました・・・という話ができそうです
帰り際コートの襟を立てると 海老を触った左指から
絞ったときのレモンと 揚げ油の甘く香ばしい匂いがしました