異機種による大編隊飛行が解散し、機種毎の小編隊で航過飛行を実施した後、一旦全機が着陸します。
次は、F-4によるスクランブルデモ。緊急発進のベルが鳴り、パイロットと整備士が大急ぎで発進準備を行います。ベルが鳴ってから発進までの時間は5分以内が基準なのだそうですが、この日のF-4もとりあえず基準はクリアしていたようです。以前、同じ百里基地でF-15のスクランブルデモを見たことがありますが、その時はもう少し時間が短かったような気がします。機体設計や搭乗員数の違いなど、いろいろな要因があると思いますが、スクランブルで5分という時間は意外と長く感じました。スタッフは勿論手順を踏んで正確に作業を行っているため、これ以上の短縮はなかなか難しいのかもしれません。
F-4の展示は、空対地爆撃のデモに続きます。こちらは滑走路上の砲台を目標に見立てて、急降下爆撃を繰り返すもので、F-4の本来の姿を見ることができます。大変迫力がある飛行で何度も繰り返して実施するため、カメラマンにとっては撮影の良い練習になります。もちろん見ていてもスピードと轟音で迫力ある展示が楽しめます。沖縄からF-4部隊が移動してきて、百里はF-4がメインの基地になったような印象です。軍用機のファンはF-15ばかり注目しがちですが、F-4もなかなか存在感がある機体です。(隊員も大きく手を振ってくれて、とても親しみを感じました。)
次期FXの選定も先送りになりましたので、老体に鞭打って?奮闘するF-4ファントムは、当分の間、百里基地を代表する機種として飛ぶことになりそうです。