ダイオウイカの生態を初めて映像で捉えた番組が放送されました。
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<ダイオウイカ>泳ぐ姿世界初公開で高視聴率16.8%(まんたんウェブ )
世界で初めて動画撮影に成功した地球上最大の無脊椎(せきつい)動物「ダイオウイカ」の映像が初公開されたNHKスペシャル「世界初撮影!深海の超巨大イカ」が13日午後9時からNHK総合で放送され、平均視聴率は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録した。(中略)番組は、NHK、NHKエンタープライズ、米ディスカバリー・チャンネルの国際共同制作。11カ国50人のスタッフからなる国際チームの奮闘を追い、昨年夏に小笠原諸島の海域で約3メートルのダイオウイカの撮影に成功。その姿が映し出された。撮影のための調査、準備期間は10年間、潜航回数は100回、潜航時間は400時間に及んだという。
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記事によると、ダイオウイカは、大きなものでは、触腕(2本の長い腕)まで入れると全長18メートルにもなるという地球上最大の無脊椎動物で、欧米では“船を襲う海の怪物”クラーケンのモデルとして知られ、古くから船を沈めると恐れられてきたそうです。深海に潜むダイオウイカの存在は昔からニュースで報道されていました。大きなイカの死骸が漂ったり、網に引っ掛かったという話があって、「不思議な生き物」としてよく紹介されてたので、今回のNHKのドキュメンタリーは興味深く見ました。これまでの研究成果を踏まえ、ダイオウイカの習性に合わせて撮影方法を工夫したり、作戦を練ったりと現場での努力の様子がよく分かって大変面白かった。また、現在の機材のレベル、例えば1000mまで潜れる潜水艇からの視界の良さとか、撮影カメラの性能など、普段の自分の生活の中では目にすることがない機械の性能を知ることもできた。
昔は、理解できないものは「不思議なこと」として片付けられていたことが、解明されていくのはとても面白い。今回の撮影の成功で、今後ダイオウイカの研究が進み、深海生物の世界が少しでも解明されると良いと思います。
ちなみにこれが「どんな味なのか」に興味がある人もいると思いますが、そういう情報はありませんでした。個人的には食べたくない部類の動物です。