城南中学校のある日のトイレの入り口の写真です。
どんな気持ちになるでしょうか？
城南中学校のトイレの入り口には次のような言葉が掲げられています。
はきものが揃えば心が揃う
心が揃えばはきものが揃う
この言葉は、日本最大の教育者といわれる森信三先生の言葉だそうです。
玄関のクツやトイレのスリッパがきちんと揃えられていると、気持ちがよいものです。逆に履き物が乱れていると心まで乱れてきそうな気がします。しかしご覧の通り、城南中学校のトイレのスリッパはまだまだきちんと揃えられていないことも多いです。生徒達の心も揃っていないのでしょうか？
次の文章は、ある生徒のクラブ日誌の一部です。読んでやってください。
私は城南でクラブに入ってから色々な人にあいさつできるようになった気がする。知らない人とかにでもあいさつしても、相手の人は返事をくれる。毎日あいさつするだけで人との関係が深くなる気がする。こんなことを思うようになるとは自分でも大分成長したと思う。トイレのスリッパも堂々と並べられるようになった。前まではそんなことしやったら「あんたマジメやね」とかひやかされるのが恥ずかしかったけど、最近は友達も一緒に並べてくれるようになった。最初の時はトイレのスリッパがグチャグチャだろうと別に気にしてなかったけど、クラブの時に体育館の玄関のクツやトイレのスリッパを並べていたら習慣になっていった。こんな少しのことでも誰かが気づいてくれたら嬉しいけど、まだみんな気づいてくれない。 「自分の生活態度が変わればプレーも変わる」って聞いた時、絶対そんなんない！って最初は思っていた。やっぱり小学校の時からしやった子はやっぱり上手やし、それは私の生活態度を変えたことくらいで変わるはずがないって思ってた。 でも、今はわかる。少しのことを気をつけていくだけで私は変わった。自分でもうまく言えんけど、何かが変わった。なんか、私の全てが変わった気がする。ただクツを並べるだけ。ただスリッパを並べるだけ。ただごみを拾うだけ。ただあいさつを大きい声でするだけ。それだけで日に日に自分に出来ることが増えてくる。周りの様子に気を配る？ようになった。少しだけど自分が変わっているってわかる。たった１年でこんなに変わるとは思わなかった。たぶん他の人から見たら「そんなのどこがすごいん？」って思うかもしれんけど、私は誰も気づかないような小さいことにでも気づくようになりたい。
城南中学校のトイレのスリッパは、まだまだきちんと揃えられていませんが、揃えようと頑張っている子も多くなってきて、最近では気持ちの良いことが少しだけ多くなってきました。
