今日は文化の日でございます。各地でいろいろな音楽的イベントが開催されていたようですが、皆様如何お過ごしでしたでしょうか。
私は今日、知り合いのピアニストがピアノトリオのコンサートを開くということで、厚木市内にある《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に行きました。私もかつてはこちらで何度かコンサートをさせて頂いたことがあるのですが、ここ最近はご無沙汰していていましたので、かなり久しぶりに伺いました。
シューボックス型に縦長の店内の奥にアップライトピアノがあり、そこがステージになります。私は少し離れたカウンター席に座り、開演を待ちました。
やがて時間となり、コンサートが開演しました。今回プログラムとしてはディズニー作品やリベルタンゴ、映画音楽といった耳馴染みのあるものが選ばれていましたが、プログラム前半の締めにベートーヴェンのピアノトリオ第三番の第一楽章が演奏されました。この曲はベートーヴェンがまだハイドンに師事していた若い頃の作品で、ハ短調という《運命》と同じ調性で、尚且つちょっと不気味なユニゾンで始まるこの曲は、ベートーヴェン初期の作品の中でも難曲の一つとされています。それでも若い彼等が手がけるにはうってつけのエネルギッシュかつスピード感のある作品で、演奏後には盛んな拍手が贈られていました。冒頭の不気味さがもう少し表現できるともっと素敵になると思いますが、それは今後の彼等の経験値に期待したいと思います。
後半もタンゴや葉加瀬太郎、映画音楽といった楽しいプログラムが用意され、客席から惜しみない拍手が贈られました。最後にアンコールにも応えて

彼等のステージは盛況の内に幕となりました。
終演後、奏者とお話する機会があったので、今後もこうした活動を続けてほしいことや、今回のように耳馴染みのいいプログラムの中に、半ば無理矢理でもいいからカッチリしたクラシックの作品を入れ込んでほしいことをお話しました。何しろピアノトリオには、ハイドンを始めとした名だたる作曲家による名曲が沢山あるので、そうしたものを世に啓蒙するつもりでどんどん手がけていってもらいたいと思います。
そして、
「機会があればピアノ四重奏曲をやりましょう」
と提案したところ、彼等も面白がってくれました。ピアノ四重奏曲にも名曲が沢山ありますから、いずれ彼等に混ぜてもらって共演できる日も来るかも知れません。
何故かここしばらく縁遠くなりかけていましたが、やはり自分はクラシックの人間なんだということを今回再認識させてもらえました。それを思い起こさせてくれた彼等には感謝の気持ちでいっぱいです。
どうやらこれからも定期的にこちらでコンサートを開催するようですので、また折に触れて聴きに来て、彼等の成長ぶりを見届けたいと思います。
私は今日、知り合いのピアニストがピアノトリオのコンサートを開くということで、厚木市内にある《ぎゃらりー喫茶なよたけ》に行きました。私もかつてはこちらで何度かコンサートをさせて頂いたことがあるのですが、ここ最近はご無沙汰していていましたので、かなり久しぶりに伺いました。
シューボックス型に縦長の店内の奥にアップライトピアノがあり、そこがステージになります。私は少し離れたカウンター席に座り、開演を待ちました。
やがて時間となり、コンサートが開演しました。今回プログラムとしてはディズニー作品やリベルタンゴ、映画音楽といった耳馴染みのあるものが選ばれていましたが、プログラム前半の締めにベートーヴェンのピアノトリオ第三番の第一楽章が演奏されました。この曲はベートーヴェンがまだハイドンに師事していた若い頃の作品で、ハ短調という《運命》と同じ調性で、尚且つちょっと不気味なユニゾンで始まるこの曲は、ベートーヴェン初期の作品の中でも難曲の一つとされています。それでも若い彼等が手がけるにはうってつけのエネルギッシュかつスピード感のある作品で、演奏後には盛んな拍手が贈られていました。冒頭の不気味さがもう少し表現できるともっと素敵になると思いますが、それは今後の彼等の経験値に期待したいと思います。
後半もタンゴや葉加瀬太郎、映画音楽といった楽しいプログラムが用意され、客席から惜しみない拍手が贈られました。最後にアンコールにも応えて

彼等のステージは盛況の内に幕となりました。
終演後、奏者とお話する機会があったので、今後もこうした活動を続けてほしいことや、今回のように耳馴染みのいいプログラムの中に、半ば無理矢理でもいいからカッチリしたクラシックの作品を入れ込んでほしいことをお話しました。何しろピアノトリオには、ハイドンを始めとした名だたる作曲家による名曲が沢山あるので、そうしたものを世に啓蒙するつもりでどんどん手がけていってもらいたいと思います。
そして、
「機会があればピアノ四重奏曲をやりましょう」
と提案したところ、彼等も面白がってくれました。ピアノ四重奏曲にも名曲が沢山ありますから、いずれ彼等に混ぜてもらって共演できる日も来るかも知れません。
何故かここしばらく縁遠くなりかけていましたが、やはり自分はクラシックの人間なんだということを今回再認識させてもらえました。それを思い起こさせてくれた彼等には感謝の気持ちでいっぱいです。
どうやらこれからも定期的にこちらでコンサートを開催するようですので、また折に触れて聴きに来て、彼等の成長ぶりを見届けたいと思います。