にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

全体像

2007-10-13 00:32:27 | オーケストラ
今日からオーチャード定期のリハです。
この定期は色々と細かい曲が並んでいて、昨日も書いたようにロシアの(旧ソ連の)作曲家の曲ばかり。
楽譜の事が悩みなのですが、これもオケ全体で演奏してみれば色々と見えるもの感じることがあって負担が軽くなります。

シチェドリンと言えば日本ではバレエ版「カルメン」が有名ですが、今回の「陽気なチャストゥシカ」がこれがまた面白い。
ジャズ風のアレンジでロシアの田舎の民謡が演奏される、それもとてつもない早さで。
バイオリンのパートだけを練習しても「何じゃこりゃ?」としか思えない曲も全部が音になれば「なあるほど!」と合点がいく。
でも管楽器の難しさはとんでもないですね、無茶とも言える音符の羅列。
大変です。

カバレフスキーやショスタコもやりますが、今回の曲はどちらかと言うとパロディ満載のもの。
深刻ぶらず、でも口の半分だけで笑うような皮肉たっぷりの曲。
しゃれたプログラミングだとは思いますが果たしてこれに「皇帝」を並べてどうなるか。
ちょっと不思議な感じですね、こちらも全体像が見えると違って感じられるかもしれないですね。

今日の帰り道でふと寄ったコンビニ、そこでClassicを見つけて購入しました。
Classicとは言っても今日買ってきたのは「Sapporo Classic」というビール。
北海道限定販売なんですが何故か横浜のコンビニにどんと並んでいたのです。
実はこの軽くはあっても混ざり物の味がしないこのビールが好きで北海道に行くと必ず買ってはいたんです。
今日は横浜でゲットしましたがまだまだ棚に並んでいましたからまた明日でも行って買い占めてこようかなと。
美味しいですね。

迷う

2007-10-12 01:20:13 | Weblog
つい先日見たiPod touch、実は昨日も見ておりました。
昨日は横浜のヨドバシで見たのです、横では売り場のお兄さんが「iPod touch 16GBが今なら4台だけあります!買うなら今です!」とマイク片手に叫ぶのです。
手に取って実際に操作してみればどんどんその魅力に取り込まれていくのが解る。
この前まではiPod classicのBlackが最高だ、などと思っていたのに。

すぐ側にあるclassicを見ても何だか色あせて見える。
でも今あるiPodの音楽ファイルを全部収めるとなればtouchでは容量が足りない。
ならば音楽ファイルは今のiPodで映像や写真をtouchに、でもそれでは2つ持ち歩くことになるし。
悩みますねえ、どうしたら良いんだろう。

希望としてはtouchの記憶容量が30GBくらいだったらなあと、それにもう少しお値段が。
こうなったらもう少し様子を見て次の世代が出るまで待とうかと。
そんな事を思いつつヨドバシに佇んでいた私であったのです。

今日で3連休も終わり、あっけなく過ぎますねお休みって。
明日からはプレトニョフさんの指揮で定期が始まります。
その中のロシア人の曲、カバレフスキー、シチェドリン、ショスタコーヴィチといった作品は昔懐かしいソヴィエト時代の楽譜。
茶色いワラ半紙みたいな紙にガリ版で印刷したような楽譜なんです。
おまけにその写譜が汚くて、見にくさもここに極まれりっていう楽譜なんです。
曲そのものはそんなに難しくは無いのですが何しろ音符が見えない。
そこにまた様々な書き込みなどがしてあって最悪です。
このスラーは書いてあるのか消してあるのか、それさえも判別不能だったりします。
ちょっと苦労しそうな予感も漂っております。
まあ何はともあれ頑張らなくては。

豊穣な時間

2007-10-11 01:22:13 | Weblog
今日は古い友人と酒を飲み積もる話をし、実に豊かな時間を過ごしてきたのです。
彼と会うのはお互いがまだ学生だった頃以来、25年ぶりくらいの時間を経ての再会でした。

お互いあの頃は違う大学に通いながらもバイオリンという絆で結ばれていました。
それぞれの道に進み私は東フィルに、彼は今はお医者さん、専門は小児外科だそうです。
今日の待ち合わせの時間も彼に合わせました、急患が入ったと連絡があり少し時間をずらしたのです。
聞けば6歳の子の虫垂炎の手術をしたのだとか。
そんな話を聞くと本当に尊敬の念が湧いてきます。
つい先ほどまで小さな子供の手術をしてきた人が今隣でお酒を飲んで話している。
それが仕事だからと淡々と語る彼を誇らしく思いました。

彼もバイオリンを弾くのでこちらの話はよく理解してもらえます。
オケの話、指揮者の話など語り、またバイオリンを弾くときの体の使い方なども「そうそう、そうなんだよ」と相づちを打ちながら聞いてくれます。
あっという間に時間が過ぎ、帰る時間となってしまったのが残念でしたが、またの再会を約して帰路につきました。

でも彼は家に帰らずまた病院へと向かったのです。
家に帰ってからまた病院に行くと眠る時間がほとんど無いからと言いつつ病院へ。
本当に頼もしく誇らしく、得難い友人です。
今度はもう少しゆっくりと話をしたいな、お互いの家族も交えて会えたらどんなに素敵だろうと。

夢は向こう岸に

2007-10-09 00:40:38 | Weblog
今日からディズニー・オン・クラシックのリハーサルが始まりました。
とは言っても私は参加していないのです、演奏できるのは12月になってからのサントリーホール公演のみ。

オーチャードホールでの本番が終わり会議に出るためにオペラシティに向かえばディズニーのツアーに出る仲間たちの顔がそこかしこに。
会議が始まるまでの1時間、その練習を見学していました。
今年はなかなか盛りだくさんな内容で譜面も分厚く譜面台からはみ出しそう、でも楽しそうなんですよねえ。
難しい曲がいっぱい並んではいますがおなじみのディズニーの名曲がずらり。
ここに照明やスクリーン、特効が加わって素晴らしい夢の世界が出来上がるのです。

今年は5周年だそうでガラコンサートが後半の呼び物。
前半はファンティリュージョンやパイレーツ・オブ・カリビアン「ワールド・エンド」のサウンドトラックなど。
参考としてサウンドトラックCDを聴きましたが素晴らしい迫力の曲ばかり、格好いいです。
早くサントリーで演奏したものだと今から期待しているんですけど。
まだまだ時間がありますね。
それまで東フィル本体で頑張っていこうと思います。

昼間の本番では映画音楽をたっぷりと演奏してきました。
ただ後半のビッグバンドの部分、ここは弦楽器はあまり参加できる所が無くてちょっと物足りなかった。
サックスにブラスやリズムがガンガン盛り上がっているのに我々はひたすらお休みなんて曲が多くて。
その休みの間、どうしていれば良いのか考えちゃいましたね。
真面目な顔をして休みの数をひたすら数えるのも変、のりのりで体を揺するのも何だかね。
いっそのこと立ち上がって踊ってしまおうかと、そんな事も思いましたが。
今回はそれも無し、弦楽器ってこんな時は損な感じです。

さて明日からは3連休、やっとたどり着いたお休みとなります。
久しぶりに目覚ましをセットしないで眠れる喜び!
さあたくさん眠るぞ!

見て触って

2007-10-08 01:39:20 | Weblog
今日の仕事は渋谷のオーチャードホール、明日に本番の「シネマ館」のリハーサルでした。
仕事が終わってからそのまま渋谷のApplestoreに直行、発売されたばかりのiPod touchを体験しに。

実物を見て驚いたのがその薄さ、そしてスマートな外観。
手に取って色々と操作してみれば、そのあまりの楽しさにしばし時間を忘れて楽しんでしまいました。
いやあ本当に楽しいのです、これは凄いの一言。

iPod classicの黒も魅力いっぱいですがtouchの魅力は別次元ですね。
音楽を聴くのならclassic、映像や写真、そしてインターネットのtouch。
うううう、欲しい。
私のパソコンで使えるのだろうか、そこが悩みでもあるんですね。
新しいiPodを使いこなすには新しいMacintoshが必要なのだろうか。

今日の仕事は最初に書いたように映画音楽ばかりを集めたコンサート。
とは言っても「パイレーツ・オブ・カリビアン」でもなく「スターウォーズ」でもなし。
「ロード・オブ・ザ・リング」もやらなければ「ロッキー」もやらない。

第1部は西部劇全盛時代の音楽ばかり、「駅馬車」に「黄色いリボン」や「OK牧場の決闘」に「シェーン」などなど。
我々の父親世代が泣いて喜びそうな曲がズラリ。
中に1曲だけ「荒野の用心棒」が入っています、さすがに毛色が違って面白い。

そして第2部では「ベニー・グッドマン」物語から「シング・シング・シング」などの名曲を。
こちらではサックス隊も加わってビッグバンドのゴージャスなサウンドを。

思いがけないゲストが登場して練習している我々もびっくりでした。
畑が違う分野のミュージシャンとの共演はこれまた刺激的で面白いもの。
ジャズ屋さん達ってやはり我々とは違うんですよねえ。
古き良き時代のジャズ屋さんという感じの人も居たりで懐かしくも思いました。

そんな本番はオーチャードで、休日の午後はリラックス。
私はそれが終わるとやっとお休みでリラックスです。

秋、またもや

2007-10-07 01:11:43 | Weblog
長岡に行ったのが2日、その時から実は秋の花粉症にやられています。
長岡のホールに着いて練習をしようと隣を見るとプルトを組んでいるメンバーが鼻をグシュグシュにしているではありませんか。
彼女は決して認めようとしないのですがその症状は立派な花粉症です!
毎年春先にも彼女はそんな状態になるのですが「自分は絶対に花粉症ではない!!!」と叫ぶのです。

まあそんな彼女を横目に練習を始めようと思ったら、自分の鼻もおかしくなってきて。
鼻の奥、口の奥、その境目あたりがガサガサと荒れてきた。
ありゃあ、よりによってこんな時にここで発症かあ。
と諦めてそれ以来花粉症で鼻をグズグズさせながら仕事をしています。
今日などひどい鼻声でした、夜は中央フィルの練習だったのですが鼻声のまま色々と叫んでしまいました。
ちょっと苦しいかも。

それともう一つ私が苦しんでいる事が。
この前の日曜日の夜の事、夕食を食べようと食パンをナイフで切っていた時の事。
勢い余ったか、ナイフは私の左手人差し指を切り始めた!
自分がいけないのですが、結局指先を派手に切ったのです。
不思議なことに大きな傷ではありましたが痛みが無い、血もあまり出ない。
ナイフの切れ味がもの凄く良いせいでしょうか、あまりにきれいに切れていて痛くも何とも感じないのです。

バンドエイドで応急処置をしましたが幸い血もすぐに止まり一安心。
と思ったのもつかの間、この指でどうやってバイオリンを弾こうか、いや弾けるのか。
月曜日の本番は実は必死だったのです、バンドエイドを巻いた指先は弦をおさえるのにちょうど良い感触。
ただし太い弦を押さえるとちょっと痛む。
なるべく人差し指を使わないフィンガリングを考えつつの演奏でしたから、普段の演奏会の倍以上疲れました。
そのまま長岡に移動、長岡の薬局で様々な絆創膏を買っていろいろと試行錯誤を重ねて何とか演奏できる絆創膏の巻き方と組み合わせを開発したのでした。

傷の方はだいぶ小さくなって放っておいても大丈夫な感じ、でも演奏するときは別。
弦でこすったり引っ掛けたりしてはいけませんから今日も厳重に絆創膏を巻いての本番。
この環境に慣れましたが、時折絆創膏が引っかかったりで思わぬ音が出てしまうのがどうも。
早く治ってくれないものか。

さて明日からはシネマ館というお仕事。
我々の親や団塊の世代にはとっても懐かしい映画音楽ばかりを演奏するのです。
あと二日仕事をすればやっとお休みが来ます。
すでに2週間休んでおりません。
ヘロヘロです。
あああ。

星降る夜の

2007-10-06 00:52:36 | Weblog
長岡市でのコンサートが終わって車を飛ばし午前1時半頃に自宅に到着しました。
途中雨に追いかけられながらの帰り道、東フィルの仲間の車と連れ立って関越を一路走ったのです。

昨日の本番では派手に「ローマの松」をやり、更にアンコールでは佐藤しのぶさんの「アヴェ・マリア」にバンダ隊総動員で威風堂々と大サービスでした。
長岡の皆様に満足していただけたものと、こちらは考えているんですけど。

本番が終わっての楽屋口、地元の皆さんが道を作って拍手の雨を降らしてくれたのです。
何だか恥ずかしいなあと思いつつ、その拍手の中を歩くと「二宮さん!」と声を掛けてきた女性が。
去年の長岡のコンサートでメンデルスゾーンの「讃歌」を共演した合唱団の「MICHIKO」さんだったのです。
去年このブログにもコメントを書いてくださったのですが当日は会えずに、今回は短い時間でしたがお話も出来ました。
うれしかったですね、今度は11月の東フィル定期にもいらっしゃるそうでまたお会いできればとも思っています。

今回の長岡での仕事は3日間にわたるものでした。
初日こそは練習のみでしたが2日目は小学生対象の音楽教室を2回。
3日目は午後から中学生を対象にワーク・ショップと質疑応答、それから引き続いてゲネプロ見学と本番のほかにも色々とありました。
ちょっと企画の段階で無理があって中学生の皆さんには十分に楽しんでもらえなかったかもしれません。
来年はしっかりと企画を練って、もっときちんとやりたいものです。

さて2日目は午後の仕事も早く終わって、メンバーはそれぞれに足を伸ばして温泉などに泊まりに行きました。
我々夫婦もちょっと移動して「大湯温泉」のホテルに一泊。
古い宿ながら主人とおかみさんの心遣いがそこかしこに感じられる居心地のよい宿でした。
夜になり入った野天風呂で見た星空が見事な美しさで感動しました。
山あいですから空が広く見える訳ではありませんが、山に切り取られた夜空に輝く星たち、それに天の川。
カシオペアとペルセウスがよく見えていてのんびりと湯につかりながら眺めておりました。
すると一筋、流れ星がペルセウスを横切って流れて落ちたのです。
湯船から見上げる流れ星、実に幸せな時間をもらいました。

また機会があればあの宿に泊まって野天ぶろから夜空を見上げてのんびりと過ごしたいものです。
夏の夜、もっとたくさんの星が降る頃に。

仕事も色々

2007-10-02 01:17:23 | オーケストラ
本番にも様々な種類があります。
ホールで行う通常の演奏会、屋外で行うもの、ホールでもクラシックではないもの。
クラシックでも一般にチケットが売られないもの。
実に様々な形態の仕事をやっているのです。

今日はオペラシティのコンサートホールでクラシックの演奏会、ではあるのですが一般向けではなくて某企業がお得意様をご招待しての演奏会。
だいたいこの時期に決まって行われる演奏会なのですが、通常と異なるのはお客様にお酒や食事が振る舞われるのです。
開演前に休憩時間(今日は30分もの休憩時間!)にと大盤振る舞い。
コンサートホールのビュッフェなどでもお酒が飲めますが今日はタダ、それも大量に。
従って我々が舞台に出て行った時には会場にはお酒の香りが漂っている状態、舞台から見渡してみれば真っ赤な顔でご機嫌なお客様もたくさん。
実に良い眺めであります。

こんな雰囲気の中ではあっても真面目に交響曲を演奏しなければいけない、ちょっとつらかったりうらやましかったり。
複雑な心境の中で必死にアンサンブルを組み立てておりました。

本番が終わって楽器を片付けているとポンポンと肩を叩く人物が。
振り返って見るとそこには中央フィルの打楽器奏者Sさんがにこやかに立っている。
会社にチケットが回って来たのです、とご機嫌。
たっぷりとお酒も召されたようでうらやましいったらありゃしない!
出来ることなら私も客席でご機嫌で東フィルを聞きたかったなあ。

さて明日からは新潟県は長岡市でのお仕事となります。
毎年お邪魔して演奏会を行っています、今年は2泊3日で音楽教室やコンサートをやる予定。
時間的な余裕もある日程なのでちょっと足を伸ばして温泉にも行ってくるつもりです。
パソコンは持っていかないのでブログの更新は出来ないと思います。
携帯でも更新できますね、できたらですけどトライしてみようかな。