にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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緊張すること

2010-05-17 01:48:02 | オーケストラ
今日は中央フィルの定期演奏会、会場は杉並公会堂。
3連休最後という事でお客さんとして聞いてきました。

一曲目のヘンデル「水上の音楽」の最初の音が鳴る時、皆さんの極度の緊張が客席にもひしひしと伝わって来たのです。
それも並大抵の緊張感ではありませんでした。
体も心もガチガチに固まってしまっているのが手に取るように解るのです。
さすがにこうなると音も出ないし空気も動かない。

いったいこのまま行ってしまったらどうしようかと心配もしましたが曲が進むにつれ緊張感も徐々に解れていきました。
そうなれば音も出てくるし表現すべきことも出来てくる。
技術的には突っ込みどころはたくさんでも全体のエネルギーがそれを補って音楽が聞こえて来るのです。

コンサートの後半、エニグマ変奏曲の始まる頃にはいつもの中フィルの雰囲気が出てきていました。
面白い演奏になっていましたね。
滅多に演奏される事のないこの曲の魅力が出ていましたから。

本番のステージにあがる事で緊張するのも仕方が無い事です。
半年に1度のステージですし、身内や知り合いがたくさん詰めかけているし。
舞台でライトを浴びて客席が暗くなった時の、あの独特の明るさ。
まるで自分一人にスポットライトを当てられているかのように感じる瞬間。
緊張するなという方が無理です。

その緊張が解けていき音楽が生きていく過程を楽しむことが出来ました。
今回はこれで良かったのではないでしょうか?

次回は指揮者が若い女性だそうで。
果たしてどうなるのかちょっと心配でもあるのですが。

とにかく頑張りましょう。


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1 コメント

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楽しい (arupino)
2010-05-19 07:25:17
にのじさん、おはようございます。

遅ればせながら、昨日は『愛の妙薬』を見ました。

楽しかった。
ワーグナーが静・暗という言葉が当てはまるとしたら、こちらは正反対。

道化者のネモリーノ、勝気なアディーナ、ペテン師先生、内緒話に花を咲かせる村娘達。。登場人物がとても魅力的でした。

私の見たDVDは、1996年のリヨン歌劇場、ロベルト・アリャーナがネモリーノ役というものでした。

ロマンツァを歌う場面で、歌い終わり音楽が空間に消えるや、盛大なブラボーand拍手の嵐になりました。

惜しみない拍手をもらった嬉しさで、一瞬素に戻った表情、そしてすぐに切替えて役に入り込んだ事、見事でした。
にのじさんがこのオペラを一緒に楽しまれた様子をブログから感じていたので、こんな場面も有ったかも知れないなぁ…と。生で繰り広げられる舞台なので色々な事が起こりそうですね。見どころもその日で違うかもなぁ…などと想像しました。このオペラ、機会があったら私も劇場でみたくなりました。
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