にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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禁じ手

2007-08-28 00:37:59 | オーケストラ
音楽をやっている上での常識、楽譜は書き込むもの。
テンポやダイナミック、スラーを直したりもっと短く、いやここはテヌート。
弦楽器ならボーイングも書くし管楽器ならブレスの位置を。
現代音楽のように複雑な拍子だと拍の位置を書き込むし、指揮者がこの小節をどう振り分けるかも書き込みます。
この音楽を一番よい形で演奏する為に楽譜には様々な書き込みがされるのです。

しかし絶対にしてはいけない事もあります。
楽譜への書き込みは「絶対に鉛筆で」という常識があるのです、ボールペンやサインペンなど、消しゴムで消せないもので書いてはいけません。
次の演奏機会にはまた違った音楽を作るからです、これだけは守ってほしいもの。

今日はサントリー・フェスティバルの練習だったのです、曲は全て現代のもの。
その中の「リンドベリ」の作曲した「キネティック」という曲、これが難物。
拍子もリズムも複雑、それに一人一人が全く違った事を演奏しなければいけない。
当然その楽譜には沢山の書き込みがされていたのですが、前にこの楽譜を使ったオケ(いったい何処の何と言うオケじゃ!)の3プルトの人物があろう事か赤のサインペンや赤のボールペン、そして青いボールペンでいっぱい書き込みをしたのです。
不幸な事に今回の指揮者の振り方が、その書き込みの振り方と全然違うんです。
消すこともできず、書き直すと更に楽譜がゴチャゴチャになるし。
常識が全く無いのか、自分だけ解ればいいやという心の持ち主なのか。
練習にならず怒りがこみ上げてきてたまりませんでした。
ひどいものです、全く!


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