にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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ついつい

2007-09-06 00:20:48 | オーケストラ
ドヴォルザークの7番の交響曲にはある種の魔法のような力があるように思うのです。
演奏するにつれ、知らず知らずのうちにエキサイトして行き、いつの間にやら大熱演。
本番ならまだしも練習の初っ端からこの状態に陥るのです。
なんだか頭に血が上り、肩に力が入りまくり、体中から湯気を上らせながら練習。
不思議な曲ですね、血が騒ぐのです。

そんなオケに向かってチョンさんはいつも「肩の力を抜いて奇麗な音で無理せずに」と言うのですが、ついつい弾き始めるとのぼせ上がってしまう。
まだまだ我々も子供みたいですね。

今日の練習は4楽章からだったのですがこの楽章が特にそうなりやすいのです。
何度も何度もマエストロに注意されつつ、でもまた息が上がって注意されての繰り返し。
途中で我ながら情けなくも感じたのですがこうなってしまうこの曲の魔力は強力。
本番で演奏中に脳の血管が切れないよう気をつけなきゃと思います。

昨日はチェロにピオヴァーノさんが入って音が厚くなりパワーも増したと書きました。
この9月から2ndバイオリンに2人の女性新人が加わってこちらも音に元気が加わったのです。
この春のオーディションで合格した2人が揃って入団、団員となって初めての定期に参加です。
もっとも一人はずっとエキストラとして東フィルを手伝ってくれてきた経歴の持ち主。
今までも定期や他の演奏会でもその実力を遺憾なく発揮して東フィルのバイオリンセクションを盛り上げてくれたのです。
お互いによく知っているので新人という感じではなく、しっかりとセクションに溶け込んでいます。

もう一人はまだ学生さん、芸大の4年生のバリバリ。
今年の1月のトゥーランガリラに乗っていたのです、その時から注目されていたのですがオーディションを受けてくれて文句なしの点数で堂々と入団です。
期待の星ですね、頑張ってください!

その他にもホルン、パーカッションとこの夏から新戦力が加わっています。
新しい力が入って心強い限り、特にホルンとティンパニーの2人は期待が大。
どんな風に育っていってくれるかが楽しみです。