にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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バレエの季節

2006-07-25 00:26:17 | オーケストラ
長かった?休みもあと明日だけを残すのみ。
あさってからはバレエの夏の始まりとなります。

3年に一度の世界バレエ・フェスティバルの年なのです、まずは白鳥の湖とドン・キホーテが始まりその後が本命のフェスティバル。
Aプロ・Bプロ・ガラと3種類の公演の後にジゼルがあって締めくくりとなります。
私はこのうち白鳥湖とドンキ、Bプロとガラが出番、暑い熱い上野のピットで大汗をかきながら演奏します。

バレエフェス(段々略称ばかりになってきましたね)の指揮といえば長年にわたりミシェル・ケバルさんが努めてきたのですが残念ながら去年亡くなられてしまいました。
前回の時、さすがに体力的にきつかったのか半分くらいをソトニコフさんに担当してもらったのです。
ピットを出たところにケバルさん専用のソファーが置いてありソトニコフさんが指揮をしている間やテープを使った音楽の時などはそこで休んでいました。
楽屋まで帰るのもきっときつくて大変だったのでしょうね。
今年は全部の公演をソトニコフさんが指揮する予定になっています。
しかし全部となると7月26日から8月17日まで休みなしで指揮する事に!
これも大変ですねえ、体を壊さなければ良いのですけど。

しかし音楽的にもきちっとまとめ上げながら踊り手に優しいテンポで指揮できる技術を持った良いバレエ指揮者が本当に少なくなってしまいました。
ケバルさん、ランチベリーさん、フェドートフさんなど日本でもお馴染みの指揮者は皆旅立たれてしまいました。
一流の指揮者がバレエを振ってくれると良いのですが、そうもいかないのでしょうね。
実を言うと今スカパーで放送中のベルリン国立歌劇場バレエの「くるみ割り人形」ですが指揮は何とあのバレンボエム!
さすがにオケも締まった良い音を出していて音楽的な盛り上がりも素晴らしい。
ただ踊り手の立場から見てどうなのかな?という疑問もありますが聴いているだけでも楽しい「くるみ」です。
またサンクト・ペテルグルグで「くるみ」をやる時はゲルギエフが振る事もあるとか。
そんな一流の指揮者とピットに入れたらさぞや楽しいだろうなあ。