温度

今日は真夏日でしたねえ、本当に暑くて外を歩くのが苦しかった。
でも暑いのは屋外だけではなく我々が今仕事をしているピットという所もこれが暑い。
まわりを完璧に壁で囲まれて、そこに隙間なく人を詰め込み、その全員が楽器を演奏している。
これがピットです、暗くて暑くて。
でも楽しいのも事実、オペラやバレエのピットの喜びを一度体験したらやめられません。

さて今回のピットですが昨日も書いたように非常に狭い、蝶々夫人の通常の公演だと舞台下の空間も使ってピットを拡張することが多いのですが今回は狭いまま。
しかも舞台からピットの壁に幕がかかっていて、奇麗ですが音は吸われるし温度も高く。
これで明日からの本番は長そでのワイシャツに黒いスーツを着なければいけないのです。
夏場のピットはシャツだけとかに出来ないものでしょうか。
女性は半袖でも袖無しでも何でも暑さ対策は可能ですが男はそうはいかない。
これこそクールビズといきたい所、言い出しっぺの小泉さんはオペラ好きです。
夏場のピットの服装もネクタイ無し、上着なしと叫んでくれないものかなあ。

そんなピットで今日もゲネプロ、相変わらずマエストロの右手にはいつもの鉛筆。
今日は昨日にも増してマエストロが興奮していて時折オケも歌手も置き去りにして突き進んでました。
本番になったらもっと興奮してもっと突っ走って、ちょっと心配ですね。
誰かが「マエストロ、落ち着いて！」と耳元で囁きながら本番をやりたいな。