にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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空耳

2006-01-10 23:32:16 | オーケストラ
今日からオーチャードホールのピットです、トラヴィアータのゲネプロとなりました。
新春恒例のこの公演も今回で打ち止めと言う事だそうです。
1990年からやっているそうです、考えてみた事も無かったのですが結構な回数やっていたんですね。
一体そのうちの何回弾いたんだろうか?
その他でもこのオペラは沢山やっていますのでおそらく一番演奏回数が多いオペラかもしれないですね。

今回の楽譜の所々に意味不明の日本語が書いてあって、「目くるくる」とか「でかーい」とか。
最初何だろうこれ?という感じで隣のK君と話していたんですが歌と合わせてみて合点が行きました。
オケが休みの所でイタリア語の歌詞が日本語に聞こえる所が書き出してあったんです。
こうなるともうその日本語にしか聞こえ無くなってしまってたまりません。
タモリ倶楽部の空耳アワーというコーナーがあります、まったくあの世界なんです。
他のオペラにも考えてみれば沢山の「空耳」が聞こえます。
カルメンの終幕、「ウメボシ、ウメボシ」と連呼する所など笑いを堪えるのに必死だったりします。
まあそんな事を考えながら暗いピットの中でやっていたりします。

今日のマエストロ、歌の世界に入り過ぎてオケへの合図を出し忘れたり、大丈夫?
あとで本人は気付いて謝っていましたのでこれからはもう無いとは思いますが。
やっぱり爆発系の人!

小さな街の

2006-01-10 14:26:51 | オーケストラ
昨日は福島県の三春町でのコンサート、郡山からディーゼルカーに乗ってちょっと行った山あいの小さな街。
ホールは新しい建物で音もなかなか、小さな街の小さなホール。
お客さんの顔が一人一人全部判ってしまうような可愛いサイズのホールでしたのでやっていて楽しかった。
曲の進み具合によって皆さんの表情が変わって行くのが手に取るようにわかるんです。
驚いてるなあとか嬉しそうだなあとか、こちらも弾いていて反応が直ぐに判って楽しみながら弾いていました。
子供さんも多かったのにみんな一生懸命聴いてくれていて、日本の子供達はやはり良いなあと思いながら。

最前列に一人、車いすに乗った女性がいらっしゃいました。
その女性が不自由な手で一所懸命に拍手をしてくださって、アンコールのラデッキー行進曲も楽しそうに拍手を。
その女性が本当に嬉しそうな表情で聴いて下さっているのを見ただけで、三春まで行って良かったと思えました。

写真はホールのすぐ側の小学校の校門です。
もの凄く立派で歴史を感じさせてくれる門ですが昔はお屋敷か何かの門だったのでしょうか。
詳しい事が判らなくて。