つづき
よくよく聞いてみると「CATVにしては画面のノイズが多かった。信号強度が相当低いのだと思われる。あぁこちらの無線局とは一切関係ないですがネ」とのこと・・・脅かさないでください・・・
「では残りの周波数をダミーにて出力計測します」
1.9MHzから順にキャリアを出し、バードで読み取っていきます。
つづいて
「屋外へ出てアンテナ状況の確認を行います」
これは、どのアンテナがどの周波数で・・・を確認するのではなく電波防護指針の
算出根拠となった図面と実際に差異がないかの確認でした。変更申請で当局が提出した図面と何度も見比べていました。
つづいてシャックに戻り
「では、どの周波数でも構いませんので実際に交信してください。」
18MHzの国内も開けていたようですが、無難に7MHzでやろうとし、少し勇気を出して
「CQだしてもいいですか?」と質問したら「構いません」
7.050MHzで技官が見ている前でCQだしました。1回空振り。もう一度CQ、すると
JA1MRE局からコール。極めてショートQSOでしたが無事QSOできました。オクダさん有難うございました。
「では検査項目は以上です。検査簿はありますか?」
技官がハンコ押したりサラサラ記載しています。窓の外を眺めながら黙って待っていると「はい、では」と促され、技官が立ち上がりましたので、私も直立不動で「はい」
「JJ2CJB局の変更検査を行い、合格です。指示事項はありません。これが免許状です。おめでとう」
ついに頂けました。嬉しさよりも技官に「ありがとうございます、ありがとうございます」と感謝の気持ちでした。
その後お茶を飲みながらシャックで雑談を15分ほどさせていただきました。
・団塊世代の退職の影響か熟年カムバック組のkW変更検査が最近多い。
・だいたい毎週1局の頻度で検査がある。来週は豊橋の局だそう。
・当局の様に密集した住宅地で申請する人はどちらか言えば少ない。
調査が大変だったでしょ?と労い頂きました。
・法律的には50W超えたら電波防護指針を審査しなければならない。しかしアマチュアは保障認定が200Wとされており、事実上200Wまでは野放しであり、法律の矛盾。
・「防護指針の観点で空中線を変更したら、変更と見なすか?」と当局が質問したところ
「届けは必要だが審査はしない、がルールである」とのことでした。
「アマチュアは研究要素が多く、いちいちアンテナ変更しただけで変更検査してたらお互いに非効率で現実的ではない」とのこと。
・「私は半年かかったが皆さんどうですか?」については「半年は普通。どんなに急いでも慣れた人でも3ヶ月はかかる。良く問い合わせをして意識あわせがしっかり出来る人ほど早く終わることが出来る傾向である」とのこと。
最後に技官が「私も2アマなんだが、最近は全く出てないからなぁ」とアマチュアの顔を見せてくれました。
東海総合通信局の各位、アドバイス頂いた各局、応援していただいた各局、将来自分もkWを構想されている各局、有難うございました。
お空でお会いしましょう!