総務省のパブコメ募集で、
アマチュア無線技士国家試験に係る試験科目(電気通信術(モールス電信))の見直し案
、いわゆる国家試験から電気通信術を失くすことに関する意見募集が行われています。
パブコメ募集期限は来月の12月22日です。
自分は、良く言われる最近上級資格を取った範疇に含まれますので、先人程のCWに対する努力はしてきておりません。
ですから「世界中そういう流れなんだから別にいいんじゃない。試験に出ようが出まいが好きな人はやるし、試験で
苦労しても出ない人は出ないし。CWを残す残さないの議論と資格試験で課題とするかしないかは別問題でしょ」とは
言えません。言ってはいけないのだと考えています。
時代の流れの中で技術は絶え間なく進化しており、その速度は加速しているものすらあります。そしてどんどん複雑
かつ高度になり、新しい技術者は基礎を辿るだけで目が眩むほどの苦労が求められます。正直後追いは嫌になります。
自動車がメカトロだった時代から電子制御、バイワイヤーの時代に移り変わりましたが、マニュアルトランスミッションは
熱烈なマニアと性能を求めるプロフェッショナルから高い支持を受け続けてきました。しかしそのうちに自動車学校
でATコース以外を希望しても法外なオプション料金を請求される時代がきっと来るのでしょう。
でも所詮AT限定免許。万が一他人の車を運転するときMTだったり、普段乗る機会など無いレーシング車に乗りた
くなったり、現実的に損得勘定では答えが出せない部分で、私なぞは「ふふんっ」と自己満足したくなります。
CWはもはや国家試験には必要ないと考えます。電信知見者が国益を底支えするとは思えません。インディペンデンスディ
ではCWが世界を救いましたが、宇宙人が地球を侵略しに来ない限り必要ありません。
でも、CWは熱烈なエンスージアストの間で今以上にステータスになっていくのだと思います。
何故って、上手なCWerには憧れますもん。かっこいいと思うし。
でもそれはお上の承認を受けるものではなく、仲間内でのステータスであり、拠って国家試験に残す必要は無いと思います。