横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

予想以上の反響にとまどう

2008年03月26日 19時27分05秒 | OSGeo/FOSS4G
 ちょっと報告が遅くなってしまったが、21日に「ジオメディアサミット」に参加した。1月の「ジオメディア新年会」では、行ってみたら私は文句なしの最年長で、多少の疎外感と気恥ずかしさを感じてしまったのだが、持ち前の図々しさで、今回は「講演」することまでやってしまった。

 目論見としては、世の中ポータルサイトのAPIが席巻しすぎていて、それだけが前提で、その先を行くような突っ込みが足りないように思えるので、そこを強調(挑発?)したいと思っていた。で、タイトルは「GoogleMapsに頼らない自給自足の生活」。

 おじさんはだてに長く生きているだけではなく、「GoogleMaps以前」のWebマッピングの世界どころか、CD-ROMによるパソコン地図ソフト、「ナビ研」がリードしたカーナビ黎明期、さらには「コンピュータマッピング」と言われた80年代後半のデジタイズブーム、もっと言えば、印刷地図の製版も体験しているんだぞ!といった、クサイ自慢話は一切せず、地図サービスそのものを構成するツールの存在と、それがオープンソースツールだけで構築できてしまうという事実を説明した。

 多分、”GIS業界”に生息する人からは、それはもう常識になっていると思うのだが、一方の”ジオメディア業界”の人たちは、ポータルサイトのAPIをどう扱うか、寄りも先の関心は余りないようだ。それは実にもったいない。何しろ300を越えるFOSS4Gツールが存在しているのだから使わなくっちゃ...

 そんな話をしたら、意外意外。結構受けてしまった。とまどいを感じつつも、おじさんは嬉しいよ!

 実は、その話は前座のつもりで、本論はシリウスラボさんとコラボして公開したOrkney Web Routing Service APIの紹介だった。こちらは、マッシュアップ派にはずっと取っつきやすいようで、きっと理解されたと思う。

 オークニーで開発しているオープンソースのプロジェクト、pgRoutingは、それをサービスレベルまでにくみ上げるのはそれなりの技術力が求められる。データの実装も手間がかかる。それならば、そうした部分を最初から組み立てておいて、誰でもマッシュアップできるようなAPIを提供すれば、「ジオメディア業界」の人たちにも敷居がない。
 
 それにしても、GIS業界とジオメディア業界、世代が見事に分断されているなぁ。なんでやねん?
 

最新の画像もっと見る

3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
GIS業界参加者の年齢層を上げてしまいましたが (かやま)
2008-03-26 19:51:28
GIS業界の若手に、もちっとああいう場所に参加してほしいもんです。
1時間以上遅刻したので森さんのお話を聞けなかったのが残念でした。
返信する
Gemedia? (old timer)
2008-03-28 01:40:14
ジオメディアと聞くと、インタグラフを思い出してしまう。
返信する
Unknown (玉置)
2008-03-31 13:21:12
今回の会合についてはジオメディア関係者から紹介を受けていましたが日程の都合で参加できませんでした。参加していたら間違いなく最高齢者です。ジオメディア関係者とGIS関係者の区分が良く分からないのですが、もしその間に年齢的なギャップがあるとしたら、それはGISの持つ多様性や複雑性が関係している可能性があります(習得するのに時間が掛かる)。とは言えGISは、その分類さえまともにされていない現実を認識し反省すべきです。GISデータを構築する側と、それを利用する側に大分類すれば、ジオメディア関係者も利用する側に包含されると思います。その上に立って、今回のような会合が活況を呈するのであれば、若い世代の台頭を素直に歓迎すべきでしょう。
返信する

post a comment