日々の覚書

MFCオーナーのブログ

少女マンガの世界

2008年12月12日 23時01分23秒 | 本と雑誌

いきなりで何だが(笑)、こんなランキングを見つけた。

1.『のだめカンタービレ』二ノ宮知子
2.『あさきゆめみし』大和和紀
3.『ガラスの仮面』美内すずえ
4.『愛すべき娘たち』よしながふみ
5.『君に届け』椎名軽穂
6.『ハチミツとクローバー』羽海野チカ
7.『BANANA FISH』吉田秋生
8.『舞姫 テレプシコーラ』山岸涼子
9.『NANA』矢沢あい
10.『ぼくの地球を守って』日渡早紀

ネタ元はこちらです。

分かる人はすぐ分かると思うが、少女マンガである。「CREA読者が選んだ私たちの最愛マンガ」ランキングのトップ10だ。CREAは女性誌と思うので、読者もほとんどは女性だろう。女性が読むマンガ=少女マンガ、という発想は差別的なんだろうか。少女マンガという呼び方に、抵抗を感じる人も多いかもしれないが、便宜上今回は、上記のようなマンガを少女マンガとさせて頂く。僕は、少女マンガというのは、ひとつのジャンルだと思ってるし。決して差別的な意味合いで使っているのではありませんので、ご理解下さい。

と言いつつ、実は僕は少女マンガに限らず、マンガ全般に関して、大した知識を持っていない。どういうジャンルであれ、有名な漫画家の有名な作品しか知らない。なので、このランキングを見ても、作者も作品も知らないのばかりだ。『のだめカンタービレ』はテレビ化されたのを見た。『NANA』は映画化されたから、タイトルは知ってる。どちらも、原作は読んでない。この上位10作で読んだ事あるのは、『ガラスの仮面』だけである。途中までだけど^^;

ただ、10作の中で唯一読んだ事ある『ガラスの仮面』だが、これには熱中した。いやほんと、『火の鳥』と並び称される、日本漫画界が誇る不朽の名作と言っていいだろう。何度読んでもも飽きさせない。ストーリーは説明しなくても皆さんご存知だろうが、簡単に言えば、北島マヤという演劇好きの少女が、その才能と情熱を武器に、女優として成長していく姿を描いた作品だ。けど、単なる立身出世物語ではないし、根性物でもない。芝居といっても映画やテレビではなく、舞台がメインであって、マンガの中に舞台劇が挿入されているのが斬新というか、単なる劇中劇ではなく、ストーリー展開の上でも重要な意味を持っているケースが多くて、それにより独特の世界が構築されている。『ガラスの仮面』の面白さは、この見事な構成にもある。

いわゆる、演劇界或いは芸能界の裏を暴く、という内容でもない。けど、主人公の北島マヤが演劇に深く関わっていく過程において、いじめやら中傷やらも受けたりする。ただ、凄いのは、北島マヤはその才能でもって、自分に敵対する人たちを黙らせていく、という所だ。北島マヤは、芝居が上手くなりたい、という以外には何の野心もなく、ただひたすら芝居が好きな芝居バカである。そういう彼女の才能を周囲は認め、次第にひれ伏していく。そこが痛快でたまらない。

また、このマンガには、“天才は天才を知る”てなテーマが貫かれている。北島マヤのライバルとして登場する姫川亜弓は、まだ芝居すらした事のないマヤが、行きがかり上初体験のパントマイムをしてみせるのを見て、彼女は天才だと見抜く。そして、誰もマヤに注目していない時から、彼女こそ自分の好敵手として意識し続ける。マヤを発見した月影千草にしてもそう。公園で子供を相手に、昨夜見たテレビドラマを一人で再現してみせるマヤを見て、自分の後継者はこの娘だ、と確信するのである。ちょっとしたことで、マヤの天賦の才に気づくこの2人、本当に凄いキャラクターである。

そんな、あくまでも演劇というエンタテインメントの世界に於いては、人を感動させるのは才能が全てなのだ、というメッセージが、『ガラスの仮面』を名作たらしめているのだ、と思う。当たり前のようだが、ここまでストレートに本質に迫った作品は少ないのではないか。『ガラスの仮面』は、人間ドラマとは違うのだ。北島マヤという天才が、いかにして天才であるのか、という部分を徹底的に描いている。そこに僕は熱くなるのである。

と、『ガラスの仮面』について、ここまで書くつもりはなかった(笑) 『ガラスの仮面』となると、つい語りたくなってしまうのだ(爆)

話は変わるが、少女マンガとは一種独特のジャンルであると思っている。ギャグマンガとも少年誌によくある劇画とも違う。確かに、昔は僕も女の子向けだから少女マンガなのであって、作者の大半が女性なのもそのせい、と思っていた。それは間違いでもないが、でも違うような気もする、と気づいたのは、いつ頃だったのだろう。

確か、中学2年くらいの頃と思う。父親の実家で法要か何かがあって、僕もついて行ったのだが、何もする事がなくて、ヒマつぶしに2~3年上の従姉の部屋の本棚を埋め尽くしていた少女マンガを読んでみる事にした。そしたら、どれも面白くて、数時間部屋に篭って読みふけり、呆れられたことがある。『ガラスの仮面』を初めて読んだのも、その時だった。他にも読んだけど、タイトルや作者は覚えていない。ただ、色々なテーマの作品がある事に圧倒された。ごくフツーの恋愛物もあったが(こういうのも面白くなくて、すぐ止めたけど^^;)、オカルトもの、歴史もの、SFもの、中には近親相姦などをテーマにしたシリアスなのもあり、あまりの多彩さに、少女マンガに対する認識を改めたものだ。少女マンガって、深いぞ、と。

思えば、この深さこそが、少女マンガなのだ、と言えなくもない。冒頭のランキングだが、読んだ事はないが、どれもタイプの違う作品らしい、というのは分かる。11位以下(100位まで掲載)を見ても、実に多彩である。『綿の国星』『ベルサイユのばら』は読んだことあるが、『日出処の天子』『パタリロ』『エースをねらえ』『キャンディ・キャンディ』といった所は、名前くらいは知ってる。『サザエさん』や『毎日かあさん』あたりがランクインしてたりもする(笑) 少女マンガって、実はバラエティ豊かなのだ。

ま、よくよく見ると、このランキングは「女性が選んだマンガ」というだけで、少女マンガのランキングという訳ではない。ならば、手塚治虫や藤子不二雄や石ノ森章太郎がランクインしてもいいはずだが、一冊も入ってない。やはり、女子が読むマンガと男子が読むマンガというのは、違うものなのだろう。

実際、これだけ並ぶと、あれこれ読んでみたい、という気になる(笑) 自分にとって『ガラスの仮面』を超える少女マンガは、果たしてあるのか? 山岸涼子という人は、なんとなく気になるが。

もう一度言う。少女マンガは深い。

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You've Got A Cold

2008年12月09日 21時55分48秒 | あれこれレポート

なんと、風邪をひいてしまったのである。この忙しい時期に...ぼちぼち一週間になるが、まだ治ってない。

事の起こり(?)は、先週の水曜日である。この日、僕は会社帰りに近所の内科医院に寄り、毎年恒例のインフルエンザの予防接種を受けた。毎回、受ける前に体温を計ったりするのだけど、この時は平熱より高かった。1度5分くらい高かったのではなかろうか。フツーなら、即風邪と判定するのだが、特に身体がだるいとか、頭がポーッとするとか、そういう自覚症状はなかったので、多分温度計の気まぐれだろう(笑)と、予定通り予防接種を受けて帰宅した。

余談ながら、今年のインフルエンザは新型だそうで、去年までのワクチンは効かないらしい。もし新型が流行ったとしたら、有効なワクチンはまだないそうだ。なんか、それ聞いて、ちょっと怖くなってきた。大丈夫か?!

さて、問題は予防接種の翌日である。朝起きたら、喉がおかしい。鼻の奥もツーンと痛かったりする。これは風邪ではないか? やっぱり予防接種しない方が良かったのだろうか? と不安にかられつつ、のどぬーるスプレーを携帯して家を出る。

一日鼻声で過ごし、夜になってから再び昨日の内科医院へ向かう。風邪らしい、とはいえ、症状は軽いので、おそらく放っておいても治るのだろうけど、そんな悠長な事は言ってられない。なにしろ、週末忙しいのだ。風邪なんぞひいてるヒマはない(爆)

てな訳で、2日続けて内科医院で診察を受ける破目に。

自分の番が来て先生に、「昨日、インフルエンザの予防接種を受けましたが」と言ったら、先生は「どこで?」 

あなた、予防接種前に僕を問診したじゃないですかっ!(爆) さすが、近所では藪との噂が飛ぶだけことはある(爆爆) 

ま、それはともかく、体温計ったら、昨日ほどではないが、やはり平熱を上回っている。体温計の気まぐれではなかったらしい(笑) 

先生!早く治したいんで薬(注射でも可)下さい。すると、先生曰く「予防接種を受けてからしばらくの間は、微熱が出たりする事もあるんですよ」

要するに、先生としては、風邪と決め付けるのは早急ではないか、もう2~3日様子を見てからにすれば、と言いたいのだろうけど、週末休めない僕としては、なんとか頼み込んで、薬を出して貰った。さぁ、土曜日までに治さなければ。

翌金曜日は、土日に向けて体力を温存する作戦に出た。つまり、あまり動かないようにしよう、という訳(笑) しかし、前日とはやや違う症状で、ちと苦しかったかな。ずっと鼻声だったし。午前中はまだいいけど、夕方になってくると、だるく感じられるのが困る。その上、薬のせいか、常に腹が張ってる感じで、食欲もなかったし。食べたけど(笑)

という訳で、土曜日になった。この日の予定は、午後1時から京都市内某所で大太犬の練習、夕方には西九条のブランニューで、よたろう帝國も出演するブログレ・イベントだ。体力もつかどうか。風邪の症状としては、まだ喉がいがらっぽい。鼻はやや状態良くなった。昨日までの微熱はないようだ。

前日から、寒さが厳しくなってきてるけど、ま、なんとか、京阪に乗って京都へ行って、練習もこなし(出来は気にしないように)、それからまた京阪で大阪へ戻って、ブランニューへ。このライブについては、当ブログの前回の記事を見てやって下さい(笑)

ライブ終了後、出演者や観客の皆さんと居酒屋で打ち上げに参加。ふと気づいたら結構飲んでた。風邪の時は、ビール飲んだ方が調子いいのか?(笑) アルコール消毒です、って、お前は小沢一郎かっ!(意味不明のツッコミですいません^^;) で、深夜一時過ぎに帰宅。

そして、翌日曜日。この日は、西天満のえでぃさんの店で、仲間内の忘年会ライブ&セッションなのだ。午後4時から10時まで貸切で飲み放題。我がFOREFINGERも、内輪とはいえ30分ほど演奏させて頂きました。その時の写真。

20081207forefinger

いくらちゃんから頂きました。ありがとうございます。

この時の模様は、近いうちにMFCにアップするので、お楽しみに!(笑)

ちなみに、この日の症状は、やはり喉イガイガ状態。相変わらず鼻声だし。薬も効いてるのかどうなのか。年も年だし、風邪ひくと治りにくくなってるんだろうな。でも、やっぱビール飲んで騒いでたら、風邪の事は忘れてた(笑) 楽しかったしね。皆さん、お疲れさまでした!

この日の忘年会ライブに参加した人で、その後体調崩したという人がいたら、もしかすると、僕が風邪を伝染したかもしれない^^; もしそうなら、ゴメンナサイ。でも、なるべく人と接触しないように、離れた席に座ってたんだけど(嘘)

という訳で、土日は何とか乗り切れた。酒席があった方が、風邪には良かったりして(爆)

ただ、日曜の朝、貰ってきた薬が切れた。とりあえず、市販の“新ルルエース”を飲んで寝る。

そして、月曜日。この日、実は会社の忘年会なのだ。しかも、僕が幹事(笑) 本当はやりたくなかったんだけど、誰かがやらないと、いつまで経っても忘年会出来ないからね。仕方ない。

ま、そっちは、別にここに書くような事もなく(笑)、無事に終了。自分では幹事やらないくせに、あーだこーだうるさいのがいるのも毎度の事で、これが会社ってもんですよ(爆)

で、今日は火曜日。まだ本調子ではない。が、鼻声はかなり良くなった。気のせいか、医者で処方して貰った薬より、新ルルエースの方が効いてるような(爆)

と、こういう状態なのだが、明日はいよいよ大阪厚生年金会館で、シェリル・クロウの来日公演を見る。風邪も、今日よりは良くなってるだろう。いや、良くなっていて欲しい(笑)

で、今度の土曜日は大太犬のライブだし、それまでに治ってくれないと、やっぱり困るのである。おちおち風邪もひいてられない(笑)

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12/6 よたろう帝國ライブ PREMONITION VOL.3

2008年12月07日 13時36分11秒 | あれこれレポート

今年の師走は、なんとなく師走らしくないなぁ、と思っていた矢先に気温が下がり、ようやく12月らしくなった6日は土曜日の夜、西九条のブランニューで、よたろう帝國のライブを見てきた。“PREMONITION VOL.3”と銘打たれ、よたろう帝國を含め4バンドが出演するのだが、全てプログレ・バンドという事だったので、かなり期待して足を運んだのである。期待に違わず、大変面白いイベントだった。

よたろう帝國は、今年5回ライブを行なっていて、その全てを僕は観戦している。これは凄い(笑) 立派な追っかけである(爆) ま、一度見たから当分見なくていいや、なんてバンドも多い中、よたろう帝國は何度でも見たいという気にさせる、数少ないバンドである、という事なのだ。少なくとも、僕にとっては(笑)

それにしても、その5回とも、うまくスケジュールが合ったというのも奇跡に近い(爆)

さて、という訳で、昨夜つまり12月6日のライブである。よたろう帝國もさることながら、対バンの皆さんも、なかなかに興味深いバンドだった。

200812061819000

interpose+
東京で活動するバンドだそうだ。動と静を対比させた曲構成、シンフォニックな音作り、なかなかオーソドックスなプログレである。和のテイストも感じられた。一曲が長いのもよろしい(笑)

200812061851000

JESSICA
このバンドは、プログレというより、様式HMという感じ。割に聴きやすかったけど。ボーカルの女性は、一瞬高校生かと思った(笑)  

200812061926000

水鏡
こちらも東京から。さすがに、名前を聞いた事はあったけど、見るのは初めて。名前からもある程度想像できるけど、幻想的ジャパニーズ・プログレって雰囲気で、なかなか良かった。

200812062033000

よたろう帝國
いやはや、今回も素晴らしかったっす。バンドとして完成の域に達していると思うのだが、ライブする度にグレードを上げているのが、いつもながら凄い。細部まで講評出来なくてすいません(笑)

そう、今回は、出演バンドは、全て女性ボーカルだったのである。いやいや、華やかでよろしい(笑)

そんな訳で、風邪気味で今イチ調子上がらないのも忘れるくらい(?)、楽しめたイベントでした。出演バンドの皆さん、お疲れさまでした。

よたろう帝國は、これからしばらくライブ活動を休止するようで、復活するのは来年夏頃らしい。半年以上も空いてしまうのは残念だが、ま、復活の時を楽しみにしましょう。

ついでなので、宣伝^^;

来週の日曜、すなわち12月14日に、例のスリーピーカ・バンド「大太犬」のデビュー・ライブがあります。場所は京都の和音堂、Black Cat Candy、Spoonとの共演つーか、前座でのデビューです。おヒマでしたら、是非いらして下さい。お待ちしてます。

詳細はこちらで。

よろしくお願いします m(_ _)m

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現実との差異

2008年12月04日 22時18分42秒 | スポーツ

今年の12月は割に暖かい。今日なんて、11月初旬の陽気だったそうな。関西だけかと思ったら、よそでも似たようなものらしい。でも、明日以降冷え込むらしいので、気をつけましょう。

冷え込むといえば、こんな記事が。

キヤノン・東芝、大分で1500人の非正社員削減
いすゞの解雇予告撤回を求めて、期間従業員が仮処分申請

あれ、キヤノンの“ヤ”って、“ャ”じゃなかったの? などという与太は放っといて(笑)、こういう記事を読むと、ほんとに日本は景気悪いのだなぁ、という思いを強くする。しかし、1500人もの非正社員つーか派遣を雇ってるというのも凄い。我が社の正社員の何倍だ?(笑) やはり大企業はスケールが違う。

所で、派遣社員というのは、昔からいるものだと思うが、僕の派遣社員に対する感覚と、現況とでは、随分かけ離れているようだ。

うちのような小さな会社でも、昔は社員以外の人がたくさんいた。要するに派遣なのだが、うちへ来ていた派遣は、大きく分けると2通りだった。ひとつは、文字通り派遣会社からやってくる期間限定の人で、ほとんどというか、全て女性だった。彼女たちは、主に事務職であり、正社員の補佐的な立場で、短い人は一ヶ月、長い人でも半年で来なくなった。そういう契約だったのだろう。会社としても、戦力というより、手が足らない職場で一時的に手伝って貰う、という感覚で雇っていたようだ。やってくる方もそんな感じで、ワープロやパソコンを扱える人が多く、手書きの書類を清書したりするのが主な仕事だったような気がする。極端な話、誰でも出来る気楽な仕事を任されていた。実際、そういう人が必要な頃もあったのだ。だから、派遣社員=お手伝い、正にそんな印象。重要書類を見せたりする事はないし、会議などに出席する事もなかった。

当時、うちに来ていた派遣の女性の大半は、色々な事情で定職に就かない、或いは就けない人たちだった。女子大生のアルバイトもいた。あの頃の派遣社員の待遇がどうだったのか知らないが、少なくとも彼女たちは、自分の意志で派遣という仕事を選び、従事していた。そして、気楽に仕事をしつつ、職場にそれとなく華やいだ雰囲気を持ち込んで、いつの間にか去っていったのだった。

もうひとつの派遣、それは設計や製造といった、いわゆる技術部門に来ていた人たちである。その人たちは、もちろん男ばかりで、社内では派遣ではなく、外注と呼ばれていた。よくは知らなかったけど、おそらく技術者を専門に派遣する会社があったのだろう。その外注さんたちは、社員と同じ作業着を着て、全く社員と変わらぬ仕事をこなしていた。数年間に渡って、うちに派遣されてきている人もたくさんいた。残業だって出張だって、社員と同じ条件でやってた。中には、そのままうちの正社員になってしまう人もいた。外注から社員になったら、給料が減った、とぼやいていた人もいたなぁ。

バブル崩壊後、その外注さんたちは、経費削減の為、全員契約を打ち切られた。彼らが来なくなった後、ミョーに工場がガランとしてしまったのを覚えている。いなくなって初めて、「田中さんって、外注だったんだ」と知った人もいた。

近頃、新聞等で話題になる派遣社員というのは、うちの会社でいう所の外注さんが該当するのだろう。うちに来てた外注さんは、手に職持って稼いでいたせいか、羽振りがよく、高級車で通勤してた。BMWに乗ってた外注さんもいた。マジで、うちの社員より待遇良かったみたい。でも、現在の派遣社員は、本当に悲惨らしい。新聞等を見て、つい昔のうちの外注さんと比べてしまい、違和感を覚えてしまう。

前述したように、かつては派遣社員は自分の意志でなるものであり、派遣を選んだ理由というものがあった。また、技術(特殊技能)だけで企業を渡り歩いている人もいて、そういう人たちは稼ぎも良かった。言い方は良くないが、単純作業に従事させる、なんて勿体ない使い方はしなかった。少なくとも、我が社では。経験の豊富な外注さんは、新人社員の教育まで任されていたくらいだ。

我が社のケースが特殊だったのかもしれない。うちに派遣や外注が来なくなって10数年過ぎ、今や派遣社員そのものが変わっているらしい。近所のスーパーの前に、夜7時前後になると、年齢は様々な男たちが集ってきて、バスに乗り込んで出かけていくが、あれはどうも派遣の人たちらしい。昔で言うところの“日雇い”ってイメージだ。いや、昔は“日雇い”って言ってたのを、今は“派遣”と呼んでいるだけの話か。言葉が変わるだけで、当事者たちの意識も変わってしまうようだ。

派遣と聞くと、バブルの頃一時的に一緒に仕事をした、お気楽な女性たちを思い出してしまう僕は、明らかに遅れている。派遣なんて、企業にしてみれば、その場しのぎみたいなもんだから、一方的にクビにされても、文句は言えないからキツいよな、なんて思ってたけど、今はそうでもないようだ。派遣の待遇改善を要求する、なんて聞くと、なんか違うだろ、って気がしてしまう。ま、昔と違って、今は派遣でしか働けない、という人も多いそうだから、仕方ないことなのか。好きで派遣やってんじゃねぇや、ってとこなんだろうね。

断っておくが、僕は派遣の人たちを下に見ているつもりはない。同じ職場で働くなら、派遣もクソもない。一蓮托生である(笑) ただ、派遣の立場のままで、社員と同様の待遇を求めるのは、どこか違うような気がするだけだ。社員になるのを拒否しておいて、それはないだろ、って感じ。うちにもいたけど(笑)

ついでに、もうひとつ。

ホンダ・長野外野手、ロッテの指名拒否へ

一応断っておきますが、“ながの”選手ではありません。“ちょうの”です(笑)

この長野選手、今年のドラフトでロッテに指名されたが、拒否する事に決めたらしい。理由はどうも、巨人に入りたいから、という事らしく、おやおやアンタもかい、ってな感じだけど、この長野選手、2年前にも日本ハムに指名されたのを断って、ホンダに入社したらしい。やはり、巨人に入りたいがためらしいけど。しかしねぇ、2年前の事情はよく知らんが、今年はロッテが指名する前に、巨人が指名しようと思えば出来たはずなんだから、要するに、巨人としては長野を必要としていないのではないか、なんて思ってしまう。もしそうなら、ひたすら巨人の指名を待ち続けて、ホンダで野球を続ける、というのは止めたほうがいい。ホンダにも失礼だし、自分も年を取っていくだけだ。来年、またどこかが指名してくれる、なんて保証はないのだし。

まぁ、巨人に憧れるのは分かるが、その巨人に必要とされてないなら、必要としてくれるチームに行った方が、自分にとっても球団にとっても、そしてプロ野球にとっても良い事だと思うけど。人間、必要とされるうちが華なのだ。

しかし、寒い話ばかりだな。景気良くならないかな(笑)

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師走HOT

2008年12月02日 22時05分17秒 | 音楽ネタ

いきなり、くだらんダジャレで申し訳ない(爆) 別に、今年の12月は暑いとか、そういう事が言いたいのではなくて、ストーンズの「She Was Hot」に引っかけただけである。すんまそん。

She Was Hot」80年代の曲で、いかにもストーンズってなナンバーなんだけど、サビの部分がちと感じが違う。ここいらに、ストーンズの凄さがある(なんとなく意味不明)。ま、おバカなPVをお楽しみ下されば幸いです(笑)

余談だが、ストーンズには「She's So Cold」という曲もある。聴き比べて、どこがどう違うのかを論じるのも楽しいかも(なんのこっちゃ)。しかし、この曲のPVがあるなんて、知らなかった。

いきなり話は変わるが、皆さんは「メタル姫」をご存知だろうか? そう、ニコ動やYouTubeで評判になり、某SNSではコミュニティまで出来ているという、あのメタル姫である。

なんでも、もう一年以上も前から、その筋の人たちの間では話題だったらしい。僕は、最近まで全然知らなかった。kojuさんが日記で取り上げているのを読んで、初めて知ったという次第である。

で、勿体つけてるけど(笑)、メタル姫とは何か? 映像自体は、一言で言えば、女の子がレコードに合わせてカメラの前でギターを弾いている、というものだ。顔は見せず、首から下だけで、それ故どうしてもギターの弾きっぷりに目がいってしまう。でもって、このコなかなか上手いのだ。名前からも想像できるように、メタル系がお好みらしく、オジー・オズボーン、ヴァン・ヘイレン、メタリカといったバンドの曲を弾きまくっている。正に、メタル魂炸裂!って感じ(笑)

まずは、映像を見て下さい。話はそれから(笑)

Burn (Deep Purple)
Crazy Train (Ozzy Osbourne)
Bark At The Moon (Ozzy Osbourne)
Fool For Your Loving (Whitesnake)
Colorado Bulldog (MR.BIG)

他にも色々あります(笑)

この手の動画って、結構多いのだろうと思う。僕はほとんど見た事ないけど。で、他と比較は出来ないのだが、このメタル姫の場合、ただギターを弾いてるのを映しているだけなんだけど、ミョーに引き込まれて見てしまう。確かに、上手いと思う。でも、それだけではない。この映像に引き込まれてしまうのは、ここでギターを弾きまくってるのが女の子である、という理由によるものが大きいのではなかろうか(笑)

そうなのだ、何故か女性でギター上手い人がいると、男の何倍以上も見入ってしまうのだ。このメタル姫にせよ、男の子だったら冷静に「ふ~ん」って感じだったろうけど、女の子だと「おぉ~、すげぇ~」となる(爆) 何故だ(爆爆)

どういう訳か、女性のギタリストって少ない。いや、いるにはいる。フォークギターで弾き語りをする女性なら、たくさん知ってる。けど、エレキギターを持って、ハードロックを弾きまくる女性、というのは、あまり知らない。自分の周りで思いつくのも、せいぜい2~3人だ。何故、女性のギタリスト(それもHR系の)って少ないのか。ギター弾く条件なんて、男も女も同じだと思うけど。

となると、気になるのは、この顔を一切見せないメタル姫が、本当に女の子なのかどうか、ということ。実は男だ、という話も聞いてる。ま、画面で見る限り華奢な体つきなんで、男には見えないけど、ネックを握る左手なんて、確かに男の物のようだ。う~ん、この太ももで男だとは、許せんなぁ(爆)

という訳で、あれこれ妄想しながら、「メタル姫」のギタープレイをお楽しみ下さい(笑) She was Hot!(爆)

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