日々の覚書

MFCオーナーのブログ

現実との差異

2008年12月04日 22時18分42秒 | スポーツ

今年の12月は割に暖かい。今日なんて、11月初旬の陽気だったそうな。関西だけかと思ったら、よそでも似たようなものらしい。でも、明日以降冷え込むらしいので、気をつけましょう。

冷え込むといえば、こんな記事が。

キヤノン・東芝、大分で1500人の非正社員削減
いすゞの解雇予告撤回を求めて、期間従業員が仮処分申請

あれ、キヤノンの“ヤ”って、“ャ”じゃなかったの? などという与太は放っといて(笑)、こういう記事を読むと、ほんとに日本は景気悪いのだなぁ、という思いを強くする。しかし、1500人もの非正社員つーか派遣を雇ってるというのも凄い。我が社の正社員の何倍だ?(笑) やはり大企業はスケールが違う。

所で、派遣社員というのは、昔からいるものだと思うが、僕の派遣社員に対する感覚と、現況とでは、随分かけ離れているようだ。

うちのような小さな会社でも、昔は社員以外の人がたくさんいた。要するに派遣なのだが、うちへ来ていた派遣は、大きく分けると2通りだった。ひとつは、文字通り派遣会社からやってくる期間限定の人で、ほとんどというか、全て女性だった。彼女たちは、主に事務職であり、正社員の補佐的な立場で、短い人は一ヶ月、長い人でも半年で来なくなった。そういう契約だったのだろう。会社としても、戦力というより、手が足らない職場で一時的に手伝って貰う、という感覚で雇っていたようだ。やってくる方もそんな感じで、ワープロやパソコンを扱える人が多く、手書きの書類を清書したりするのが主な仕事だったような気がする。極端な話、誰でも出来る気楽な仕事を任されていた。実際、そういう人が必要な頃もあったのだ。だから、派遣社員=お手伝い、正にそんな印象。重要書類を見せたりする事はないし、会議などに出席する事もなかった。

当時、うちに来ていた派遣の女性の大半は、色々な事情で定職に就かない、或いは就けない人たちだった。女子大生のアルバイトもいた。あの頃の派遣社員の待遇がどうだったのか知らないが、少なくとも彼女たちは、自分の意志で派遣という仕事を選び、従事していた。そして、気楽に仕事をしつつ、職場にそれとなく華やいだ雰囲気を持ち込んで、いつの間にか去っていったのだった。

もうひとつの派遣、それは設計や製造といった、いわゆる技術部門に来ていた人たちである。その人たちは、もちろん男ばかりで、社内では派遣ではなく、外注と呼ばれていた。よくは知らなかったけど、おそらく技術者を専門に派遣する会社があったのだろう。その外注さんたちは、社員と同じ作業着を着て、全く社員と変わらぬ仕事をこなしていた。数年間に渡って、うちに派遣されてきている人もたくさんいた。残業だって出張だって、社員と同じ条件でやってた。中には、そのままうちの正社員になってしまう人もいた。外注から社員になったら、給料が減った、とぼやいていた人もいたなぁ。

バブル崩壊後、その外注さんたちは、経費削減の為、全員契約を打ち切られた。彼らが来なくなった後、ミョーに工場がガランとしてしまったのを覚えている。いなくなって初めて、「田中さんって、外注だったんだ」と知った人もいた。

近頃、新聞等で話題になる派遣社員というのは、うちの会社でいう所の外注さんが該当するのだろう。うちに来てた外注さんは、手に職持って稼いでいたせいか、羽振りがよく、高級車で通勤してた。BMWに乗ってた外注さんもいた。マジで、うちの社員より待遇良かったみたい。でも、現在の派遣社員は、本当に悲惨らしい。新聞等を見て、つい昔のうちの外注さんと比べてしまい、違和感を覚えてしまう。

前述したように、かつては派遣社員は自分の意志でなるものであり、派遣を選んだ理由というものがあった。また、技術(特殊技能)だけで企業を渡り歩いている人もいて、そういう人たちは稼ぎも良かった。言い方は良くないが、単純作業に従事させる、なんて勿体ない使い方はしなかった。少なくとも、我が社では。経験の豊富な外注さんは、新人社員の教育まで任されていたくらいだ。

我が社のケースが特殊だったのかもしれない。うちに派遣や外注が来なくなって10数年過ぎ、今や派遣社員そのものが変わっているらしい。近所のスーパーの前に、夜7時前後になると、年齢は様々な男たちが集ってきて、バスに乗り込んで出かけていくが、あれはどうも派遣の人たちらしい。昔で言うところの“日雇い”ってイメージだ。いや、昔は“日雇い”って言ってたのを、今は“派遣”と呼んでいるだけの話か。言葉が変わるだけで、当事者たちの意識も変わってしまうようだ。

派遣と聞くと、バブルの頃一時的に一緒に仕事をした、お気楽な女性たちを思い出してしまう僕は、明らかに遅れている。派遣なんて、企業にしてみれば、その場しのぎみたいなもんだから、一方的にクビにされても、文句は言えないからキツいよな、なんて思ってたけど、今はそうでもないようだ。派遣の待遇改善を要求する、なんて聞くと、なんか違うだろ、って気がしてしまう。ま、昔と違って、今は派遣でしか働けない、という人も多いそうだから、仕方ないことなのか。好きで派遣やってんじゃねぇや、ってとこなんだろうね。

断っておくが、僕は派遣の人たちを下に見ているつもりはない。同じ職場で働くなら、派遣もクソもない。一蓮托生である(笑) ただ、派遣の立場のままで、社員と同様の待遇を求めるのは、どこか違うような気がするだけだ。社員になるのを拒否しておいて、それはないだろ、って感じ。うちにもいたけど(笑)

ついでに、もうひとつ。

ホンダ・長野外野手、ロッテの指名拒否へ

一応断っておきますが、“ながの”選手ではありません。“ちょうの”です(笑)

この長野選手、今年のドラフトでロッテに指名されたが、拒否する事に決めたらしい。理由はどうも、巨人に入りたいから、という事らしく、おやおやアンタもかい、ってな感じだけど、この長野選手、2年前にも日本ハムに指名されたのを断って、ホンダに入社したらしい。やはり、巨人に入りたいがためらしいけど。しかしねぇ、2年前の事情はよく知らんが、今年はロッテが指名する前に、巨人が指名しようと思えば出来たはずなんだから、要するに、巨人としては長野を必要としていないのではないか、なんて思ってしまう。もしそうなら、ひたすら巨人の指名を待ち続けて、ホンダで野球を続ける、というのは止めたほうがいい。ホンダにも失礼だし、自分も年を取っていくだけだ。来年、またどこかが指名してくれる、なんて保証はないのだし。

まぁ、巨人に憧れるのは分かるが、その巨人に必要とされてないなら、必要としてくれるチームに行った方が、自分にとっても球団にとっても、そしてプロ野球にとっても良い事だと思うけど。人間、必要とされるうちが華なのだ。

しかし、寒い話ばかりだな。景気良くならないかな(笑)

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする