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MFCオーナーのブログ

MFC presents 500 Favorite Albums Of All Time 260-241

2023年07月02日 09時12分07秒 | 私的歴代最高のアルバム500選

MFCオーナーの私的歴代最高のアルバム500選
260位→241位

☆260位☆

Give Out But Don't Give Up/Primal Scream (1994)
ギブ・アウト・バット・ドント・ギブ・アップ/ブライマル・スクリーム
アルバム毎に方向性を変える事で有名なバンドだが、本作ではあのトム・ダウドをプロデューサーに迎え、アメリカ南部的サウンドを作り上げてしまった。これが案外良い出来で、特に冒頭の2曲はサザン・ロックのバンドと比較しても、ひけは取らないのでは、と思ってしまう。このバンドの本質はどこにあるのか、という事を気にしなければ、アメリカン・ロックとして十分楽しめる。

☆259位☆

Common Thread : The Song Of The Eagles/Various Artists (1993)
コモン・スレッド~ソングス・オブ・イーグルス
ドン・ヘンリーが提唱した森林保護プロジェクトのベネフィット・アルバムで、当時のカントリー界のスターが集結したイーグルスのトリビュート・アルバム。話題性も内容も売上も、90年代に多く出たトリビュート・アルバムの中では一番ではなかろうか。「テイク・イット・イージー」はもちろん「いつわりの瞳」等カントリー風味の曲が多く収録されているのも良い。

☆258位☆

Wandering Spirit/Mick Jagger (1993)
ワンダーリング・スピリット/ミック・ジャガー
ミック・ジャガーのソロ3作目は、リック・ルービンをプロデューサーに迎え、ストレトーなロック路線を打ち出してきた。まだまだミック・ジャガーはこのスタイルで通用する、という事を世間に知らしめる結果になったのでは。全編にみなぎる躍動感が素晴らしい。バンドの音もタイトだし、自身によるオリジナル曲も粒より。「Use Me」「Think」といったカバーもカッコいい。

☆257位☆

Duets/Elton John (1993)
デュエット・ソングス/エルトン・ジョン
1曲を除いてエルトンとゲストによるデュエット・アルバム。当時の若手からベテランまで、豪華なメンバーと共演している。何でも、企画から出演交渉、選曲、レコーディングまで2ヶ月ほどで済ませてしまったらしい。バラエティに富んだ顔ぶれによる、実に楽しいアルバムになっている。特に。エルトン憧れのリトル・リチャードとの「パワー」が聴き物。

☆256位☆

Erotica/Madonna (1992)
エロティカ/マドンナ
タイトルから連想されるようなセクシー路線ではない。しかし、これまでのマドンナとは違うイメージ。ボトムを効かせたバック・トラックが新境地を物語っている。タイトル曲はじめ4曲がシングル・カットされたが、なかでも「Deeper And Deeper」は名曲。ダンス系からの脱皮は成功し、ポップ・クイーンとしてのマドンナの代表作となった。

☆255位☆

Carry On/Crosby, Stills & Nash (1991)
キャリー・オン/クロスビー、スティルス&ナッシュ
CSNの4枚組ボックス・セットを2枚に集約したもの。デビューから1991年に至るまでのグループ及びソロの音源も収録。1977年及び1982年の音源が個人的はに嬉しい。まとめて聴いていると、スティーブン・スティルスの凄さがよく分かり、やはり中心はこの人だったのだな、と実感する。スティルスのソロ「愛への讃歌」は名曲。

☆254位☆

Backlash/Bad English (1991)
バックラッシュ/バッド・イングリッシュ
バッド・イングリッシュの2ndは、ギターを全面に出してハード・ロック色を強めているが、ニール・ショーンはそれでも不満だったらしく、結局本作はバンドのラスト作となった。ハードな中にもメロディアスな曲も多く、ジョン・ウェイトのボーカルも素晴らしい。というか、ジョン・ウェイトのバンドとして、メンバーを変えながらも続けた方が良かったのでは、とつい思ってしまう。

☆253位☆

Wilson Phillipps/Wilson Phillipps (1990)
ウィルソン・フィリップス/ウィルソン・フィリップス
当時は、ブライアン・ウィルソンとジョン・フィリップスそれぞれの娘たちがグループ結成してデビュー、と聞いて時代を感じたものだ。このデビュー作でも親譲りというか、爽やかなハーモニーが心地良く、収録曲も出来が良いので、単なる親の七光りでないことはすぐ分かる。全米No.1となった「ホールド・オン」は名曲だが、他の曲も素晴らしい。

☆252位☆

Mind Bomb/The The (1989)
マインド・ボム/ザ・ザ
ザ・ザの事は何も知らないが、実に緊迫感に溢れたアルバム。ロックではあるが、肉体より精神に訴えかけてくるものがある。特に冒頭4曲(「Good Morning Beautiful」「Armageddon Days Are Here」「The Violence Of Truth」「Kingdom Of Rain」)は完璧。ジョニー・マーらが参加したバンドの演奏も静かではあるがテンション高い。

☆251位☆

The Other Side Of The Mirror/Stevie Nicks (1989)
アザー・サイド・オブ・ザ・ミラー/スティービー・ニックス
スティービーのソロ4作目。ワンパターンと言えばそれまでだが、安定の内容である。80年代的なサウンド・メイクではあるが、曲の雰囲気はアーシーな感じで、スティービー=ロック・クイーンのイメージを貫いているのが、成功の要因と思う。実際、本作は曲のクォリティも高く、スティービーのソロ作の中でも、3本指に入ると言っても過言ではない。

☆250位☆

Rick Springfield Greatest Hits/Rick Springfield (1989)
グレイテスト・ヒッツ/リック・スプリングフィールド
シンガー・ソングライターとしてデビューしたがヒットが出ず、ルックスを買われてテレビ・ドラマに出演したら評判となり、その勢いに乗って出した曲が大ヒット、と福山雅治みたいな経歴のリック・スプリングフィールドであるが、本ベスト盤でも分かるように、曲作りの才能は十分、どの曲もキャッチーでフックが効いていて素晴らしい。

☆249位☆

Gatecrashing/Living In A Box (1989)
ゲイトクラッシング/リビング・イン・ア・ボックス
いわゆる80年代UKソウルのグループで、本作もオシャレでゴージャスに仕上がっているが、決して軟派な雰囲気ではなく、芯の通ったものを感じさせるサウンドと言っていい。収録曲の出来も良いし。どういう繋がりか知らないが、ブライアン・メイが「Blow The House Down」に参加しており、このソロがなかなか名演である。

☆248位☆

Eat Me In St. Louis/It Bites (1989)
イート・ミー・イン・セントルイス/イット・バイツ
イット・バイツの3作目にしてラスト作。曲自体の出来も良く、分かりやすくもプログレ風味たっぷり、ユーモア精神も旺盛で、素晴らしいアルバムと思う。「Murder Of The Planet Earth」「Sister Sarah」も良いが、何と言っても「Still Too Young To Remember」であろう。この曲は名曲である。この曲の存在が本アルバムの価値を高めているのは否定出来ない。

☆247位☆

What You Don't Know/Expose (1989)
恋のダンス・パラダイス/エクスポゼ
3人組ガール・グループ、エクスポゼの2nd。1stのチャカポコ感は薄れたが、曲もアンサンブルも良く、彼女たちの歌いっぷりも素晴らしい。実に聴きやすい好盤である。ルイス・A・マルティニーだけでなく、他のソング・ライターの曲も取り上げているのが功を奏したと思う。「Stop, Listen, Look & Think」「Still Hung Up On You」あたりが聴き物。

☆246位☆

Provision/Scritti Politti (1988)
ブロビジョン/スクリッティ・ポリッティ
このグループは、何故か『キューピッド&サイケ85』の評価は高いが本作は無視されている。曲の出来やサウンドもこちらの方が上と思うのだが。路線としては特に変わらぬデジタルな打ち込みファンク、それにグリーン・ガートサイドの頼りなげな歌が乗ると、独特の世界になる。「Boom! There She Was」「Philosophy Now」あたりが聴き物。

☆245位☆

Reach For The Sky/Ratt (1988)
リーチ・フォー・ザ・スカイ/ラット
メジャー4作目、前作の不評をものともせず、ラットはまた傑作をものにした。新人バンドのようにフレッシュでありながら風格さえ感じさせる出来映えである。曲のクォリティも高く、ラット独特の世界を築いており、そのスタイルは唯一無比。「Way Cool Jr.」でホーンを導入するなど、新機軸も見せているが、そのスタンスはぶれる事はない。ラットンロール!

☆244位☆

Negotiations And Love Songs 1971-1986/Paul Simon (1988)
ネゴシエイションとラブ・ソング1971-1986/ポール・サイモン
ソロ・デビューから『グレイスランド』までの曲が年代順に並ぶベスト盤。スカやアフリカン・ビートを取り込んだり、ニューヨークの一流セッションマンをバックに歌ったり、さりげなく社会的テーマを挿入したり、実はポール・サイモンは変革を続けるロッカーなのであった。「僕とフリオと校庭で」「追憶の夜」など名曲も多い。『ハーツ・アンド・ホーンズ』から3曲は意外な驚き。

☆243位☆

Wow!/Bananarama (1987)
WOW!/バナナラマ
ガール・グループには違いないが、その立ち位置が曖昧だったバナナラマ。本作では当時売れっ子だったブロデューサーチーム、ストック・エイトキン・ウォーターマンと組んで、自分たちの個性も反映させたキャッチーなダンス・ポップを聴かせる。アイドルみたいに見せていたが、実は案外したたかだった。「I Heard A Rumor」は80年代を代表する名曲。

☆242位☆

Three Hearts In The Happy Ending Machine/Daryl Hall (1986)
ドリームタイム/ダリル・ホール
ダリル・ホールにとっては2枚目にあたるソロ・アルバム。デュオとは違い、パーソナルな雰囲気の曲が並ぶ好盤である。「ドリームタイム」がヒットして新たな代表曲となったが、他の曲も良い出来で躍動感溢れるニューウェイブ的サウンドも素晴らしい。あくまでも、ソロとしてのダリル・ホールの姿であり、決してデュオとイコールの世界ではない。

☆241位☆

Volume One/The Honeydrippers (1984)
ボリューム・ワン/ハニードリッパーズ
ロバート・プラントが、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、ナイル・ロジャースらをバックに、ロックンロールのスタンダードを歌ったアルバム。元々エルビスのファンだったという事もあり、実にハマっている。フィル・フィリップスのカバー「シー・オブ・ラブ」がヒットしたが、このアルハムで初めてじっくり聴いたような気がする。新たなファンを開拓し往年の名曲に再び光を当てた、実に有意義なアルバム。

次回は、240位→221位です^^;


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