日々の覚書

MFCオーナーのブログ

令和初更新

2019年05月04日 22時56分04秒 | 音楽ネタ
ゴールデン・ウィークである。当ブログをご覧の皆さんの中にも10連休という人は多いだろう。もちろん、ゴールデン・ウィークなんて関係なく、ずっと仕事なのだ、という人も多いと思う。そんな働いている人にも休んでいる人にも同じように、ゴールデン・ウィーク中の5月1日に、平成から令和に改元となり、新天皇が即位され、本日一般参賀が行われて、新天皇からお言葉を賜った(僕は行ってないけど^^;)。いよいよ新しい時代のスタートなのである。そして、当ブログも令和初の更新なのであった(どーでもいいです)

という訳で、最近買ったCDからあれこれ(時代は変わっても、ブログは変わりばえしないのである。笑)



Solo Anthology/The Best Of Lindsey Buckingham

ご存知、フリートウッド・マックのフロント・マン、リンジー・バッキンガムのソロ作品のベスト盤。さすが才人、と唸らされる内容ではあるが、やはりどの曲もフリートウッド・マックに聞こえてしまうのは仕方ない所で、結局、良くも悪くもフリートウッド・マック=リンジー・バッキンガムなのだ、というのを再認識してしまうのだ。仲が良いのかどうなのか、ソロ・アルバムでもミック・フリートウッドがドラム叩いてたりするもんで、結局はマックなのである(笑) 作り方は同じで、マックとして発売されるかソロ名義で発売されるか、の違いしかないんだろうね。

と、それはともかく、とにかく内容は素晴らしいので、幅広い層にお薦めである。リンジー・バッキンガムがこれまでに発表したソロ・アルバムは7枚という事で、もちろん、今回のベスト盤も、その7枚からの本人による選曲な訳だが、最初のソロ作『ロウ・アンド・オーダー』からは意外な事に1曲しか選ばれておらず、逆に1992年の『アウト・オブ・ザ・クレイドル』というアルバムからは6曲選ばれている。『アウト・オブ・ザ・クレイドル』は自信作なんだろうね。

僕としては、リンジー・バッキンガムの、1981年のソロでの初ヒット「トラブル」が非常に印象に残っているので、それが聴けるだけでも、このCDを買った価値は十分。もちろん、大半の曲は初めて聴いたけど、どれも素晴らしい。ただ、不思議な事に、このベスト盤を聴いてると、まだ活動中だというフリートウッド・マックが気になってくる。マックの現在のメンバーって、どういう顔ぶれなんだろうか? リンジー・バッキンガムはいないという話だけど。



タルカス~ザ・ベスト・オブ・ELP

以前にも書いたと思うけど、随分前からELPのコンパクトなベスト盤を探していた。「タルカス」や「悪の教典」といった大曲はいらないので、短い曲をたくさん収録したベスト、出来れば1枚物が欲しかったのである。が、ELPはベスト盤はかなり沢山出ているが、選曲を見ると、どれも帯に短し襷に長しで、個人的にこれだっ!ってのが、なかなか見つからなかったのだが、ついにこのベスト盤を見つけた。ま、僕が気づかなかっただけで、結構前から出ていたのだろうけどね(笑)

といっても、このベスト盤、自分にとっての理想的な内容なのか、というと、そうでもあり、そうでもなし、かな(笑) まず、決してコンパクトではない。もちろん、「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」といった短めの曲中心のセレクトではあるが、「タルカス」「悪の教典」はもちろん、「永遠の謎」や、抜粋とはいえ「展覧会の絵」まで収録されており、当然のことながら1枚に収まるはずもなく、よって2枚組である。

決してコンパクトではないELPの2枚組ベストを、結局買ってしまったのは何故かというと、やはり最大の決め手は選曲だ。前述した「ナイフ・エッジ」「聖地エルサレム」「庶民のファンファーレ」もさることながら、個人的にポイント高かったのは「恐怖の頭脳改革」が収録されていたこと。もちろん、「庶民のファンファーレ」がシングル・エディットでの収録、というのも高ポイント。その他、「ラッキー・マン」「未開人」「ホーダウン」「ナットロッカー」といった所も収録されていて、バランスも良い。ここいらの曲は、どのベスト盤でも定番じゃないの、という意見もあると思うが、これだけ揃ってるのは、意外とないのである。それと、日本独自企画で高音質CDである、というのも決め手となった。

という訳で、このELPのベスト、なかなか良いです。個人的には、ELPって昔からそれほど好きではなかったけど、このベスト盤を聴いて、見直してしまった、という感じ(えらそーに)。自分でも意外(笑) で、もっと意外だったのは、いらないと思っていた「タルカス」や「悪の教典」を良いと思ってしまったことかな(爆)



Late For The Sky/Jackson Browne

当ブログでもレポをアップしたが、かつて一度だけジャクソン・ブラウンのコンサートに行った事がある。早いもので、あれから9年が過ぎてしまった。時の流れは非情だ(は?)

そのコンサートが良かったので、ほとんど聴いた事なかったジャクソン・ブラウンを、ちゃんと聴いてみようかな、と思ったものの、その後『時の征者』というアルバムを買ってみただけで、結局何もしてない(笑) ただ、その『時の征者』は聴けば聴くほど虜になる世界で、時々ふと思い出しては聴いている。本当に、独特の世界を持った人である。

で、今になって(笑)、ジャクソン・ブラウンの代表作とも言われる『レイト・フォー・ザ・スカイ』を買ったのである。ほんと、今さら感は拭えないが、良い音楽を聴くのに早いとか遅いとか古いとか新しいとか、そんなの全く関係ないのであって、自分のタイミングでいいのである。で、9年前に見たコンサートの事も思い出して、本当にこの人は、唯一無比の世界を持っている人なんだな、という印象を強くした。『レイト・フォー・ザ・スカイ』は代表作と言われてるくらいで、収録曲も粒よりと思うが、それ以上にジャクソン・ブラウン個人の色が濃く感じられる。言い換えれば、この人は自分にしか作れない曲をつくり、自分にしか歌えない曲を歌っているのだ。ジャクソン・ブラウンより良い曲を書く人はいるのかもしれないし、もっとキャッチーな曲を書ける人もたくさんいるのだろう。そういうのを超越したところに、ジャクソン・ブラウンは存在していると思う。やはり、シンガーソングライターならこうでなくては。多くの熱心なファンも、多分そこに惹かれているのだろう。そういう意味では、凄い人だと思う。

あ、僕も『レイト・フォー・ザ・スカイ』好きです(笑)



Love Is The Answer/Van McCoy & The Soul City Symphony

去年あたりからしつこく紹介させて貰ってるれど(笑)、70年代ディスコの重鎮、バン・マッコイの、アブコから1974年に出たリーダー・アルバムである。この翌年、彼は「ハッスル」を大ヒットさせ、一躍時代の寵児となる訳だが、このアルバムは、バン・マッコイのオリジナル曲は1曲だけで、収録曲の大半は当時のヒット曲(「タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング」とか「裏切り者のテーマ」とか「サンシャイン」とか)をインストでカバーしたもの。こう言っちゃ何だが、高校のブラスバンドのノリに近い(笑) 1曲だけ収録されているオリジナル曲が、これまた吹奏楽の定番である「アフリカン・シンフォニー」だったりするもんで、余計そんな感じがする。断っとくが、これはバカにしてるのではないので、念の為。

と、まぁ、ブラスバンドというか、70年代中頃はまだ全盛だったイージー・リスニングみたいな感触もある。バン・マッコイはアレンジのセンスも良く、カバーとは言え実に質の高いインスト・アルバムになってるのは間違いないところで、「ハッスル」の人と思って聴くと、それほどダンサブルでもファンキーでもないので、肩透かしと思う人もいるだろうが、そこはやはり、違うタイプの音楽として楽しんで欲しいもの(なんのこっちゃ)

個人的お薦めは、やはりタイトル曲かな。



One Step Festival 1974/四人囃子

今から40年以上も昔、1974年に郡山でワン・ステップ・フェスティバルという野外フェスが開催された。規模も出演バンドも、当時日本最大と言われていて、当時小学生だった僕ですら、このフェスの事は知っていた。おそらく、後追いで知ったのだろうが、知ったのはそんなに後ではないのも確か。開催された当時も、その後もずっと話題になっていたのだろう。欧米と同様、野外フェスが増えてきた頃だったと思うし。発案者は、郡山の実業家だったそうだが、1974年なんて時代に、大規模な野外フェスを実現させてしまったのがとにかく凄い。出演者の詳細等はこちらでどうぞ。今の感覚でも、結構凄い顔ぶれである。

そのワン・ステップ・フェスティバルに、四人囃子も出演していた。フェスティバル自体のライブ音源は、何年か前にボックス・セットで発売されだが、最近になって、アーティスト毎にバラ売りされ、もちろん、四人囃子のも発売されたので、すぐに飛びついた、という次第(笑) おそらく、当日の演奏を完パケしたものと思われる。MCも結構入ってるしね。

いつも言ってるけど、四人囃子の凄さはライブにある。ボックス・セット等で、四人囃子の昔のライブ音源は、かなり陽の目を見てると思うけど、どれを聴いても凄い。テンションの高さがハンパではない。残念ながら、70年代前半のライブ音源なんて、大半が音が悪いのだが、音が悪いにもかかわらず、いや音が悪いからこそ、演奏の凄さが伝わってくるような気がする。何か、有無を言わさぬ存在感みたいなものがあるのだ。このワン・ステップ・フェスティバルの演奏も例外ではない。今となっては定番曲ばかりだが、アレンジや構成を変えて、違う表情を見せている。いやほんと、凄いバンドなんだなぁ、とこういうライブ音源を聴く度に思ってしまうのだ。

やっぱり、四人囃子は自分にとっての理想のバンドである。これは、何年経っても変わらない。

スピンオフ四人囃子見たいな。もうやらないのかな?
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4 コメント

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Unknown (りんじぃ)
2019-05-06 22:56:31
はぁい。まず、リンジー・バッキンガムは、昨年マックを追い出されてから(汗)、ソロツアーをやってたと思いますが、今年2月に心臓手術をし、リハビリ中のはずです。手術は成功しましたが、なぜか喉を損傷したようで、今後歌えるのか気になります。現在マックはリンジー以外の4人のメンバーに、ハートブレイカーズのマイク・キャンベルと、クラウデッド・ハウスのニール・フィンが入り6人で、ツアー中です。
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来日公演希望 (MFCオーナー)
2019-05-06 23:32:34
♪りんじぃさん

コメントありがとうございます。きっと、コメントしてくれると思ってました(笑)

リンジー以外の4人、という事は、クリスティン及びスティービーも復帰してるのですね。つくづくややこしいバンドです^^;

リンジーが心臓の手術をしたとは知りませんでした。これでは、復帰したとしても来日は無理ですかね?(笑)

マイク・キャンベルとニール・フィンが加入した事は、なんとなく聞いてました。ただ、何故、リンジーの後釜のギタリストは、2人体制なんでしょう?(笑)
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Unknown (aki)
2019-05-07 21:14:55
ジャクソン・ブラウンですが、
>ちゃんと聴いてみようかな、と思ったものの、その後『時の征者』というアルバムを買ってみただけで、結局何もしてない(笑)
それはもったいなかったというかなんというか(笑)
せっかく「レイト・フォー・ザ・スカイ」を気に入っていただけたのなら、その前後、更には70年代の作品を片っ端から聴いてみることをおススメしちゃいます。今からでも全然遅くはありません(力説!)

ELPですが、
>いらないと思っていた「タルカス」や「悪の教典」を良いと思ってしまったことかな(爆)
私は全く逆で長尺のこの2曲は必須ですかねー(笑)ELPはなぜか長い曲に妙に惹かれるみたいです。コンパクトなものにも良い曲沢山ありますけど。
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悟りの境地 (MFCオーナー)
2019-05-07 23:49:35
♪akiさん

>ジャクソン・ブラウンですが
はい、大変もったいない事をした、と思っております(笑)
ただ『時の征者』を聴いて感じたのは、自分の持っていたジャクソン・ブラウンのイメージそのままの内容であった、という事で、つまり、この人は昔から全くブレのない人なんだな、というのを認識しました。ブログ本文にも書きましたが、強烈に自分の世界がある人ですよね。悪く言えばワンパターンなんですが(笑)、こういうワンパターンは良いと思います^^ 次は『プリテンダー』かなと思いましたが、ファーストの方がタイトル知ってる曲が多いな、なんて思ったりもしてます(笑)

>ELPですが、
元々、僕はあまり長い曲は好きでないんですよね^^; なので、決してプログレ好きではない、と言えるかと思いますが、反面、シンフォニックに構築された音楽には快感を覚えます(笑) そういう点でも、ELPはコンパクトな曲の方が好きですし、バルトーク、ヤナーチェクといった、ある種マニアックな作曲家を題材にするセンスも、実は好きだったりします(笑)
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