社会派ブログは今日も逝く(意味不明)
浅野史郎氏、都知事選に出馬の意向
さすがは日本の首都だけあって、住民ではなくても、皆さん都知事選には関心高いようだ。で、今年の4月に行なわれる東京都知事選挙に、3選を目指す現職の石原慎太郎氏の対抗馬として、立候補が囁かれていた前宮城県知事の浅野史郎氏が、出馬の意向を固めたらしい。無責任なようだが、なかなか面白い展開である。石原知事は「なんで宮城の人が東京に来るの」なんて言ってるようだが、知事を経験した人が違う土地で、また知事になる、なんてあまり例がないのではなかろうか。誰か知ってます?
この話を聞いて、なんとなくプロ店長という言葉を連想してしまった。経験豊富で実績もある知事経験者が、全然違う土地で知事になり、4年の任期で実績を作り、また別の土地で知事を務める。いわば、県政の渡り鳥である。職業:プロ知事。投票する方も、地元に縁もゆかりもない人を知事にするのは抵抗あるだろうけど、この人は今まであちこちで知事を務め、こういう実績を残してきました、なんて事が詳しく紹介されれば、心も動くのではなかろうか。この人なら景気を良くしてくれるかもしれない、癒着を断ち切ってくれるかもしれない、なんて思えば一票を投じる気にもなるだろう。能力主義・実力主義が叫ばれる昨今、政治の世界にもその波が押し寄せてもいいのではないか。
だいたい、政治家の実力って、どんなもんなのか、今イチよく分からない。具体的に数値で表れるのなら分かりやすいのだが。この人が市長を務めていた間に、税収入を何パーセントアップさせたとか、公務員給与や手当てを何パーセント削減したとか、そういう細かい数字を示された方が、実力の程はよく分かるような気がする。そういう数字に表れないところに、政治家という仕事の難しさがある、と言われてしまえばそれまでだが。ただ、住民が知らないうちに、なんとなく助役が次期市長になると決まっている、なんてのより、実績を引っさげて登場するよそ者の方が信用できそうな気はする。その土地のことをよく知っていなければ務まらない、なんて意見もあるだろうが、財政状況がどうなっているか、なんて、目のきく人が帳簿を見れば一発である。議会の支持がどうたら、という問題もあるだろうが、知事には解散権もあるはずだし、言う事聞かない人間を容赦なく切っていくのもプロの仕事だ。よそ者だから、地元の財閥なんてのに義理はない。いざとなれば有権者を味方につけて、しがらみとは関係ない斬新な政治が出来るのでは。その土地に愛着もないので、冷静に見極めることも出来そうだし。
聞けば、知事に立候補するには、それほどややこしい資格は必要なく、その土地に住んでいること、被選挙権を持っていること、この2つをクリアしていればいいらしい。案外簡単なのだ。世界各国でサッカー代表監督を務める人もいるし、日本中を転々としながら知事を歴任する人がいてもいいように思う。実績を積めば、今度はうちで知事になって下さい、と声がかかるようになるだろう。正しく“プロ知事”またの名を“県政請負人”。カッコいいなぁ(笑)
所で、前述の“プロ店長”だが、要するに経験と実績を買われて店長になり、半年か一年の契約期間の間に業績を上げる、というのが仕事な訳だ。実務者でなく店長というのが新しい(なんのこっちゃ) しかし、近頃では、短期契約で働いて実績を出し、それに見合った報酬を受け取る、というケースも多いようだが、これ見方を変えれば、企業が人材育成を放棄したということだ。優秀な人材を発掘して有能なビジネスマンに育て上げる、という面倒臭いことを止めて、金で即戦力を雇う。ドラフトで社会人選手ばかりを指名したり、FAで選手を集めたりするのと同じで、よそで完成された即戦力に頼るのは、一時的には効果的だけど、長期にわたる繁栄には繋がらないのではないか。こういうやり方はアメリカ式だと思うけど、アメリカでは企業の寿命は10年と言われてるらしいので、今だけ良ければ全て良し、なんだろうか。けど、そんなアメリカにも長寿企業はある訳で、そういう所はきっちりした人材育成システムがあるのではないか。どちらを選ぶかは、経営者次第といった所か。
それにしても、店長を雇う時代になるとは、日本も変わったもんだ、と思ったけど、水商売の世界では、昔から当たり前なんだよね(笑) 一番進んでるのは水商売か?(笑)
じゃあどうやって評価を?
そこまでは考えが及びません(苦笑)
水商売の世界ではヘッド・ハンティングも日常茶飯事なようで・・・。
>何でも数字で評価するようになると
う~ん、数字で評価するというより、どんな仕事をしたか、が数字に表れる方が評価しやすい、と言いたかったのです。点数制はいけません。売り上げとか、利益率とか、目に見える数字でないと。バンドに当てはめると、観客動員数という事になるのでしょうか。もちろん、この数字=バンドの実力or音楽性を示すものではないのですが。あ、政治家も同じか。
>水商売の世界ではヘッド・ハンティングも日常茶飯事なようで
やっぱり、この世界が一番進んでます(爆)実力主義だし(爆爆)
お前がつまらん事言ったりやったりしてるからだろう!やっしーほど気持ち悪くもなさそうだし、とてもいい事ではないかな。
>知事に立候補するには、それほどややこしい資格は必要なく
そう言えば、昔うちの会社に出入りしてた芸術家のおっちゃんが立候補した事あったな。
>企業が人材育成を放棄したということだ。
でも、終身雇用が崩れ、新入社員も2~3年で辞める人が多いなら、企業側は防衛策として、人材育成のプロを雇うのは当然でしょう。
>そう言えば、昔うちの会社に出入りしてた芸術家のおっちゃんが立候補した事あったな
今回も、羽柴秀吉氏は立候補するのでしょうか?(笑)
>企業側は防衛策として、人材育成のプロを雇うのは当然でしょう。
人材育成のプロなら、まだいいんですけどね。育てる事はせず、即戦力を一時的に使う、というやり方ですからね。そうなってくると、一体どこで仕事を覚えればいいのでしょう? 学校では技術の習得はできますが、経験までは教えてくれませんからね。
やる気のある人は、ほっといても勉強するでしょう。憶える気のない人が多いから、見限られたのです。
>憶える気のない人が多いから、見限られたのです。
そういう一面は否定できませんね。どの企業でも、やる気のある人はちゃんとやってます。ただ、企業が経験者しか採用しない、と言い出すと、これから社会に出ようという連中は、どうやって経験を積んだらいいのか、と思う訳です。ある意味、受け皿(踏み台?)になる企業も必要かと。
そのうち経験者も歳とっていなくなり、若者を育てなければと騒ぎ出すのでしょう。
>若者を育てなければと騒ぎ出すのでしょう
未来のない企業の典型ですな。