季節はずれの夏日が続いていた10月も過ぎ、11月に入ってようやく秋らしくなってきた。そういえば、近頃ファミレスのメニューでも牡蠣を見かけるし、また先日妻が丹波栗を買ってきて、栗ご飯を作ってくれたのが実に美味かったりして、やっぱり秋と言えば食欲の秋なのであろうか。ま、芸術の秋でもスポーツの秋でも、何でもいいけど(笑)
で、秋と言えば、実は学園祭の季節でもあったりする。僕もかつて学生の頃は、10月から11月にかけて学園祭の準備でバタバタとしていたものだ。と言っても、別に学園祭を運営していた訳ではなく(笑)、自分が所属していた軽音楽サークルが学園祭に参加するので、それで忙しくしていただけなんだけどね。学園祭は、毎年11月初頭、1日~4日あたりに行われていて、文化の日は必ず日程に組み込まれていた。日本シリーズも、あの頃は学園祭と同時期に行われており、どうでも良い話ではあるが、今年の日本シリーズも学園祭のシーズンに行われていたので、なんとなく学生の頃を思い出した次第。
という訳で、いきなりで何だが、母校の学園祭に行ってきたのである。自慢じゃないが、僕は卒業して2年目に顔を出して以来、学園祭どころか母校にすら足を運んだ事はない(確かに自慢にはならんな)。実に25年ぶりくらいの母校であり学園祭である。正直言うと、学園祭に行ってみようとか行きたいとか、この25年間一度も思った事はなく(笑)、学園祭に行く気になったのは、妻が行ってみたいと言ったからで、いざ行くと決まると、現代の学園祭はどんな感じなんだろう?、と楽しみになり、せっかくだから、学園祭には欠かせないプロのライブも見たいもの、と調べてみたら、現在売り出し中の家入レオがやって来る、と分かったので、チケットを購入した。ちなみに、チケットぴあで買った。学園祭ライブのチケットがぴあで買えるとは、時代も変わったものだ。
てな訳で、25年ぶりに母校の学園祭に行ってきたのである(しつこい)。
我が母校は都内のはずれにあり、キャンパスもあまり広くなく、昔から実にこぢんまりとした学園祭だったのだが、25年経った今でも、そこいらは変わっていなかった(笑) けど、25年間もご無沙汰してる間に、校舎のほとんどは建て替えられ、或いは新しい校舎が作られ、昔の面影は全くなくなっていて、正直、最初は懐かしいという感覚はなかった。それでも、しばらくすると、昔の事を思い出してきて、ここに池と噴水があったとか、休講・教室変更等の掲示板は、あの頃はここにあったとか、自分は主にここにあった校舎で授業を受けていたとか、学食はあの校舎の地下にあったとか、まぁ色々な事が思い出されて、ようやく懐かしいなぁ、という気分になった次第。で、校舎の写真を当時の友人に携帯メールで送ったら、新しくてキレイだね、と返信があって、彼も長いこと母校に足を運んでないはずだから、やはり写真見て驚いたようだ。
学園祭なんて、どこの大学でもやってる事は大差ないと思うけど(笑)、我が母校も珍しい事はやってなくて、屋外で露店を営業してる団体、教室で展示・発表等をしてる団体がいて、あと、広場に野外特設ステージも設けられ、イベントや演奏などが行われた。露店の方は、焼きそば・クレープ・お好み焼き・唐揚げ等々、よくあるジャンクフードを売っており、基本的には学生たちの手作りである。ま、お好み焼きを食べてみたら案外美味かったけど(笑)
教室発表というのは、僕もかつてはやってた訳だが、普通の教室で作品を展示したり、広い講義室や視聴覚室で、音楽サークルがライブやったり、劇団が芝居したりするのである。25年ぶりに学園祭を見に行った以上は、自分が所属していた軽音サークルのライブを見たい訳だが、サークルが今でも存続しているという保証はない訳で、現地に着いてから恐る恐るプログラムを見てみたら、ちゃんと名前あったのでホッとした(笑) ただ、僕が学生だった頃は、軽音サークルが3~4つあったのに、今回は名前がなかったので、うちのサークル以外は消滅してしまったようだ。残念だけど、反面うちはよく残ってたなぁ、と感心したりして。ちなみに、前述の携帯メールした友人は、サークルが残っていた事に感激していた。
で、その自分とこのサークルのライブ会場に行ってみると、PUFFYのコピバンが演奏中で、まぁ演る方も聴く方も全体的にグダグダな雰囲気であった(笑) 一応その日演奏プログラムは貼り出されていたが、かなり進行は押しており、褒められたものではなかった。今の若い連中は、自分の事で精一杯で、全体の進行にまで気が回らないのだろうか。
その他ギタークラブのライブというか、発表も見た。ギター喫茶という形態で、入り口で100円払うと好きなドリンクとお菓子が出てくる。このお菓子がなかなかのボリュームとクォリティで、これで100円とはチョーお得(笑) 発表自体は、部員が一人づつ出てきて演奏するのだが、はっきり言って初心者が多いみたいで、我々が見てる間では、一人を除いてまともに弾けてたのはいなかった。ちと残念である。曲は、ジャンル問わず有名な曲をソロギター用にアレンジしたものが多かった。「少年時代」とか「ジュピター」とかね。
この後、別の校舎に行って、あれこれと見て回った。マンガ研究会、将棋研究会、写真部、国文学研究会等々、お馴染みの文化系サークルが作品を展示したりしていた訳で、写真部では相変わらずフィルムで撮影し現像している、と聞いて感心したり、中国文化研究会が雀荘を開いていたり、国文学研究会では喫茶室を営業していて、ドリンクとお菓子がなんと無料!だったり、と学生たちはそれぞれに頑張っていた(笑) 特に、国文学研究会の喫茶室は静かで落ち着いた感じで、BGMも70~80年代の洋楽だったりなんかして(笑)、注文したコーヒーも、豆から碾いてます、と言うだけあり結構美味かったりして、我々はすっかりくつろいでしまった(爆) 作品集(同人誌みたいなもの)も数冊ただ貰ったりして、接客態度も実に良かったし、これで無料とは申し訳ないと、チップをあげようとしたら、しっかりと断られた(笑)
さらに、野外特設ステージでの吹奏楽団の演奏を聴いた後、いよいよ今回のメインイベントでもある、家入レオのライブの時間となり、我々は若い連中に混じって、ドキドキしながら(何故?)、ライブ会場である体育館に入っていったのであった。
その2に続く(笑)
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