日々の覚書

MFCオーナーのブログ

トルコ帽もないのに

2007年06月09日 00時11分34秒 | 音楽ネタ

Steelydan

既に皆さんご存知と思うが、スティーリー・ダンが7年ぶりに来日する。来日公演は、東京・大阪・福岡の3都市で計15回! いずれも、新たにオープンするBillboard Liveというライブスポット(ま、大阪と福岡は前のブルーノートなんだけど)で行なわれる訳で、これは行かねば、と気合を入れたはいいけど、お値段を聞いて萎えてしまった(笑) ちょっと、19000円というのはねぇ...しかもドリンク・フードは別料金だし...ディナーショーかいっ!とツッコミを入れたくなるよな、まったく...けど、大阪でも6回公演するし、是非とも行きたいんだけどなぁ...

公演スケジュールは前述のBillboard Liveのホームページか、スティーリー・ダンのオフィシャル・サイトでご確認下さい。

振り返ってみると、僕がスティーリー・ダンという名前を初めて知ったのは、『幻想の摩天楼』が出た頃だと思う。その頃は、あまりその音楽を聴く機会がなかったけど、後に「麗しのペグ」のシングル盤を買ってから、のめり込んでいった。ジェイ・グレイドンの名を世間に知らしめたとされるギターソロでも有名なこの曲も良いが、B面の「アイ・ガット・ザ・ニュース」もすごく気に入った。歌詞らしい歌詞はなく、ソリッドな演奏に乗って抽象的な単語が繰り返され、合い間にギターのソロが入るという、当時の僕からすると、実に摩訶不思議な曲だったけど、なんかそこがまたカッコ良かったのだ。ま、あの頃ハードロック離れを起こし始めていた時期だったし、そこいらの嗜好にもピタリとハマったのだろう。いや、スティーリー・ダンを知ったから、ハードロック離れを起こしたのかもしれない(笑)

その頃、スティーリー・ダンはライブ活動を一切行なわず、じっくりと時間をかけてレコーディングするバンドとして知られていた。一流ギタリストを10人以上もスタジオに呼び、全員にソロを弾かせて、採用するのはそのうちのひとつだけとか、何か打楽器の音をひとつだけ録るのに、何日もスタジオを占領したとか、そんな話がまことしやかに伝わってきていたのだ。ソロが採用されないギタリストにも、ギャラを払うんだろうか?なんて、つまらぬ心配してたなぁ(爆)

ま、それだけじっくりとレコーディングするのだから、スティーリー・ダンのレコードは当然のことながら、どれも完成度が高く、素晴らしいものであった。ただ、名盤の誉れ高い『彩(AJA)』あたりだと、曲が複雑で、演奏する方もなかなか覚えられなくて、時間がかかったんじゃないか、なんて思ってしまうが(笑) 

しかし、90年代に入ってから、メンバーのドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのソロ・アルバムを経て、彼らは復活し、驚いたことにツアーを始めた。『アライブ・イン・アメリカ』なるライブ盤が店頭に並んだ時は、悪い冗談なのではないか、と思ったくらいだ。確か、この頃来日公演も行なったはず。

どういう心境の変化かは知らないが、とにかく今のスティリー・ダンは、新作も作ってツアーもする。昔を知る者としては、未だに信じられないが(笑)、考えてみると、彼らのレコードは完成度が高い訳だが、曲やアレンジがよく練られている故の完成度であり、決してオーバーダブや編集といった緻密なスタジオ・ワークの上に成り立っているのではない。腕の立つミュージシャンがいれば、ライブでも再現可能であり、生演奏ならではの臨場感やノリがプラスされれば、却って楽曲の魅力が増す、そんなタイプの音楽なのだ。別に不思議でも何でもない。いや、かつてライブをしなかった事の方が不思議なのかもしれない(笑)

となると、やっぱり見たい。次があるかどうか分からないし。来月から、昼食を300円にしてでも資金を貯めるべきか(笑) 悩むところである。

それにしても...19000円とは...(しつこい)

コメント (15)
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