自宅の方は、うちより先に3軒建っていて、その奥が広い空き地になっている。
以前は畑だったけど、畑仕事をするおじいちゃんの具合が悪くなってからは作物は作っていない。
その一部を近所の数人が借りて、家庭菜園を楽しんでいた。
セカンドハウスを買う前、私も貸して欲しいなぁって思っていたし、近所でも借りたいっていう人が何人もいたけど、本当にごくごく親しい人だけ、「空いてるなら貸してくれない?退けろと言われればすぐに退くから」的な感じで借りていたようだ。
いざ土地を売ろうと思っても、なかなか撤退しない事を危惧して、誰もかれもには貸さなかったのだろう。
で、去年そのおじいちゃんが亡くなったようで、さっそく土地を売る事になったのか、それとも今年から相続税が増税されるので、その対策に乗り出したのか、去年の暮れに慌ただしく畑の撤去命令が出されたのだ。
借りる時は、「退けろと言われればすぐに退くから」と思っていても、いざ撤収となると、畑には種から育ててやっともう少しで収穫できる作物がいっぱいあるし、それを楽しみに過ごしていた人たちにとってはライフワークだった畑が出来なくなって、悲しいやら辛いやら淋しいやらで、明日から何しようって感じだろう。約束だから仕方ないけど。
その畑を借りていた人が「房総に植えない?」と言って、そこの畑の産物をくれた。
これ、ジンジャーリリーといって、生姜科の仲間なんだけど、こちらは食用ではなく、花を楽しむもの。まあ、花自体も悪くはないんだけど、どちらかというと“香り”を楽しむ花っていうのかな。 あの食用の生姜に甘い香りがプラスされたような、とってもいい匂い。
見ての通り根っこがゴツくて、よく増える。
なので、広い所に植えようとも思ったんだけど、せっかくいい匂いがするのに、遠くに植えたら香りが楽しめないと思い、4株貰った内2株をドッグランの中に植えた。
生姜は乾燥と低温に弱いので、本当は植えつけはもう少し暖かくなってからの方がいいようだけど、放っておいたら乾燥してしまうのでとりあえず今植えて、春になるまで黒マルチをかぶせることにした。
バナナみたいに茂り過ぎたらどうしよう。…というのは捕らぬ狸の皮算用?