アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

まず、アドラー心理学の立場から中古車販売大手のビッグモーターが自動車保険の保険金を水増し請求していた問題が世間を騒がせてることに心理的な洞察を加えますが、関心のない方はどうかこの先を読まないでいただきたいです。

・ドライバーでひっかいて傷をつける
・サンドペーパーなどでこすり傷をつける
・ゴルフボールを靴下に入れて振り回して車体をたたく

などあきれ返ることばかりのビッグモーター創業者の兼重宏行前社長(26日付で辞任)は25日に記者会見を開きました。

一連の不正行為について「組織的ではない」と話し、経営陣の関与を否定しました。
一方で、不正が相次いだ原因として従業員への過剰なノルマを挙げ「不合理な目標設定がノルマとなり、板金・塗装事業の元本部長が重圧をかけていた」と説明しました

この記者会見での注目点は、息子の副社長が欠席したことです。

テレビの報道番組では、元社員が「社長は本当に知らなくて、この一連の不正事件や板金・塗装事業部門の工場長の降格人事などを仕掛けていたのは副社長」との発言に注目をしていました。

そこで私はこの「副社長」のことを調べてみました。
てっきり体育会系の肉体派だとばかり想像したいたのです。
ところがビックリ!
「早稲田大学卒でMBA取得!」の顔画像の記事を見つけたのです。

知性派で小柄な人で、体型から社内では「コナンくん」とあだ名がつけられていたような人なのです。

アドラー心理学の立場から解説すると、劣等感からの「過補償」の可能性が大きいのです。
写真を見てもとても小柄です。

子どもの頃から身体面で強い劣等感をいだいたいた宏一氏は、その分を学力で補おうとして勉強に力を入れ、早稲田大学に入り、さらに海外留学しMBA取得。
経営理論を磨いたことなのでしょうが、ビッグモーターに入ってから活用したのは、最先端の経営理論ではなく、経営理論の一部を誤用しながら自分の劣等感を非建設的/破壊的な方向に用いた「恐怖によるモチベーション」。

私のこの推測にはほぼ誤りがないことを確信しています。

◆MBA取得者が陥りやすい罠については次の過去記事をご参照ください。

2019年3月19日付けブログ “Why”を連発する人が陥りやすい罠:『申し訳ない。御社をつぶしたのは私です』をヒントに
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20190319

◆これからの企業の指針として「コンプライアンス」よりも「インテグリティ」を模索したい人に参考になるのは・・・。

2023年3月7日付けブログ 人と著作:国際弁護士中山達樹さんの『インテグリティ』
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20230307


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