アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(6月27日)の午前中は新宿区ワーク・ライフ・バランスセミナー「従業員が安心して仕事に取り組める環境づくりのマネジメント~最新の現場動向から学ぶポイント~」(講師:根本 忠一 / 日本生産性本部特別研究員)の動画でしっかり勉強をしました。

資料も44スライドに及び、その中にはアドラー心理学について2つほど触れられていました。

「コロナ禍の現場動向」として【シビイレティ(礼節)】のことが語られていて、アドラー心理学の「よい人間関係」と重なる点を感じました。


午後はアドラー心理学ベーシック・コース(オンラインコース東京土日コース)の「勇気づけ」の資料を作成していました。

再受講の方は特に、かなり手を加えていることを確認いただけると思っています。

今週の土曜日は、オンラインコースの最終日(岩井俊憲講師)であり東京土日コースのスタートの日(永藤かおる講師)でもあります。


これからが今日の本題です。

最近、日本経済新聞に連載されている『ミチクサ先生』(伊集院 静)を毎朝楽しみに読んでいます。

夏目漱石の生涯を伊集院 静流に描いたもので、「人間 夏目漱石」が私を魅了します。

もう一人私の関心を引き付ける人物がいます。
鏡子夫人です。

漱石との間に2男5女(筆子、恒子、栄子、愛子、純一、伸六、ひな子)をもうけた鏡子夫人は、「猛妻」「悪妻」として知られることがあります。

これは漱石の死から10年あまりが過ぎてから漱石の弟子であり長女の夫である松岡譲氏が、「漱石の思い出を語ってほしい」と鏡子に依頼して鏡子が語った内容を『漱石の思い出』として1冊の本にまとめ、出版したことが引き金になったようです。

世間の一般的なイメージだった「紳士的で穏やかな文豪」の姿だけでなく、胃痛に悩まされ、ロンドン留学以来の神経症で癇癪を起こして家族を悩ませ、時に現代流ではDVをやらかす人間・夏目漱石の姿が赤裸々に綴られていたからです。

『ミチクサ先生』では、このところにまだ入っていないのですが、今後どう描かれるか楽しみです。

ところで、小説家では唯一全集を持っている夏目漱石の小説に登場する女性に「理想の女性像」が描かれていることにずっと関心を抱いていました。

『ミチクサ先生』でも漱石の恋愛体験が描かれることがなく、また、いろいろ調べても不明でした。

しかし、ロンドンの留学中の漱石について書いていた『ミチクサ先生』の中にあるヒントを発見しました。

漱石は孤独と闘いながら鏡子夫人のことをひたすら思い続けていて、言わば「恋に恋する状況になっていた」と思い至ったのです。

昨晩、漱石と鏡子夫人とのことを調べていて、腑に落ちた文章を発見しました。

漱石は、留学先のロンドンから、鏡子にこんなラブレターを送っています。

「おれの様な不人情なものでも頻りにお前が恋しい。これだけは奇特といって褒めてもらわなければならぬ」

漱石の愛の言葉に、鏡子夫人もこんな返事を送っています。

「私もあなたの事を恋しいと思いつづけている事は負けないつもりです」

夏目漱石の理想の女性像は現実の女性そのものというより、ロンドン留学中の鏡子夫人に対する思いが思いを高め、いつしか理想の女性像を生み出し、それらのパターンを小説の中に表現していった。

これが私の大胆な仮説です。

漱石ファンの方、コメントをお願いしますね。

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