おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
8月25日の日本経済新聞に「〈Nextストーリー〉思い上がれない女性たち(上)自信そぎ活躍阻む偏見」に
自分を「詐欺師症候群」「経営者も自己否定」として「ビリー・アイリッシュ、インポスター(詐欺師)症候群と闘う」「自分は良い仕事が十分にできていない、あまり才能がないと感じていた」という記事が載っていました。
「史上最年少で米グラミー賞主要4部門を獲得し、圧倒的に支持される彼女がなぜ、こんな不安げな言葉を?」
という謎に迫る記事でした。
「インポスター症候群」は1970年代に心理学者が提唱した概念。
客観的に高い評価を得ても自分の能力や達成したことを肯定的にとらえられず、周囲をだましている詐欺師のような心理状態になることを指す。
自分の実力を過小評価しがちな女性に多くみられるというが、その思い込みに根拠がないことは多い。
ということも書いてありました。
HRプロ用語集で「インポスター症候群」を検索してみると、次のような記述がありました。
https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=102
インポスター(impostor)は詐欺師、ペテン師を意味する英語で、「詐欺師症候群」と呼ばれることもあります。
成功体験から自信をつかむことができず、これまでの成功は自分の力によるものではない、ただ運がよかっただけで、周囲が手助けしてくれたからに過ぎないと思い込み、自分のキャリアはまがいものだと後ろめたく感じたり、いつか自分が“詐欺師”であることが発覚するのではないかといった不安な心理状態に落ち込んでしまったりする……こうしたことがインポスター症候群の特徴です。
周囲を見渡してみると、女性に限らず男性にもかなり見受けられます。
周囲の評価に対して自分自身の評価がかなり低いためにさまざまなチャンスを無駄にしてしまうことが多いのです。
またその逆もあります。
ユングが使っていた「自我肥大」です。
周囲の評価がそれほどでもないのに、自分自身ではさもすごい人間のようにふるまうのです。
アドラーの言葉を使うと「優越コンプレックス」として自分自身の過去の能力、家柄、人脈などをひけらかすのです。
アドラーの弟子のW.B.ウルフは『どうすれば幸福になれるか』でこのようなタイプを「煙幕」にたとえています。
ところであなた、【インポスター症候群】と【自我肥大】のどちらにより近いかな?
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>8月の花(24)